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新しいこと記録帳

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40代に向けてほそぼそと、少しずつやりたいことをやってみる。そんな自分を勝手に応援、ときに反省。覚書のようなnoteです。
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2023年3月の記事一覧

思い立ったが、ジム!

思い立ったが、ジム!

マスクを外す頻度が少しずつ増えてきた気がする。舞い散る桜からなのか、ほんのりとした花の香りと生温い風を感じながら息をすることが、最近の私のちょっとした幸せである。
しかし、ここ数年、近しい人にしか全体の顔を晒すことはなかった。「顔パンツ」という言葉を聞いた時は、なんじゃそりゃと思ったけれども、その言葉がマスクを指すと知って、妙に納得した。履いていないと恥ずかしくもどかしい、ならぬ、マスクを付けてい

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主体的な選択

主体的な選択

私たちの周りは情報で溢れていて、溢れさせることも難しくなくて、自分で選んでいるように見えて、自分で考えているように見えて、いつの間にか違う所に立っていることがあるのではないか。

これまで私は、自分に主体性をあまり感じたことがなかったけれど、本当は、自分が感じているよりも、もっともーーーっと主体性がないのかもしれないとハッとした。

復職してから働き方を意識的に変えている。休職前の自分なら、ここで

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時計を置いてきた日

時計を置いてきた日

朝、家を出る時にいつも確認するのは、猫の健康と腕時計と戸締まり。今日は腕時計を忘れた。私が日常使いしているのはスマートウォッチなので、充電が必要。そして、充電しっぱなしにして、置き忘れてきた。

家を出てすぐに、腕の締め付けがないことに気付く。そして、焦っていない自分に気づく。抗不安薬を飲んだ後だからだろうか。いつも肌身離さず持っているものがない日常に、違和感よりもわくわくした気持ちが勝っている。

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私と料理と包丁と

私と料理と包丁と

キャベツ半玉、にんじん1本、ぶなしめじ1パック、ソーセージ2袋、コンソメキューブ等々調味料を、圧力鍋に放り込んだ。量産的ポトフである。40分放置すれば、多分出来る。自動メニューから選択しているのでその間ゴロゴロしたり出来る。圧力鍋を買ったのは、もう何年も前であり、旦那さんチョイスである。

当時の私は、料理ができなかった。正確に言えば、今も包丁を扱う料理は、ほとんど出来ない。何故なら精神的に張り詰

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主観的じゆう

主観的じゆう

毛布をずるずると引きずって、日の当たる窓辺へと向かう。どてん、と長ーくなっている猫らの側で棒状に寝転んでみる。
「なんだ、お前も日にあたるのか?」とでも話し出しそうな顔でこちらを見やる猫ら。相席ならぬ添い席。席でもないけれど。

家の中のほとんどの電化製品をとめると、置き時計の針が刻む音と、部屋の外の音だけの空間が出来上がる。たまに、猫らがご飯を食べたり、水を飲んだりしているけれど、そのうち元の場

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