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思い立ったが、ジム!

マスクを外す頻度が少しずつ増えてきた気がする。舞い散る桜からなのか、ほんのりとした花の香りと生温い風を感じながら息をすることが、最近の私のちょっとした幸せである。
しかし、ここ数年、近しい人にしか全体の顔を晒すことはなかった。「顔パンツ」という言葉を聞いた時は、なんじゃそりゃと思ったけれども、その言葉がマスクを指すと知って、妙に納得した。履いていないと恥ずかしくもどかしい、ならぬ、マスクを付けていないと落ち着かない程、生活に溶け込んでいた。

それをいいことに、私は復職後もほぼ毎日、眉毛だけ描いて出社した。だって、顔の半分が隠れているのだもの。朝の貴重な時間をメイクに充て(私のメイクは3分で終わる)、帰宅したらそれをクレンジングで落とすのだ。しかも、化粧品は消耗物品であるのにもかかわらず、「プチプラ」ジャンルの化粧品代だって馬鹿にならない。
故に、これまで私にとって化粧品はお酒と同様の嗜好品であった。ほぼすっぴんであっても、特段指摘されることもなかった(今もない)。

でも、マスクの着用が個人の判断に委ねられた昨今、帰宅時のおでこの脂や、職場の女性陣がきっちり化粧をしていることに、焦りを感じ始めた。そこで、ベースメイク(私なりの最低限メイク)だけしてみることにした。暫く毛穴を塞がれていなかった顔面は、2日間という短期間で吹き出物を形成した。

なんということでしょう。

そこで、旦那に問うた。
「綺麗になりたいのだけれど…かくかくしかじか、どうしようかな」と。
返ってきた言葉は至ってシンプルかつ的確なものだった。
「んー、痩せればいいんじゃない?!」
グゥの音も出ない、とはこのことである。

ということで、最寄りのフィットネスジムへ問い合わせ、翌日見学のためにジムを訪れた。思い立ったがなんとやら、である。

トレーニング機具の多さに圧倒され、説明も右耳から左耳へ通過していく。ただ、有酸素運動で代謝を上げるところから始めることと、金額や契約のことだけ聞いて、風の如く退散した。

これまで、思い立って体験したり、入会した後、継続した試しのない私にとっては、何度目の正直になるのか、正直分からない。けれども、痩せれば綺麗認定がおりるというのであれば、やってやろうじゃないか、という気持ちになる。

さぁ、内側から綺麗になってやろうではないか。
メイクに関しては、ちょっと保留だ。
まずは、脂肪とさよなら!
話はそれからだ!

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