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僕はトランスジェンダー。生まれた性別の女から心の性別である男に戸籍を変えて生きているFTMトランスジェンダー 鈴木優希 1980年生まれの42歳。

性別に悩んだ時からの変化

生まれて物心がついてからずっと僕の悩みは性別に関することだった。
性別の違和感。身体を変える為の事。将来の事。恋愛。家族へのカミングアウト・・・などなど
心と体の性別が違う「性同一性障害」の僕は何をするにもこの悩みがついてまわった。

長い長い間そんな時期を過ごした。

カミングアウト後、ガイドラインに従って治療を進め戸籍を変えた。
仕事も女の性別で「女」として働くことがどうしても嫌だった僕はたくさんの仕事をさまよった。その末に、自分の居場所として同じLGBT、FTM当事者を雇用したオナベバーと言われるFTM BAR 「Venus」を2007年に開業した。

あれだけイヤだった元女であることが「売り」になるなんて思っても見なかったが、として生きることもなんだか僕らしくないと思っていた僕にとってVenusは最高に居心地のいい場所となっている。

今の悩み

今は性別の事で悩む事はほぼない。治療による副作用の悩みぐらいだろうか。
結婚もしてみた。離婚も経験した。好きな子の子供が欲しいとも考えたこともあったが、今のところは自分が子供なので時期ではないかと思っている。

では42歳の今の僕の悩みはというと・・・

家族の事。経営の事。自分のこれからの人生の事。
どう死んでいくか?そんなことも考える。
こう振り返ってみると、LGBTとかではなく、やっと42歳の一人の人間としての悩みになってきたように思う。

性別を変えるという人と違う経験をしたことで、人生をやってきた感があったが、42歳になってもまだまだ初めての経験がある。ドキドキ、ヒヤヒヤ、緊張の毎日に・・・僕はこれまでだれだけ守られて生きてきたんだと感じる。

親が盾になってイヤなことやショックなことから守ってきてくれたのだ。
でも僕が歳を取るということは周りも同じように歳を重ねる。
自分も周りも老いていく。こんな当たり前のことを受け入れることがなかなか難しい。でもそれが自然なことだと言い聞かす。
これからは僕が守り、しっかりする番だから。

悩み・やることに追われる日々。

毎日があっという間に過ぎていく。あれだけ好きだったテレビを見ることもない。ただ倒れるように寝るのみ。

42歳になってわかる事が沢山ある。このペースだと時間がいくらあっても足りそうにない。(笑)
死ぬまでこうやってひとつひとつ傷つきながら、学ぶのか。

この先の人生に何が待っているんだろう。

考えると「楽しみより怖い」  それが大人になった証拠なのか。

人生は修行。実感する毎日を送っている。


2022.7.19(火)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第10回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!

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鈴木優希のセミナー活動関連のお知らせ、性同一性障害のお子様を持つ親御さんへのメッセージなどLGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトもご覧いただけたら嬉しいです。そしてコメントもお気軽にお待ちしています。




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