yuki

浮かんだ言の葉を 胸の中に降る想いを 徒然に綴る。 備忘録でもあり 大仰ではない日常の…

yuki

浮かんだ言の葉を 胸の中に降る想いを 徒然に綴る。 備忘録でもあり 大仰ではない日常の呟き。

最近の記事

  • 固定された記事

ご挨拶

こんばんは。 初めまして。yukiと申します。 こちらはつらつら~っと書く場所として スタートしました。 「note」って文字に惹かれて興味を持ちつつ 眺めるだけでしたが いいかも、と非常に感覚的なスタートに。 つらつら~と書く場所なので 詩だけではなく、備忘録なものだったり 好きなこと、好きなものについても ぶわぁ~っと書いて行く場所になると思います。 自分にとって自由な場所。がテーマです。 ミュシャの誕生日に登録って なんだか嬉しいなぁとほくほくしてましたが 気

    • ある晴れた日のソリチュード

      身体が邪魔だ!と かなぐり捨てて 抜け出すような感覚 まさに脱皮に近いんだろうか そんな内側の声のままに 飛び出した空は 何処までも広く自由で青かった ほのかな薫る風すら濃縮に 僕の背中を押して 押し上げて 舞う軽やかな浮遊感 あぁ……、息ができる そうだ 空気にすら味はある 抜け出した筈の輪郭は縛るものではなくなって 僕が僕だと 髪の毛一本の先まで 充満する自分という存在への実感と納得 きっと僕は泣いていたんだろう きっと僕は笑っていたんだろう きっと僕は、幸せだ

      • 朧に駆ける

        春霞の先に浮かぶ面影は 静かに微笑みを湛えて揺れる 花弁に紛れて消えてしまう前に 思わず駆け出す 走って 走って 走って 息も絶え絶えに 浅い呼吸ばかりが 口の先を往来して 重くなる身体に 肺までは満たされない 辿り着く先が朧と知っていても 今を逃せば もう届かないと 確信ばかり強まって 縺れて絡まる足も構わず どうか…… 手を伸ばす 溢れる積年の想いが 淡い花弁に攫われて拭われても 形振り構わず飛び込んだ 逢いたかった…… どれほどに これほどに 待ち望んだ邂逅を

        • 僕:君≠君の方程式

          フィルター越しに視る 君の姿をいつまでも目で追っていたいと思った 瞬きをシャッター代わりに 僕の瞳に映る君の姿を 写真にそっくりそのままできたなら 幾分か共有が叶っただろう 僕の世界で観測できる事象を 全て共有することは難しい それは君が観測している世界も同じで 脳を端子で繋いだとしても 感じ方や考え方が全く擦り合うなんてのは 膨大な情報の波の中で 砂粒を同時に掴むに等しいんだろう クローンだとしても 数瞬のラグが生じたり 環境の影響が異なれば ピッタリ重なり合い続けること

        • 固定された記事

        ご挨拶

          星の名前

          ひとつひとつの星に名前があるんだろうけど 僕は知らない だけど確かに今、目の前に光る君がいるのは 誰でもない僕が見つめてる 方向音痴の僕だから 君がいる今の空の位置がどこなのか 分からない そういえば星座早見盤も 車のハンドルを回すみたいに こっち?あれ、あっち?とぐるぐるしていたっけ それより手にした時に見た様が羅針盤みたいで 何か素敵なアイテムを手にしたように これで魔法使えたりして、なんて そんな風に違うことを考えてた よく耳にする星座の名前やかたちはいくつか覚えた

          星の名前

          ガラスの向こう

          反射する街灯 いつもは見えないオレンジが イルミネーションみたいに ここにあると 囲んで浮かび上がる ベランダからの景色 目線を上げれば 自然のオーナメント ぽっかりと真ん丸な満月 主役ばりさ 散らばるダイヤモンド どんな星座を見つけようか 窓一枚隔てた 別世界 雪化粧したいつもより色づく景色 吐く息すら彩る雲になって 仄かな明るさ温度を持った 伸ばしたくなる空に 繋がる手の先 想像して静かに祈る BGMは凍った雪を踏むタイヤの音ひとつ …………………………………

          ガラスの向こう

          愛おしいって

          運命だね! そう言って、にししっと笑う満足顔 そんなに大仰にしなくても 一期一会だろ と返すとふくれっ面に瞬間変化 なら、今落ちた枯葉も運命? と問いかければ 真面目顔で考え出して あれこれ広がる君ワールド 偶然の産物 瞬間の縁 有象無象にしちゃうのは勿体ないと一生懸命な君 ふぅん、なら必然は? いいけど、面白みに欠けると一蹴 さいですか 返事に愛がなーい! ぶつくさ言いながらも次の瞬きには 見つける興味の先 くるくる変幻自在の表情も気分も 無邪気な今を持つ君 まった

          愛おしいって

          おやすみ

          布団に横たわった瞬間みたいな 脱力感と安心感と癒し それが君 なんもない僕でいられる フィットする感覚 心地好さ ごろりと横を見れば 寝息を立てて 惚けただらしない表情に人心地 頬にかかる髪をそっと梳くと 身動いでむにゃつく様子に 笑いが漏れる 格好も肩肘もなにもかも脱ぎ捨てて このどうしようもなくだらけた姿が どうしようもなく愛しくて 今日を終えるまでのあと少しを 君の寝顔を眺めるのに使う幸福感 慣れたくないな でも当たり前になっていてほしいんだ 触れる距離にも

          おやすみ

          夜に潜る

          吸って吐いた息 細く声音を連れていく 掠める程の残響なのに 耳の奥震わせてこびりつくみたいに 綴じ込めた 閉鎖空間 傾けた心の天秤 ゆらゆら ふわふわ ただ漂っていられる 不自由な自由に 笑いが漏れても 傍らには安堵 紡がれる言葉も 交わす沈黙さえ 計ったように嵌る心地好さ ひとりじゃないからなる 異様な求心力 気づけば数時間が数分体感 今日はもう秒針は外して放り投げて 目の前にだけ釘付け 昨夜の泡沫 醒めて遠のいて充足感 絡まない体温に埋めてしまおう 浮かぶイメージ

          夜に潜る

          休日

          小さな優しさが降り積もる世界なら きっとあの真っ白な一面も 寂しくはならないだろう 日常の中の 日常から離れる時間 静かで優しい暗闇 そこかしこにぽつりぽつりと 小さな灯りを ぼーっと眺めるこの時間が 何よりも癒されて 明日を考えなくていい時間 予定フリーのこの自由感 だから抜ける肩の力 空耳の電子音も 手放していいんだと 楽になる 体温より低い温度 震える程じゃない温かさ 本当は好きな季節 変化を感じることに 穏やかに向き合える ほしかったのは こんな時間だった

          Moonlight

          疲れたなら 静かに目を閉じよう 握った手から 伝わる温もりに どうか幸いで 明日の君を想う 伝う振動に 静かに乱れる吐息のリズム 泣き顔を見せたがらない君だから そっと込める力を強めよう ここにいる 君も 僕も ここにいるんだ 大丈夫 その言葉に流れる雫を止めること どうした その言葉に口をギュッと紡ぐこと 心の中には 沢山の舞い降る言葉たち 溢れすぎて 声にならないくらいで 洪水の中で苦しいこと 知っているから 自分にすら弱音を許さない君だから その肩の荷をおろし

          Moonlight

          マイペース

          あれもこれも 詰め込み予定 楽しい反面 息継ぎ忘れないように あっぷあっぷになっても ぶくぶく~とできない時 電気を消して アロマを炊いて 暖かい仄かな光だけにして ボーとするように 星空を眺める いいの、いいのを アクセルに使いすぎないように 大丈夫、大丈夫を 目を逸らす方に使わないように ずっと疾走するようで 止まれない そのまま疲れ切ってしまう前に やらなきゃおばけ 手放そう 歩く速度がちょうどいい ゆっくり息をするような お散歩感覚な速度で 心地よくスピー

          マイペース

          月へのラブレター

          夜空に浮かべた色褪せた音色 貴方がいたあの頃を綴じた頁が カラカラと映写機に廻る 傍らには何度も書かれては消されて しわしわになった羊皮紙 頭の中ではこんなにつらつらと出てくる言葉が 筆を取った瞬間から形にならず 指先から溢れて霧散していく ……何を思っていたの 何を考えていたの 最期の時は何を願っていたの 頭中を一端に埋めつくしたあの刹那 傍に来てくれていたんだろうか 問いかけても 心のうちは取り留めもなくて 1人1人ちがう宇宙だから 小さな星屑の欠片に触れるように

          月へのラブレター

          No title

          楽しいこと わくわくすること 今を感じれること 今したいこと 今年は稀に見るくらい 自分の心や気持ちに率直に動いてみた 動く前はかなり色々考えて躊躇もあったし 普段なら手を止めて尊重の場所を 違う位置を選んでた 何度も考えて、どうしてもと思ったから 多分、手にしなかったら普段通りに過ごしただろう けど、抜け出したくもあったんだ きっと ずっと前から 自分と決めた 今までの頭を優先することをやめた 変わる気がしたから 実際変わったこともある 今までの自分からしたら、だいぶア

          灯る道標

          探していた 僕を 僕だけを 探して 探して 探して いつしか手にしたランタン ひとつ ふたつ 浮かぶように ぽつりぽつりと 添うように 気づけば増えていた 先にも 周りにも 後ろにも ほんのり灯される光 けれど目を閉じて思う これではない ここじゃない 迫り立てるような歩みは止まらず 明滅を繰り返して 藍色の彼方は どこに続くんだろう そんな途方もないことを問うていた 集めて 綴じて 並べてみても それは僕の中からではないような気がして 似たものではないのか 近しいも

          灯る道標

          透明な時間

          止まるって大事だ 切るのとも 離れるのとも違う さざ波に身を任せて 揺蕩うことも 風の向きに沿って 勢いよく泳ぎ出すことも 向かい風を感じて 受け止めながら指針を見つめることも 波間に身体を潜らせて くぐもった水音に包まれることも 僕にとっては大切だけど たまにはこうして 何も考えず 星空を眺めたい時もある 上がって来る白銀の柔らかな光の軌跡を ぼんやりと見つめていたいんだ 知らずに溢れくる雫を止めずに 思うままに流してあげる優しさを 自分に向ける時があっていいじゃな

          透明な時間