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Photo by
van_rail
おやすみ
布団に横たわった瞬間みたいな
脱力感と安心感と癒し
それが君
なんもない僕でいられる
フィットする感覚
心地好さ
ごろりと横を見れば
寝息を立てて
惚けただらしない表情に人心地
頬にかかる髪をそっと梳くと
身動いでむにゃつく様子に
笑いが漏れる
格好も肩肘もなにもかも脱ぎ捨てて
このどうしようもなくだらけた姿が
どうしようもなく愛しくて
今日を終えるまでのあと少しを
君の寝顔を眺めるのに使う幸福感
慣れたくないな
でも当たり前になっていてほしいんだ
触れる距離にもどかしくなって
こんなに傍にいるのに
湯冷めないように抱きしめる
苦しくないように
しんどくならないように
広がる熱に出るため息は安堵の証
さぁ、今日はどんな夢をみようか
ぐっすり眠る世界 揺蕩ったら
その瞼を開いて届けて多幸感
起きてる時でも
いちばん安らぐ場所みたいな君に
僕もなれてるかは分からないけど
せめてタオルケットより毛布くらいには
なれてるといい
「おはよう」を言うのはどっちが先かな
そんな明日を考えながら
ふたつの体温 寄り添って 灯りを消した
「おやすみ」
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お借りした写真:いい夢を。
出典:van_rail様
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