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Moonlight

疲れたなら
静かに目を閉じよう
握った手から
伝わる温もりに
どうか幸いで
明日の君を想う

伝う振動に
静かに乱れる吐息のリズム
泣き顔を見せたがらない君だから
そっと込める力を強めよう
ここにいる
君も 僕も
ここにいるんだ

大丈夫
その言葉に流れる雫を止めること
どうした
その言葉に口をギュッと紡ぐこと

心の中には
沢山の舞い降る言葉たち
溢れすぎて
声にならないくらいで

洪水の中で苦しいこと
知っているから

自分にすら弱音を許さない君だから
その肩の荷をおろして
思う存分 震わせてあげればいい

ここにいる
ただ、それだけでいいんだ
君が生きている今が
あればそれだけでいい

素直じゃないなんてことはない
ただまっすぐなだけだ
不器用な程に

震えが大きくなったなら
僕の出番
やっと ぐちゃぐちゃの君を抱きしめられる

がんばったね
よくがんばってきた
張り詰めた息をそのままにせず
止まりきるわけじゃないから
続くための休息
息継ぎができるから

こんな時の言葉も真剣に受け止める君だから
そんな想いを込めて 包む温度を上げよう
その頭を撫で続けよう
想いを紡いで 抱きしめる

泣き疲れるまで
その吐息が安らかなリズムに変わるまで

明日は腫れた瞼を
一緒に微笑んで冷やそう

繋がる時間の中で
"おやすみ"
月灯りの部屋に流れる
君と僕の子守唄


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