今は「ショック期」にいるだけ【91日目】

私がドミニカ共和国に来て3か月(最初の1か月は語学学校期間だけど)。

3か月経ってもスペイン語力はたいして伸びていないし、

スペイン語が分からないから状況を上手く理解できないし、

約束が直前で延期になったり中止になったり、招待されたイベントを問い合わせたら「あなたのことは知らない、そのイベントも知らない」と言われるし。

小さなストレスが解消されないままどんどん積み重なっていく感じがする。


今日、その積み重なったストレスが思っている以上に大きくなっていることに気づいた。それに対して「自分ってこんなに弱い人間だったんだ・・・」と感じてさらにしょんぼりするという悪循環。

もうね、家のベッドの中で毛布にくるまって1日寝ていたい・・・。暖かい温泉に入って(無いけど)ぼーっと何も考えずに過ごしたい・・・。


そんなことも思ったが、家に帰ってカルチャーショックについて調べていたら安心した。

そう、今は「ショック期」にいるだけらしいのだ。


「カルチャーショック」には5段階あることをご存知だろうか。

最初の数週間は「ハネムーン期」。見るもの聞くもの全てが新しく魅力的に見え、以前の生活よりもずっと良いと感じる時期だ。

1~3か月は「ショック期」。最初は魅力的に見えていた環境が普通になり、次第に欠点が見えてくる。また、文化や言葉の違いから不便さが際立ち「以前の生活の方が良かった」と感じる時期だ。

半年~1年後は「適応期」。海外に来た本来の目的や生活の必要性から、適応に向けて動き始める時期だ。言葉や習慣にも慣れが出てくるのでできることが増えてくる。ショック期と適応期を行ったり来たりする人もいる。

1年以上たてば「受け入れ期」。他国の文化を自分のものとして扱うことができるようになり、以前の生活環境と同じような心境で暮らすことができるようになる。

帰国後に「再ショック期」が訪れる。自国に帰国すると、それまで住んでいた国とのギャップに再びカルチャーショックを受ける時期だ。

(参考 カルチャーショックの5段階:他国に移住したときに「心の安定」を保つための必要な5つのこと


なんだ、海外に移住すれば、だれだって3か月くらい経てば私みたいな気持ちになるんだ。

別に私が環境に適応できない弱い人間ってこともない。なんなら今、自分は異文化を受け入れている最中だからこんなに落ち込んでいるのか。


このカルチャーショックの5段階について知っているだけでも心が軽くなる。

今、誰かが「移住をしたはいいけれど、なんとなく気分が落ち込む。日本に帰りたい」と思っているのなら、「ショック期」という現象があることを知ってほしいと思う。それだけで安心する。





サポート代は、本代や経験代に使わせていただきます。そして、もっとおもしろい記事が書けるようにします!