青年海外協力隊として赴任後3ヶ月。活動に対していただいたアドバイスまとめ 【89日目】
昨日、青年海外協力隊の赴任後3か月オリエンテーションのことを書いた。
3か月に1度のオリエンテーションで「いかに自分の活動を分かりやすく紹介し、的確な助言をもらうかが大切だと思った」という話だ。
今日の記事は、私の活動(環境系専門学校の職員をやりつつ、小学校で環境教育)に対してJICA事務所の方や同期隊員からいただいたアドバイスのまとめだ。
(ちなみに小学校での具体的な活動例は↓の通り。)
自分の備忘録という意味もあるけれど、
私がいただいたアドバイスは他の環境教育隊員や日本で環境活動をされている方々の参考にもなるかもしれないので共有したいと思った。
【赴任後3ヶ月。活動に対していただいたアドバイスまとめ】
①教材を作るだけではなく、授業の流れ、その中でどのように教材を使うかを記した資料を作る。それをカウンターパート(仕事上のパートナー)に共有する。
なぜこれをやるのかというと、
教材だけ作っても、協力隊が去った後にCPやその他の職員がその教材をどのように授業に取り入れれば良いのか分からなかったり、そもそも授業の仕方が分からなかったりして、せっかくの教材を使ってもらえないことを防ぐためだ。
ちなみに今この資料を作っている。
中国起源のことわざに「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」というものがある。「飢えている人に魚をあげれば一日はしのげるけれど、魚のとり方を教えれば、彼は一生食べることができる」という意味だ。
今作っている資料はまさに「魚のとり方」だと思う。
②最初に「やってみせる」
何にでも言えることだけれど、「自分が計画をつくって、それを相手に渡すだけ」だったら大抵上手くいかない。
まずはやってみせて、徐々に自分は現場から離れていくことが大切なのだそうだ。
③小学校で環境教育を行っている様々な職員に同行する。
私は今CPと一緒に小学校へ環境教育をしに行っている。
CPはドミニカ共和国の環境天然資源省の職員で、小学生へ向けて環境教育をする仕事をしているからだ。
でも、同じように小学生向けの環境教育をする職員は複数人いるらしい。
そこで、私の活動の幅を広げるためにもCPだけではなく他の職員の仕事にも同行してみることをお勧めされた。
これは良いアイデアだと思ったので、今度かけあってみたい。
④市民の意識の向上を図る。住民主体でできるようにするために、地域住民の中からリーダーシップをとれる人を探す。
現在、私の任地であるハラバコア市ではゴミのポイ捨てがひどい。
同じハラバコア市に赴任している下水処理職の隊員曰く、川にもゴミが浮いているそうだ。
ゴミ拾い活動も行われているらしいのだけれども、それでも多くのゴミがあちこちにあるということは「ゴミをポイ捨てする人を減らす」ことにもっと焦点を当てた方が良い。
市民向けに環境教育の講座を開きたいと思う。
さらに先の話で、
隊員がいなくなった後も住民主体で講座が続いていくためには、地域住民の中からリーダーシップをとれる人を見つけ、その人に自分の役割を渡していくことが大切なのだそうだ。
⑤他の隊員とコラボする。ラジオ局派遣の隊員がいるので、ラジオで環境教育をする。
ドミニカ共和国には、私のような環境教育職以外にも廃棄物処理、下水処理、コミュニティ開発など様々な専門知識をもった隊員がいる。
この色々な専門性を活かさないのはもったいない。
また、同期隊員の中にラジオ局派遣の隊員がおり、ラジオ局の社長が環境問題に興味をもっているそうだ。
いつかコラボできたら良いなと思った。
⑥分別ソングを作る
子供たちにごみの分別を覚えてもらうためには、頭に残る歌を使ったらよい、という意見をもらった。
CMソングで頭に残って離れないものがあるし、これは良い案だなと思った。
私は曲が作れないので、曲作りは誰かに頼みたい・・・。
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1人で考えられるアイデアには限界がある。
今回のオリエンテーションで、JICA職員の方や同期から自分が思いつかないようなアイデアをたくさんいただけて、とても助かった。
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