#1 少数民族モン族を読み解く〜霧と岩の中にある自由〜
こんにちは!Yukaです🌻
今日は、最近私が夢中になっている少数民族モン族の民族史について。
こちらがどハマりして読んでいる本「Bản Sắc Văn Hoá Dân Tộc Mông ở Yên Bái」です。
私の住むムーカンチャイが位置する、ベトナム北部イエンバイ省に多く住んでいる少数民族モン族(H'mông)について書かれた本です。
今年の初めくらいから、
「これから2年間モン族と仕事したり生活したりするなら、まず彼らのことを知るところからだ!」
と、勉強のために読み始めたのですが、読んでみるとこれがまた面白くて面白くて。笑
全部ベトナム語で書かれているので、ベトナム語の良い勉強法にもなっています。
せっかく細かく訳しながら読んでいるので、こんなのもシェアしたら貴重な資料になるかな?と思い、これから少しずつシェアしてみようと思います!
訳が難しくて、多少変な日本語になってるのはご承知ください🙏🏻
第1章 霧と岩の中にある自由
モン族の人々が住んでいる地域では、「霧」と「岩」という2つの自然の要素が目立ちます。
モン族の物語には、登場人物のSương MùとĐào Đáが「物語の幕開け」だと言われています。
この2人は自然の要素を人間の男性に擬人化したもので、海の王様の親子から妻を取り戻すために戦うモン族の少年を助けるヒーローです。
キン族にとって深い森が恐ろしい場所であるように、モン族にとって海はとても恐怖に満ちた場所です。
モン族の人々はメオ(猫)という呼ばれ方を好みません。
(かつて呼ばれていた『メオ族』は蔑称であるため、彼らは自らを「自由な人々」「空の民」を意味する『モン族』と呼びます)
ですがキン族はモン族のことをこう言います。
「山を登り、深い森を越えるのはモン族の長所であるため、モン族は猫のようにしなやかで機敏である。」
モン族は、1年中雲に覆われていて岩山が連なる高い山の上に住んでいます。
彼らはすぐに厳しい生活環境に適応できます。
モン族にはこんな言葉があります。
「膝より高い山はない」
モン族はどんな最も高い山でも乗り越えることができる、海ですら生活環境にすることができる、という意味です。
また、馬は彼らが理想とする移動手段です。
そのため、高地に住むモン族の人々は馬をとても大切にし、市場に馬を見にいくのも彼らの楽しみの一つになっています。
モン族の文化には馬への価値観が現れていて、人が亡くなった時には馬が彼らの魂を祖先に運ぶと言われ、亡くなった人を運ぶ担架の棒の先端も蹄の形をしています。
昔の花モン族と白モン族のグループには、馬の肉を食べないよう人々も多くいました。
雲と岩のない森の中では、教えに全てを向け、何にも縛られず、空の雲、山の風、自由を感じて時間を過ごします。
モン族の人生は虎のように自由で誇り高い。
たとえ深い森の中を彷徨って食料に困っても、荒野や山の上で孤独に暮らしても、その代わりに彼らは「自由」を手に入れるのです。
まとめ
中国で漢民族からの迫害を恐れて南下してきた少数民族モン族。
独立心が強く、独自で築き上げてきたスタイルを守ろうとする誇り高い民族だと言われています。
第1章では「自由」という言葉が強調されているのが印象的で、長期間の苦しみからやっと解放されて手に入れた「自由」という意味合いも込められているのかなと感じました。
第2章は、住環境「チーターの斑点」と「要塞」です。
お楽しみに👋🏻
Yuka
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