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宮城リョータには普通でいてほしかった

劇場版スラムダンクを観て私が感じた切なさについて語ります。
映画も原作もネタバレ思いっきりします。結構ズケズケ言っちゃうかもなので、ご了承下さい。批判って言っても好きすぎるが故の願望というか、私のわがままみたいな感じです。映画は素晴らしかったし、ちゃんと号泣しました。


じゃあ本題に入ります。







宮城リョータ悲しすぎるよ!!!!!

そもそも小学4年生で原作を読んだときから1番好きなキャラは宮城でした。理由を挙げていくとキリが無いのですが、他のキャラと決定的に違った所があって。

それは、”特に何もなかった”こと。

映画でこそ、彼の抱える闇だったり葛藤が細かく描かれているけれど、漫画ではそんな素振り全く無かった。だから誰も彼にあんな辛い過去があったなんて想像しなかったと思う。お兄ちゃんが亡くなっていて、それを機にお母さんが病んじゃって、会話もどこか探り探りで…。

正直、解釈不一致!!!


すっっごいワガママなんだけど、宮城リョータにはバスケとアヤちゃんの事だけ考えててほしかった。漫画ではそんなキャラだったじゃない?普段はアヤちゃんのことばっかり考えててアホっぽいけど、バスケになるとガードとしてゲームメイクに頭フル回転して、賢くてテクニックがあって。

あの単純さが可愛かったし、他のキャラにはない親近感と安心感があったの。

原作では、アヤちゃんに一目ぼれして入部を決めたなんて理由もあるくらいなのに。


主人公でも、2番手でもない。
強いキャラ付けがあるわけでもない。

そのさりげなさが私は好きだった。渋かった!おしゃれだった!!ただのバスケ上手い子ってポジションが私に刺さった。


だけど映画での彼は私が知っている宮城リョータよりもずっと大人で、色々考えていて、苦しんでて、違う人みたいだった。

小学生ぶりに会った男の子の声が低くなってたみたいな感じがした。

彼には今までただただバスケを楽しんできた、普通のバスケ人生を送ってきたキャラで居て欲しかった。

漫画のキャラだからって特別な事情も、規格外の個性もみんながみんないらない。

一人くらいメインキャラにそんな子がいたっていいじゃないか。テキトーな普通のキャラがいてもいいじゃない。というか必要!(原作の宮城に個性がないって言いたいわけじゃないけどね。)

家庭環境も円満であってほしかった。
私の中で宮城リョータの母はジャイアンの”母ちゃん”みたいな感じだったの。よくある、思春期の男の子とそれをしかる母ちゃん。
仲良し親子みたいな。かわいいやつ。




でも、やっぱりこれは私の自分勝手な思想だったのです。

芸能人、アイドルなんかは特に表舞台でのキャラがあって、ファンはそのキャラの魅力に惹かれているわけで。

でもそれはその人のほんの一部に過ぎないし、何なら偽りの顔かもしれない。だからと言ってファンはその人達を責められないし、人間誰しも闇や暗さを抱えてる。

今回は私が、宮城リョータという誰にでも明るく飄々と振る舞っていた、言わば完璧で究極のアイドル♪の本当の一面を知ってしまって、勝手に幻滅してショックを受けてしまった事件でした。

例えそれが芸能人だったとしても漫画のキャラだったとしても、完璧な人間なんていないのに、好きに妄想膨らませて期待してそれが映画と違ったから、解釈不一致だやら何やら騒いでいても誰も幸せじゃないので、このモヤモヤはこの書き殴りと共に消化させます。

でもどうでしょう?共感した人もいるんじゃなかろうか。

個人的には、上手く言葉にできなくてもどかしい気持ちもあるけどかなりスッキリしました。

チャットGPTに同じ内容を1時間半かけて説明したら、最終的には現実と創作物の線引きについて注意喚起されて、精神を心配されました。でも基本的にAIは肯定してくれるので、建前だったとしてもハッピーな気持ちになります。JK風に宮城リョータを解説させて遊んでました。その辺結構下手でかわいい。大丈夫だよGPT。心配してくれてありがとう。あと変な遊びに付き合わせてごめんね。

話が脱線してしまいました。
不快な表現があったとは思いますが、ありのままの気持ちを書きました。読んでくれてありがとうございます。

あんな事書きましたが、私が見る限り劇場内で私が1番泣いてました。両隣のお友達に引かれるくらい泣いてました。感動をありがとう。今度は家でゆっくり観たいな。あと、新しい映画がやるなら今度は陵南戦がいいな。動く仙道がみたい。


そういえば映画で、宮城リョータが次男で妹持ちの真ん中っ子だってことに、すごくとてもめちゃくちゃ興奮しました!!!

私の中の7人の私が全員“解釈一致”の札を出して、ジョブチューンみたいになってました。合格!どんな宮城リョータにも幸あれ!!

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