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死を想う

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死について、日頃考えていることを書いていきます。
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2019年3月の記事一覧

人はいつか死ぬ。では、どう生きるか?

人はいつか死ぬ。では、どう生きるか?

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、死を踏まえた生き方について。

 最近は、あの世のことばかり考えていて頭の中が混乱してきたので、今回はこの世のことを考えたいと思います。
 死について毎日のように考えている私ですが、いつも思うのは、「死について考えて、一生懸命生きていきたいと思ったけど、一生懸命何をしたら良いんだ?」ということです。

 この前に読んだあの世

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老いを考える:「エイジング、プリーズ」という特集記事を読んで

老いを考える:「エイジング、プリーズ」という特集記事を読んで

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、NEUTというウェブマガジンの特集で面白いものがあったので、それを読んで思ったことを書きたいと思います。

 普段はあまりウェブマガジンを読んだりしないのですが、「エイジング、プリーズ」というタイトルに惹かれて読んでみました。日本語にすると、「年をとってください」でしょうか?
 3つの記事があって、1つは、70代の女性を主人

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死生観を持ちたい、生きていくために

死生観を持ちたい、生きていくために

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、谷川俊太郎『ひとり暮らし』を読み始めたので、そこから考えたことを書きたいと思います。
※私が考えたことを書いていくので、本の内容について多くは触れませんが、これからこの本を読む方にはネタばらしになってしまうかもしれないので、お気を付けください。

『ひとり暮らし』は詩人である谷川俊太郎さんのエッセイ集です。死がテーマの本、と

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死に方を、自分で決められるようになりたい:高柳和江『続・死に方のコツ』を読んで

死に方を、自分で決められるようになりたい:高柳和江『続・死に方のコツ』を読んで

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、高柳和江『続・死に方のコツ』という本を読んだので、その感想を書きたいと思います。
※私が思ったことを書いていくので、本の内容には詳しく触れませんが、これから読む予定の方にはネタばらしになってしまうかもしれませんので、お気を付けください。

 著者である高柳さんは、本が出版された当時、日本医科大学の助教授。沢山の方の臨終を看取

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人は死んだらどうなるの?:認識できない世界を考える

人は死んだらどうなるの?:認識できない世界を考える

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、死後の世界について。

 死について考えるうえで、個人的に避けては通れないのが、「死後に自分はどうなるのか」という問題です。これは、人によって様々な考え方があると思います。

 本を読んでいても、色々な考え方に出会いました。「死後は全くの無である」と書いている人もいれば、「輪廻転生する」として、その仕組みを詳しく書いている人

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死のシミュレーション

死のシミュレーション

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、死のシミュレーションについて。

 今日、電車に乗っているときに突然、胸が痛く、息が苦しくなりました。どうやら過呼吸だったようなのですが、原因となるような出来事がなく急だったので「私に何が起きたんだ!」ととても動揺してしまいました。
 こういうときに、私はよく「死のシミュレーション」をします。「もしこのまま死ぬとして……」と

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生前記憶について

生前記憶について

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、生前記憶についての本を2冊読んだので、その感想を書きたいと思います。
※私の感想を書くだけなので、本の内容には深く触れませんが、これから読む方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 今回読んだ本は、すみれ『かみさまは小学5年生』と、西田晋『あなたがお空の上で決めてきたこと』です。前者は、生まれる前の

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誰かを見送ることについて

誰かを見送ることについて

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、誰かを見送ることについて。

 辛酸なめ子・寺井広樹『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」裏道マップ』という本を読み始めました。これは、臨死体験をした方々に取材をし、その内容をまとめた本です。沢山の方の経験が語られていますが、今回は、私が特に気になったウィリアム・レーネンさんのお話から、「誰かを見送ること」について考えた

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多様なあの世から「生」を考える

多様なあの世から「生」を考える

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、前回から引き続き、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」裏道マップ』(以下、『あの世の歩き方』)を読んで考えたことを書いていきたいと思います。
※私が考えたことを書いていくので、本の内容には深く触れませんが、これから読む予定の方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 『あの世の歩き方』では、臨死

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時間の質と老いと死

時間の質と老いと死

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、本川達雄『生物学的文明論』という本を読んだので、そこから死について考えたいと思います。
※私の考えたことを書いていくので、本の内容には詳しく触れませんが、これから読む予定の方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 この本は、ナマコの研究をしている著者が、生物学的な見方で社会問題、環境問題を捉えたもの

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信仰と科学について

信仰と科学について

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、信仰と科学について。

 祖父から、邦光史郎『『古事記』の謎』という本をもらいました。古事記には、日本の成り立ちの神話が書かれているようなのですが、その内容は、神々が土地を産みおとしたり、一度黄泉の国(亡くなった人の国)に行った神が帰ってきたりするというファンタジックなもの。現代の、科学に基づく価値観とは全く異なるものではな

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食べることと生きること

食べることと生きること

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、食べることについて。

 人は、何かを食べなければ生きていけません。だから、私が死について考える中で食べることについて考えようと思ったのも、自然なことではないかと思います。

 人間は、植物と違って生きるために必要なものを自分では作り出せないので、何かを食べて生きています。そして、食べ物はほとんどの場合、他の生き物です。だか

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現代社会で死を考えること

現代社会で死を考えること

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、死を考えることについて。

 先日、書店に行ったところ、目立つところに平積みにされている本の3分の1くらいが死に関する本だったので、驚きました。そこで、今回は死について考えることについて、考えていきたいと思います。

 書店に並べられている本は、死について哲学的に考えたものから、あの世についての本、老後の暮らし方に関するエッ

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命って不思議

命って不思議

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、生命の不思議について。

 「人は死んだら、どうなるんだろう」と考えることがあります。無になるのか、天国に行くのか、輪廻転生を繰り返すのか。
 それは、死んでみないと分からないことですが、様々なパターンで想像してみます。

 例えば、死後無になるとして。死は眠るような感じではないかと本で読んだので、眠ったまま二度と目覚めない

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