死を想う2

生前記憶について

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、生前記憶についての本を2冊読んだので、その感想を書きたいと思います。
※私の感想を書くだけなので、本の内容には深く触れませんが、これから読む方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 今回読んだ本は、すみれ『かみさまは小学5年生』と、西田晋『あなたがお空の上で決めてきたこと』です。前者は、生まれる前の記憶を持っている女の子の言葉で、後者は、胎内記憶のある子供たちが語ったことを元にした物語です。

 書店で目に付くところに置いてあったので、以前も読もうとしたことがあったのですが、そのときは「死後は無である」という主張の本を読んだすぐ後で、「生まれる前の記憶」にあまり興味が湧かなかったため、手に取りませんでした。
 しかし、最近は「死後の世界はある」という本を何冊か読んだばかりで、生前記憶のことも気になっていたので、読んでみることにしました。

 読んでみて驚いたことは、2つの本の内容がとても似ているということです。『あなたがお空で決めてきたこと』の著者の方が、『かみさまは小学5年生』を書いたすみれちゃんにも取材をしているようなので、似ているのは当たり前なのかもしれません。しかし、それを差し引いても、生前記憶を持って生まれてきた子供たちが、「パパとママを選んで生まれてきた」など、同じようなことを言っているというのは、とても興味深いです。

 生前記憶を持つ子供たちによると、私たちは、「世界を愛でいっぱいにする」というような目的を持って生まれてきたようです。また、生きるうえでの様々な困難も、生まれる前に選んでいるそうです。自分から苦しいことも選んだなんて、信じられない気もするのですが、子供たちはそう語っているようです。
 また、「お空の上(死後、生前の世界)」では、魂や神様として生活していて、想像するだけで行きたい場所に行けて、欲しいものも現れるそうです。もし本当にそうだとしたら、この世より楽しい世界かもしれません。

 さらに、もう1つ興味深いことがあります。以前、インディアンの高級霊からの霊界通信をまとめた『シルバーバーチの霊訓』という本をを出版している、スピリチュアリズム普及会のホームページを少し読んだことがありました。生前記憶は、その思想とも共通するところがあり、「霊には階級がある」「魂の成長を目的としている」など、世界観も何となく似ているということです。
 霊界通信と生前記憶、方法も異なっているうえに、国も年代も違う状況で得られた情報に共通するところがあるのは、面白いことだと思います。

 「あの世」や「人が何故生きているのか」ということについてのお話は、色々と共通点が多いのですが、勿論、違うところもあります。あの世での暮らしぶりや、前世のことなど、本によって少しずつ違っています。
 色々な本を読んでみて、共通点と相違点を比較してみるのも楽しそうです。「死は無である」という考えの人が、生前記憶や臨死体験、霊界通信といったものを、どのように科学的に捉えているのかも気になります。

 様々なあの世についての見解を比較してみることに、どのような意味があるのかは、よく分かりません。ですが、沢山の人が違うところで同じことを言っているのだと思うと、自分の納得感を高められるような気もするので、いつかやってみたいと思います。

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