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結局、「ジオグラフィック属性」って何なのさ|今日のマーケティング用語

「ジオグラフィック属性」という言葉をご存知でしょうか?

マーケティングにおいて重要な要素である『セグメント』にて活用される属性の一つで、ほぼ全てのビジネスで重要視される要素…なのですが、「いざ説明して!」と言われるとちゃんと説明できない方も少なくないと思います。

本記事ではジオグラフィック属性について完璧に説明できるように深掘りして解説します。

これで突然近所の小学生に「ジオグラフィック属性って何??」と聞かれても冷静に答えることができること間違いなしです。


ジオグラフィック属性とは「地理的な属性」のこと

『ジオグラフィック属性』とは所在地に基づいた国や地域、居住地、現在位置、などの地理的な属性を指す言葉です。

地域特性、気候、地域人口などの地理的なデータも含み、地域という切り口での変数の変化を調査する時に活用されます。

マーケティングの領域では市場調査や地域別の動向(主に売上や顧客行動の変化など)、特製のエリア限定のキャンペーン、地理的影響の分析などで活用されます。

同じサービスでも地域や季節によってニーズは変動し、顧客行動も大きく異なります。

例えばセーターを販売したい時、沖縄と北海道では同じ商品を展開しても、地理的条件が違うため売れ行きが異なるでしょう。

傘を販売するなら晴れている日よりも雨の日の方が売れるはずですよね。

マーケティング活動においてジオグラフィック属性は欠かせない情報であり、ある種の命綱といっても過言でないほど重要なデータです。

それはデジタルマーケティングでも同じことで、地理的要素はビジネスのあらゆる場面で影響を与えています。


セグメントにおいて重要な要素となる

セグメントとは、市場の中で特定の共通項を持つ集団やまとまりを括った区分のことを意味します。

共通項は認識や価値観、プロセス、属性など様々な要素で括られ、マーケティング活動において重要な要素として扱われます。

マーケティングのみならず、あらゆる場面で「セグメント」の考え方は応用が効き、様々な業界で使用される手法ですが、このセグメントの条件としてジオグラフィック属性は活用されます。

特定の商品やサービスの利用状況を分析する時、全世界のユーザーを俯瞰してみることは重要ですが、より細かい条件(例えば東京の渋谷区だけの動向)を抽出したい時、ジオグラフィック属性でセグメントをかけます。

気候変動や地理的条件も同じように活用され、応用が効くセグメントのためマーケティング現場では使われる頻度が高い属性です。

※「雪が降った地域」「海辺に隣接する県のみ」「平均気温が30℃以上の国」など地理情報は区切るイメージが掴みやすい


地理的特徴を踏まえたアプローチがもたらす成果

ジオグラフィック属性で分類することで得られる・取得できる・実行できるものは多くあり、様々な成果を得るきっかけになります。

①売上動向の把握
販売動向を把握することで、最適なアプローチへの意思決定を迅速に行うことができます。

新商品の売れ行きを各要素ごとに分析した時、ある特定の地域で売り上げが高い傾向があった場合、何かしらの地理的要因が影響してるかもしれないと仮説を立てることができます。

調査を進めると、売れている地域は全て「雪が多く降る地域」という共通点があり…と地域特有の条件が抽出できればアプローチ方法も変わってきます。

特定のエリアにのみ広告を出稿しても良いですし、そのエリア以外の人に魅力が伝わるように訴求コンテンツを作成して配信してみる…など様々なマーケティング施策を実行できます。


②売れ残りの削減
人口密度によって売れ行きに変化が出るということが分かれば、流通量の調整を行うことが可能になります。これは在庫管理において有効的な手段であり、無駄なロスを減らすことに大きく貢献します。

地域の人口密度や年代などの地理的条件は予測や予防の点でも重要なセグメントとして機能しています。


③生活習慣によって差が出る商品の訴求
ある商品をアップデートしたとして、アプローチを仕掛ける時、予算の問題でプロモーションを行える地域が偏ってしまうとします。

その商品は「農家の方」にとって役立つアイテムだとした時、どこに対してアプローチを仕掛けるべきなのか…を考えた時、ジオグラフィック属性は答えを教えてくれます。

生活習慣は地理的要因で差が出るため、ジオグラフィックデータから読み取ることで、無駄の少ない訴求が実現します。


地理学的属性データを活用してマーケティングを円滑に進めよう

ジオグラフィック属性のセグメントは大企業や大規模なサービス、全国展開しているサービスのみが扱うものではありません。

むしろ地域密着型なサービスや商品を展開こそ活用するデータと言えます。

顧客が「どこから来ているのか」「どこで使っているのか」「どこに住んでいるのか」「どの季節が売り上げが良いのか」などの情報が分かれば、狭い地域内でも、適したアプローチが可能になります。

個人営業の飲食店のチラシを配るなら「どこで配るのが良いのか」「どの時間帯が良いのか」といった判断はジオグラフィック的に意思決定する方が効果的なのは疑いようがありません。

エリアに特化するにはそのエリアの地理学的属性の理解は不可欠です。

常に把握しておくことで最適なタイミングでマーケティング施策を行えます。

それはオフラインもオンラインも関係なく言えることです。

ぜひ、ジオグラフィック属性を事業に有効活用してみてください。

特にWeb領域でもジオグラフィックによるセグメントは重要です。

もし、どの様に活用するべきか分からない…といったお悩みがあればお気軽にご相談くださいませ。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
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Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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