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個人で活動するクリエイター・アーティストこそマーケティングが必要な理由|【4000文字】

良いモノを作っても売れる時代ではない

【要約】
・大量のコンテンツに溢れる現代では「良質なもの」は多くある
・技術の希少性は現代では薄れてきているため+αが必要
・消費者に「選んでもらう」マーケティングが重要

「モノづくりの日本」と呼ばれた時代には「高品質な製品・サービス」を作ればほっといても売れましたが、モノに溢れる昨今では「良いモノを作っただけでは売れない」時代となりました。

顧客は市場に溢れる多くのモノから商品を選び、顧客にとって「良いモノ」と判断した時に購買行動へ移ります。大量のコンテンツが毎日のように制作され発信される現代において「良質なもの」は数多く存在するのです。

これはエンターテインメント芸術全般にも同等の事が言えます。クリエイターの増加によって「創作物」は誰でも気軽に楽しめるモノとなり、希少性は失われ、良質な作品は増加し続けています。

また、優れた技術を持つクリエイターやアーティストは一昔前では「珍しい存在」でしたが、技術を取得する環境が整い、誰でも作品を発表できる場所ができたことで希少性は薄れてきました。

発信される量も多いので、センスの光る作品を作ったとしても、必ずしも注目されるわけではありません

「良い作品を作れば売れる」ことは無く、「見つけてもらう」「知ってもらう」「関心を惹く」「ファン層へのアクション」「発信するチャネルを増やす」「仕事依頼できる環境を作る」といった「顧客に選んでもらうための仕組みを作る」マーケティング活動が必要です。

マーケティングはマスメディアを活用する大掛かりなキャンペーンだけではりません。WebやSNSを活用したデジタルマーケティングであれば予算の少ない個人でも行う事ができます。


個人で活動をするクリエイターにとってマーケティングは重要

【要約】
・フリーランスとして活動するには「選ばれる価値」が必要
・作品を「見つけてもらう」ことがビジネスへの第一歩となる
・自身のブランディング、選ばれるためのマーケティング、そして案件を得るセールス力が大切

個人で「クリエイター・アーティストとして活動をしたい」と考えているのであれば「マーケティング」は必要不可欠な要素です。

特に企業のデザイン部門・クリエイティブ部門に所属していないクリエイターやデザイナー、事務所や団体に所属していないアーティストは顧客から「選ばれること」がなければビジネスには決して繋がりません

全てのクリエイターが順風満帆な道を歩めるわけではなく、多くの困難が待ち受けます。クリエイターの母数も年々増加していくため、需要の高さに反して単価の安さも目立つ傾向にあります。

自身の価値正しく伝え評価してもらい選ばれるためには「マーケティング」は欠かせない存在です。

自身の作品を「見つけてもらう」ことで顧客から選ばれる土台を築き上げる事ができます。

また、自身の作風や自身のタレント性も重要な要素となるためブランディングも同時並行で進めていくべき要素です。

そして、自身のスキルを魅力的に伝え、高単価で案件を獲得するセールス能力がクリエイター・アーティストが個人で活動していく中で重要となって行きます。


自分でやるか、パートナーを探すか

【要約】
・自分で勉強をして『自分』のマーケティングを行う
・マーケターにアドバイザーになってもらいマーケティング戦略を定めたのち、『自分』のマーケティング活動は原則自分自身で行う
・第三者にマネージャーとして雇用契約を結びマーケティング活動も任せる

これからクリエイター・アーティストとして活動をすると決めた時に、自身の存在を知ってもらい、仕事の依頼をもらえるような環境を作る必要があります。

「個人の力でマーケティングも頑張りたい」という気持ちを抱いている方は多いと思います。マーケティングを勉強しながら「自身を選んでもらう仕組み」を構築できれば費用を最小限に抑えて自身を売り込む事ができます。

しかし、「マーケティングの本を読んでもマーケティング活動ができるようになるわけではない」という現実問題があり、一人で対応するのは難しい一面があります。また、勉強する時間が必要となるためクリエイティブに割く時間が必然的に減っていきます

企業のクリエイティブ部門に所属をすればセールス部門が獲得した案件をこなす事ができますが、自由な活動はできなくなってしまいます。

アーティストであればや芸能事務所に所属してマネジメントをしてもらうことも一つの手ですが、事務所に所属するのもまた大変なことなので上手くいかない可能性も高いです。

また、最初から思い通りのマネジメントをしてくれる環境に恵まれることは中々ありません。

フリーで活動するクリエイターやアーティストは「自身は活動に専念できる」ようにマーケティング活動をサポートしてくれる「参謀」のような存在を見つけることが理想です。

この場合、同じくフリーで活動しているマーケターに依頼することで低い予算でもマーケティング活動を外部に依頼する事ができます。


マーケティングを依頼する際のポイント

マーケティング活動を行う時、個人であれば自身の創作活動の合間にマーケティング活動を進めるという方法が理想的ですが、実際Webサイトの運営やSNSでの企画、プロモーション活動ブランディング営業活動を一人で行うことは難しいという問題があります。

そこで外部のマーケターにパートナーとして依頼をすることで円滑に創作活動に注力する事ができます。

外部は大きく分けると「マーケティング支援会社」「フリーランスのマーケター」に分かれます。

支援会社はマーケティングの専門部隊なので「企業」に対して大掛かりなマーケティング活動を行う事ができますが、規模感は大きくなるため「個人で活動しているクリエイター・アーティスト」には予算も提案されるソリューションも合わない可能性が高いです。

そこでオススメなのが「フリーランスのマーケター」です。

しかし、フリーランスのマーケターはスキルや知見、思考の広さに大きな差異があります。そのため金額感や予算に合うだけで決めるのは危険な点があるため、パートナーとして相談する際に注意すべき点を紹介します。


① 複数のソリューションに対してスキル・知見を保有している

デジタルマーケテイングのソリューションは非常に多く存在します。

検索エンジンに最適化してコンテンツ作成を行うSEO対策、Web広告を屈指してプロモーション活動を行う広告運用、各種SNSの特徴を理解した上でリアルタイム性の高い情報を発信するSNSマーケティングなど多岐にわたります。

フリーランスのデジタルマーケターは「これら一つの分野に特化している」傾向にあり、全体俯瞰してマーケティングを行える方は少ないです。

パートナーとして選ぶマーケターは数多くのソリューションの特性を理解している方を選ぶことで自身にとって最適なマーケティング活動を促進する事ができます。


② マーケティングへの専門性があり、相談ベースで進められる

通常であれば以下のような手順でマーケティング活動は進められます。

1. 「内部環境・外部環境」の分析・整理
2. 「誰に」「何を」届けるか組み立てる
3. 提供する「価値」を定める
4. 「どうやって」提供するのか考える
5. 顧客が購入するまでのプロセスを設計する
6. 実行する施策を考える
7. 管理体制を構築する

これらはクリエイターやアーティストでも同じような戦略・戦術を立てる必要はありますが、実際はスケールによって実行できる施策は異なります

また、少ない予算では施策が中途半端になってしまう可能性があるため、事業会社に依頼する際は自身にある程度の余裕がある状態でなければいけません。

そこでオススメなのが「相談ベース」で進められる契約形態です。

個人で活動する時「マーケティング活動」もある程度自分の手でコントロールしたい気持ちがあります。

そのため、「自身が実現したいマーケティング活動」を相談し、それに対してマーケターからアドバイスをしてくれる契約形態であれば月にかかるコストも抑える事ができます。


③ 互いの強みを生かせるパートナーとしての関係を構築できる

個人で活動するクリエイターやアーティストはマーケティング活動に割ける予算が少ない事があります。

そこでWebサイトの立ち上げやマーケティング環境の構築、月に数回の相談・戦略に対するMTGを行う顧客とコンサルという関係ではなく、互いの強みを生かせるパートナーの関係になれる関係性の構築がオススメです。

コンサル契約に加えて、マーケター側が獲得したクリエイティブ案件へ対応する関係性を構築できれば、双方に利益が生まれます。

マーケターにWebサイト運用やSNS企画、プロモーションを依頼するのと同時に、マーケターはクリエイティブを必要とする案件をクリエイター側に依頼をすることで多くのメリットを得る事ができます。

また、フェーズごとにマーケティング施策のスケールは変化していきます。そのため自身の現状に合わせて最適なパートナーを選ぶことが良いでしょう。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

何かございましたらお気軽にお声掛けください。


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