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ワクチン・ポエム/それでもやっぱり恋をする
それでも僕は恋をする。卒業式の帰り道みたいに。行き場がなくて切なくて。走っても 走っても。涙は乾きを知らなくて。大人になんか なりたくないと。遠ざけたはずの あの歌を。不意に口ずさんでみたりして。僕はやっぱり恋をする。
それでも私は恋をする。席替え後の登校日みたいに。手に負えなくて寂しくて。叫んでも 叫んでも。声は少しも届かなくて。大人になれば 忘れられると。遠ざけたはずの あの歌を。不意に口ず
「次、行ってみよー!」世界に一つのあなたへの詩#13
常識なんて蹴飛ばそう
義理人情もほどほどに
いのちあってのモノダネだ
次、行ってみよー!
ごめんなさいと頭を下げて
お天道様を見上げよう
今があってのモノダネだ
次、行ってみよー!
背負えなければ投げ出そう
弱音泣き言大歓迎
こころあってのモノダネだ
次、行ってみよー!
生きて生きて生き延びて
いのちのバトンをつなぐのだ
「世界は答えに満ちている」世界に一つのあなたへの詩#12
世界は答えに満ちている
小さなサインに気づいたら
心の地図が見えてくる
喜びを集めよう
悲しみに寄り添おう
怒りは流そう
小さなサインは大きくなって
心に追い風 吹かせます
世界が変わり始めます
「星のかけらになる日まで」世界に一つのあなたへの詩#11
風向きなんて気にしないで
行き先すら決まっちゃいない
あの丘の先にあるもの
想像してみたことがあるかい?
ホイッスルが鳴ったって
走ることなんてないんだ
僕らのゲームなんだから
思うようにやったらいいんだ
転んだらまた起きる
疲れたら立ち止まる
ホイッスルが鳴ったって
走ることなんてないんだ
僕らのゲームなんだから
好きなようにやったらいいんだ
しくじったら考えて
試しながらまた進む
星
「どうなるのか」なんて追いかけないよ。よわねこの歩き方#2
立ち止まったはずなのに。胸の内を覗き込んだはずなのに。もう、走り出している。目の前に掲げられるプラカードに目を奪われて。次々と出発する列車に心がざわついて、急き立てられる。
これから「どうなるのか」「何が起きるのか」。世界に答えが溢れている。不確実な時代に、確かなことは一つ。「何が起きようと世界は続く」。ならば、「どうしたいのか」が、唯一の地図じゃないか。
誰の予測にも縛られず、安易に同調せず
「ほめられたくて」世界に一つのあなたへの詩#10
あなたに ほめられたくて
私は いっしょうけんめいでした
あなたに おいつきたくて
私は いっしょうけんめいでした
あなたの ほこらしい笑顔が見たくて
あなたに だきしめてもらいたくて
あたまを くしゃくしゃにされたくて
私は いっしょうけんめいでした
あなたに はずかしくないように
私は たくさん笑っています
私は たくさんほめています
あなたが教えてくれたように
(「今
「風が伝える彼の歌」世界に一つのあなたへの詩#9
空はどうしてこんなにも
青く続いているのやら
あの日の丘で手に触れた
名も無き花の美しさ
この先に続く世界には
誰かを守るそのために
誰かを傷つけ攻めるような
この先に続く暮らしには
そんな悲しい繰り返し
どうかありませんように
風はどうしてこんなにも
やさしく頬をなでるのか
あの日の丘で手を振った
かよわき君の愛おしさ
この先を生きる人たちよ
誰かを守るそのために