「風が伝える彼の歌」世界に一つのあなたへの詩#9
空はどうしてこんなにも
青く続いているのやら
あの日の丘で手に触れた
名も無き花の美しさ
この先に続く世界には
誰かを守るそのために
誰かを傷つけ攻めるような
この先に続く暮らしには
そんな悲しい繰り返し
どうかありませんように
風はどうしてこんなにも
やさしく頬をなでるのか
あの日の丘で手を振った
かよわき君の愛おしさ
この先を生きる人たちよ
誰かを守るそのために
誰かを傷つけ攻めるような
この先をつくる人たちよ
そんな愚かな繰り返し
どうか起こしませんように
空はどうしてこんなにも
青く続いているのやら
(『いきるのうた』より)
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