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短編小説集

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あなたは、さっき聞いた曲をどんな気持ちで聞いていましたか?みんな違った感情で聞いているはずです。あなたの世界観を、共有してみてはいかがでしょうか?
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#私のコーヒー時間

Beautiful【短編小説】

Beautiful【短編小説】

※この小説は3分で読めます。

喧嘩しても、いつもあなたは、
『ごめんね!はい、これで終わりね!』
と、微笑んだ顔を見せる。

そのたびにいつも思う感情がある。

ありのままの君が1番美しい、と。

喧嘩する理由なんていつもしょうもないこと。
一つだけ忘れないで欲しい。

君が好きだということはずっと変わらない。

普段はお互い仕事で忙しい。
会えない時間の方が僕らは多い。

お互いが忙しいって分

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夜を駆ける【短編小説】

夜を駆ける【短編小説】

※この小説は3分で読めます。

とある夜。空の下に
まるで沈むように、溶けてゆくように
2人だけで。

『さよなら。 』と、フェンス越しに一言。
僕はその一言で察した。
君の姿が、まるで日が沈み出した空みたいに
病んでいるように見えた。

あなたと初めてあった日、
なんていう?どこか儚い空気感がある。

あなたは、寂しそうな目で僕を見ていた。
その時、あなたに心を奪われた。

時計はチクタクと、

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欲望に満ちた青年団【短編小説】

欲望に満ちた青年団【短編小説】

※この小説は3分で読めます。

まだペーペーだったあの時。
"いける!!"と思って夢をみた。
その夢はとても非現実的で、
キラキラしていた。

あの日描いた夢は馬鹿みたいだった。
夢のまた夢みたいなことを思っていた。

その描いた夢に対し、
僕たちは足踏み状態だった。
毎日同じ夢を語り合うだけで、
前に進んでいる気になっていた。

それも、今だから笑える。

夢を語り飽きた僕たちは、
ついに夢に向

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