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欲望に満ちた青年団【短編小説】

※この小説は3分で読めます。

まだペーペーだったあの時。
"いける!!"と思って夢をみた。
その夢はとても非現実的で、
キラキラしていた。

あの日描いた夢は馬鹿みたいだった。
夢のまた夢みたいなことを思っていた。

その描いた夢に対し、
僕たちは足踏み状態だった。
毎日同じ夢を語り合うだけで、
前に進んでいる気になっていた。

それも、今だから笑える。


夢を語り飽きた僕たちは、
ついに夢に向かい行動しはじめた。
夢の幕を開けた。

けど、待っていたのは想像を軽く超える
地獄みたいな日々。

夢を思うのは自由だった。
夢を叶えるのは不自由だった。

多くの人からのプレッシャー、嫌味...

どうにかしないといけないと思った僕は、
尖りまくった。

周りからすると、ただ嫌な奴になった。

気がつくと、周りには誰もいない。
仲間といたはずなのに。

真っ暗な部屋にひとりぼっち。
あー、終わったんだ。
もう元どうりには戻れない。

なんてことを思いながら、
夢に向かって歩くこともやめた。


けど、僕は1人じゃなかった。
同じ夢を見た仲間も、同じ状況だった。

そう、僕はひとりじゃない。
いや、僕らはひとりじゃないんだ。

その時思った。

お金なんかで買えるものじゃない
"仲間"というものを手に入れた。


もう一度夢を目指した。
今度は同じ思いをしないように。

けど、あの日描いた夢は絶対叶える。
例えるなら、僕らは "欲望に満ちた青年団"

周りは昔と同じことを言ってくる。
『どうせ無理って。』
『 追うだけ無駄な努力よ。』
そんな言葉たちも受け流した。

そして今ここに、僕らは立っている。

あの時、誰とは言わないけど
気づいているんだろ?

そうだな、例えるなら、

"欲望に負けた少年団"

とでも言っておこう。
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最後まで見ていただき、
ありがとうございます!
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コメント欄にてお待ちしております!
 
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