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学校もマーケティングが必要【非営利組織の経営 3】

こんにちは。今日もめちゃくちゃいい天気でしたね〜。
在宅勤務のいいところは、ベランダで日に当たりながら仕事ができることですね!(ちゃんと仕事はしてますよ)

さて、今日は不定期に書いている「非営利組織の経営」(P・F・ドラッカー)から、「学校にもマーケティング的な思考は必要である」ということについて考えようと思います。

誤解しないでいただきたいのは、「学校を経済活動の一部として捉え、社会に利益のある人間を育てよう」と言っているわけではなく、「利益を追求するわけではない学校の中にも、経営学的な思考は必要だよね」ということなので、あしからず。ではでは、ドラッカーの言葉を引用してみましょう。

うまくいっている非営利組織は、マーケティングなど必要ないと思いがちである。しかし、無料で与えようとしたのでは誰も信じない。

たしかに今の学校教育という組織は、ひずみこそあれ、うまくいっていると思う。だって、ほとんどの子どもが学校というシステムを経由しないと社会に出れない現状があるのだから。うまいことシステム組んだなあ。ここに来てコロナの影響で崩れてきてますが。

ほとんど全員が「入学」するんだから、マーケティングは不必要に思えるかもしれない。でも、ドラッカーが言うように、「無料で与えようとしても誰も信じない」。

授業を例にとると分かりやすいかな。授業の考え方って色々あると思うんですけど、まず教科書見ますよね。そして、何が大事かな。何を教えようかな。どうやって教えようかな。こんな発問して、板書すればいいかな。となるのが一般的な授業作りでしょうか。

さて、みなさんはどの段階で「子どもの顔」を思い浮かべましたか?

僕は教科書を見る前に、子どもたちを思い浮かべます。この子たちが幸せに人生を送るためには、何が必要かを考えてから、教科書を開きます。そして、1人1人が必要な学びをできるだけ自分で選択できるように授業を設計していきます。

一般的な授業を批判するわけではありませんが、それは「子ども」をつまりは、経営学風にいうと「顧客」をイメージしていますか?

ドラッカーは言います。

「顧客にとって何がよいことかは分かっている」などとはいうべきではない。そうではなく、「顧客にとって価値のあるものは何か、どうやったら自分はその価値に迫ることができるか」を考えなければならない。

なかなかに響きました。この言葉。
僕もそうですけど、教員は「何がいいことかをわかったつもり」になりがちです。これが正しいんだ。授業は静かに受けるのがよい。授業は50分熱く語るのがいい。制服はきちっと着る方がよい。どれだけ寒くても学校の中では防寒着を着ない方がよい。…

この「あたり前」を見直していかないと、よくはならないんでしょうね〜。

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