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海は柔らかさを失くした 弱光の中 乾いた悲哀の抱擁 岩に擬態した人間の團が 波に揺られること…
その鳴き声は 悲しみの慟哭か 短い命を惜しんでいるのか 嘆いているのか それとも、短い生涯…
奇跡を待つ 私はひたすらに待つてゐる 救ひの主の再来を 光が ふたゝび降り注ぐのを 祈り…
回れ虹色 観覧車 揺れる気持ちを 掻き消すように 回れ灰色 観覧車 あの日の夢を 忘れぬよう…
胸の奥深く 黄金に輝く 気高き心 それは 闇夜を照らし 進むべき道を 指し示す それさえあれ…
ア、gg?.五ぎピシーノカョ 波(八)・あーma あ、nた たぶん脛ないね脛タリないね 落ち窪にサビチョkリーヌ…
海辺の町に走り出す列車に乗り込んだ三月の午後 窓の向こうに工場が連なり煙を吐き出す 隣に座った女は投資に使うスマホに今も夢中で 真向かいの紳士服を着た男は醜聞をあさっている 人を傷つけるためだけの言い回しや言葉が西へ東へ流行り廃り 途中下車した中年でさえもその物言いの危うさに気づかない 憎しみは確かに力の一つだと賢者は人の前で頷いたが 君は同時に彼が疎ましく眉間にしわを寄せたのも見逃さなかった 春が近づくこの陽気に相応しくない曇天の心模様と 見向きもされない無常観にだってきっ
夜空から星を引き剥がして ベーコンに挟んで食べる 眠れない人達のため息が 高速道路の底で鈍…
両手ですくって こぼれた愛を拾う グローブ使わずに 真っ白な愛を投げ合う 転んだあなたの…
生き死にの問題ではないのに 嘘の価値をはかろうと ほほえみの角度やナミダの質を 占い師に売…
誰も教えてくれなかった なぜ自ら死んではいけないのかを なぜ人を殺してはいけないのかを い…
軽く鍬を持つ同じ手で やわらかい悠久の黒を聴く よろこばしい雨の予感 おわるきのない種と土 …
海の水面を見つめていると 浮かんでくるものは 癒やしではなく 胸の中に巣食ったままの 過去という恐怖 自由という願いを 踏み躙られてきた 捻じ曲げられてきた 抗えば 白いベッドの上で 網を掛けられ 安定剤を投与され 右腕は赤黒い痕であふれた 欲しいものなど何もなく ただ、翼を求めていただけなのに 世界は まっすぐに引かれた境界線から はみ出る者を 箱の中に閉じ込めた 四半世紀近い時を経た今でも 社会はそれほど変わらない 秩序にそぐわぬ者は切られ 残った者は一握の砂 切られ