さな

エッセイと詩を 書いています

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マガジン

  • まるい空(くらしの詩たち)

    あまいイメージの詩 あつめました (~2022,11,15)

  • あるく呼吸(一本道の詩たち)

    あるいた景色の詩 まとめました (~2022,11,15)

  • エッセイ

    エッセイを 書いています 尊敬している自然や動植物、食べものの話が多めです (~2019,6,4)

  • まわる置き手紙(ショートショート)

    とっても短い小説に 挑戦してみました

  • 👷

    (こうじちゅう)詩日記ピックアップする予定です

最近の記事

いまさら〔詩〕

いまさらに いまさらさらに まっさらに たったいまさらば いまさらさらば

    • のみち〔詩〕

      いまこそやわらかく さらさらエノコログサの立体芸術 見晴らし台から ほんのりふめつの会釈 澄ましてみれば秋のSS席 こえひとつの満開 しなやかにひとひら全開

      • だいどうみゃく〔詩〕

        “ありがとうおきをつけて” 秒にぎっしり 歓送迎のおじぎ 間髪容れず 秒をつかって 息が合えば か細い鼻歌みつけちゃう すぐ並んでうたうから 即興ひらめきネットワーク オーケストラ団員の受信音も 秒で通り抜ける あいさつまみれで 指の行く先々まで “ありがとうおきをつけて”

        • い と お し い あ じ〔詩〕

          にんげんにふるあまおとで りょうてをのばした けもののけのおく なまぬるいはかなさ きやすめにゆめみて のばしたさきにきえていった はくいきひとつ とざしたりょうてであわせる またとないともしび かんげきかのいのこり いてくれた いてくれた  いてくれた それだけだらけ さきたいふしぎまばゆいいたみ つうかくはしかいをそそいで ずるくつぶつぶふるえてしまう まちのぞんだあごのひびと いっしょうねたんでいたけものと ふあふあとんでるおふとんにお

        いまさら〔詩〕

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        • まるい空(くらしの詩たち)
          19本
        • あるく呼吸(一本道の詩たち)
          40本
        • エッセイ
          121本
        • まわる置き手紙(ショートショート)
          7本
        • 👷
          0本
        • つづく風の源(抽象的な詩たち)
          22本

        記事

          そうしん〔詩〕

          かえってきたね かえってこないね だってみごとに やってきたからね とびこんだからね うなずいたからね かなったからね まるまるだねまるで つぎはどう吹こうか

          そうしん〔詩〕

          カレーなる感性リレー

          夏真っ盛りのある日、私は初めて行く整体やさんへ車で出掛けた。 ところが帰り道、曲がる所を間違えたらしく、土地勘のない所で迷ってしまった。 こんもりした低い山に田畑、集合住宅や一軒家もあるのどかな地域だ。 後続車の軽トラもせまっていて、焦りながら直進しつつも、少し先に広い場所を見つけ車を寄せた。 クーラーからまだ熱風が出てくる。 暑いし、早く間違えた辺りまで戻って帰ろうと思った時、目前に大きな木製のカフェ看板を見つけた。 建物は坂道の上にあるようだ。なんだかとても気にな

          カレーなる感性リレー

          かぜつかい〔詩〕

          約束はせずに高い所で気が合って サラサラと身を預けて音になった なげかけの応えになっているはず 開いて飛んでみる気分も星の遊びかた

          かぜつかい〔詩〕

          Prrr…〔詩〕

          あんまり流暢に 雲が浮き出るから つられて とどく気がしてた ほんとうの日課で 多感な流木を ほそぼそなぞる 置きざりの蒸気に 忠誠バケツ ほんめいは一気に 虹彩にもたれ 真空ダイヤル むしくい空も 夏の葉に揺れ

          Prrr…〔詩〕

          ”ちがう”だけの紙がいります

          私には、思い出してみたい景色がある。 幼かった頃、生まれた家族のあいだに漂う空気感。 まだ小さいなりに吸収し飲み込んだもの、これが世界のすべてだと思い込んでいた、私から見えた当時の景色である。 ほわほわなのか、ピリピリなのか、わいわいなのか、シーンなのか。私は全く覚えていない。 子育てで忙しかった母は、写真を撮るどころではなかったのだろう、末っ子の私は誕生月の二か月後からアルバムに登場している。 写真から読み取ろうにも、なかなか分からない。 母は当時、相談できる人が限

          ”ちがう”だけの紙がいります

          記憶からのてがみ

          四季の自然を感じていると、突如として昔の記憶が断片的によみがえったりすることがある。 特に思い出されるのは、誰かに何かをしてもらったことや、当時は理解がままならぬままうまく受け取れなかったことをである。本当にそれは突然やってきて、記憶の旅へとさらっていく。 その度に、こんなこともしてもらっていたんだと、今更ながら与えられていたものやそこにちゃんとあったものに気づかされ、静かにトクトクと流れる感謝を感じるのだ。 以前より増して、私の中でそんな現象が起きている気がする。

          記憶からのてがみ

          ひらり〔詩〕

          からっぽの四季のコントラストも ぎゅうぎゅう詰めの騒がしい彗星も 傾け得るちいさな雨のように 弾けるまぶたになったら 水掻きの痕にひらり香った すきはいいものだって

          ひらり〔詩〕

          無伝言〔詩〕

          背負いすぎた明滅にようやく触れてわれそうな よくある随一の三色でこれまでさえもあたため あなというあなからこぼれるようながしつづけた こう解したなんてないと花びらのように放って

          無伝言〔詩〕

          紙芝居〔詩〕

          めくりつづけて溶けた飴色と 1μふみだしたさっきのほぼ前世 心音で煮詰めて 掬っては透かしてみる 気取る動線に余裕でふるえる花鳥風月 湿り気に砂に花火に火花 めくるめく紙芝居

          紙芝居〔詩〕

          くらし〔詩〕

          いそがしい いそがしい 栗の花の風に晒されて シロツメクサが待っている この身一つの暮らしのための羽音 空っぽの水中花とすれ違えば 無音のおもみ映しながら 私は咲く花に会うのにいそがしくて

          くらし〔詩〕

          ちねつ〔詩〕

          かたちのふしぎに慣れたらな 雨を呼び込み弾むからだ 地理にのみこまれるように たからのやまあびて石伝い ぼうっと擦り合わせた歳月と再熱

          ちねつ〔詩〕

          水とにぎにぎ〔詩〕

          お互いさまの甘く曲げたねつしせん ねこなで声の一番隅でいつでも ゆりかごみとめあえていたきっと かえりみちにたえうる深淵に しずけさでぬるくなった水とにぎにぎ

          水とにぎにぎ〔詩〕