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建築設計のコツ

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設計に至る前の考えやスタンス、具体的な方法などを綴っていきます。
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#建築家

建築のコスト

建築のコスト

建築の仕事をされる方と一般の方との乖離する感覚。

建築のコストを検討する上で大事な要素は

面積ではなく体積!

理由は簡単シンプル、2次元のものを作っているのではなく3次元のものを作っているから。

理屈では直ぐ理解される方もいらっしゃるが、

一般の方はどうしても数字、しかも2次元的な要素で判断される。

それは仕方がない。

例えば、天井が床と並行なフラット天井と勾配天井で、(一番低い部分

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紙に書く

紙に書く

僕の場合、自営するまではノートを持ち歩いたり、

何かしたい事、アイデアなどあっても書くことはなかった。

なんかあっても頭の中でイメージしていただけ、

自営を始め、ノートを持ち歩く事が必須になってきて、その時は全く現実味のない事でもとりあえず書いてみた。

書いたことすら忘れて何年かし、ノートを見てみると、なんでも叶っているわけではないが、当時はただの夢だった事が叶っていたりしている。

不思

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ものづくりのストーリーを伝えていきたい。

ものづくりのストーリーを伝えていきたい。

スタンス高い仕事は何でも本質的には通じる所があるだろうが、
建築デザインでは、デザインをあまり意識しなければ、

「瞬時」に「気づきもせずに」終わる仕事が、

部分的な要素でもデザインを少しこだわることによって

「多大な時間をかけざる得ない場合がある。」

ここに見えない価値がる。

クライアントの具体的な要望、その背景にある本質的な要望、
意匠(形や風合いなどの感覚的な事から、性能、部分的な要

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建築家の新しい働き方

建築家の新しい働き方

建築業界では非常に有効なVR、実際の普及はまだまだ❗️

デバイスまでは手軽に使える様になってきてるがソフトのハードル(使い勝手とコスト)が意外と高い、この1、2年でソフトのハードルを下げれた所がシェアを取るのだろう。

今後もっと必要な能力?

今後もっと必要な能力?

直感力、自分の経験、大衆の価値観などのバイアスがかからない直感力、感じる力が一つ大事なのではと思う。

権威さえ多様化が進む世の中、誰かに左右されず、自分なりに感じ取る能力が必要なのだろう。

建築の場合、その建物がどのぐらいのエネルギーで出来たかは、一瞬で感じ取れる。

スタンス、
熱量、
技量、

経験値があった方がよりリアルに分かる。

これは学生でも、専門家でなくても、ある程度アート、デザ

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【共感】 取り組みたい課題

【共感】 取り組みたい課題

僕の今年の課題です。ゆるく仲間募集。

スタンス高い仕事は何でも通じるだろうが、

建築ではデザインを意識しなければ「瞬時」に、または「気づきもせずに」終わる仕事が、

部分的な要素でもデザインを少しこだわるだけで、固有のセンスと技術と時間をかけざる得ない場合がある。

クライアントの具体的な要望、その背景にある本質的な要望、
意匠(形や風合いなどの感覚的な事から、性能、部分的な要素と空間全体との

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『実施設計図を描ける様になりたい方へ、アドバイス』

『実施設計図を描ける様になりたい方へ、アドバイス』

建築設計事務所に勤めている人から相談される事がある。

「何年か勤めていて、実施設計図を描きたいのに描かせてもらえない。」

「業務時間外で練習したらいいやん!」と、

ものすごくシンプルに答えたら、意外にも腑に落ちた様子だったりします。

上司からすると練習を強制したと思われるのが嫌なのでしょう。

先輩からしたら「そのぐらい!」と言う大したことない気づきでも、

そんなささいなアドバイスでも伸

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クライアント満足度が高い建物の特徴

クライアント満足度が高い建物の特徴

結論から申し上げますと、

1、造園

2、家具や小物

この辺りまできちんとバランス良く配慮出来れば出来る程、クライアント様の満足度、愛着度が一味違ってきます。熱量が高くなる感じです。

やはり建物全体の『空気感』が変わるからでしょう。

勿論、それらの要素を削ったから不満足と言う意味ではなく、皆さん素敵に暮らされていますが、より良くなるといった感じです。

とはいえ、実際、建築は広くしたくても

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価値が何処にあるのか探そう!

価値が何処にあるのか探そう!

価値は本来、当事者が決める事だとではないでしょうか?

一般的な、大衆的な、思い込みの価値観ではなく、あなた自身の価値観を見つめてみませんか?

うちの事務所は北側の窓なのですが、公園があり、眺めは良いです。

緑が目に入るところで仕事をするのは捗るし、非常に気持ちが良いです。

僕の考え方は、土地代もいらない、手入れをしなくて良い庭がある。これはお得だなと。

同じように公園に並ぶ近隣の建物はう

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建築を味で例えてみたら

建築を味で例えてみたら

僕の目指している建築を料理で一言で例えてみると、

『さっぱりとしているが、コクがある。』

「コク」を言い換えれば「深み」にも近い。

更により少し踏み込んだイメージだと、

『割烹のお吸い物にクライアントの好きな材料が一、二品入っている。』

でも純和風な割烹ではない。和洋中どこにも属さない、伝統的でもなければ、奇をてらうわけでも前衛的でもないつもり。

クライアントの好みによって素朴になった

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【地味に効きます!】建物の設計で誰でも出来る広がりを演出するコツ。

【地味に効きます!】建物の設計で誰でも出来る広がりを演出するコツ。

簡単ですが、一般常識が邪魔している要素です。

結論をお伝えしますと、

・スイッチプレートの芯(真ん中)高さ、125cm→90cmにする。

だけ。

スイッチの床からの高さは通常125cmぐらい
それを床から90cmぐらいにする。不思議と広がり感が出ます。

使い勝手上も「困った」と言うお声はありません。

因みに小さいお子さんがいたずらでスイッチをオン、オフ、出来ないギリギリの寸法です。(笑

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