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国語教育

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国語教育、授業で扱った題材や本についてまとめています。
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#国語

【#33】中学生のうちに身につけておくべき4技能について

【#33】中学生のうちに身につけておくべき4技能について

いよいよ卒業シーズンですね。自分も来週、卒業生を送り出します。

そこで、次年度以降に向けて中学生のうちに国語の授業で身につけておくべきこと、実践して良かったこと、反省点などを備忘録として記録していきます。

1 目標について中学校段階で身につけておくべき事項の目標に関して、学習指導要領では以下のようにまとめられています。

以上のような文科省が決めた目的があるものの、現場で働く教員全員が同じ志を

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【#30】最近読んだ本で面白かった本を紹介します。

【#30】最近読んだ本で面白かった本を紹介します。

最近読んだ本でおすすめの本を紹介していきます。

自分の周りでも「本を読みたいけど何を選んでいいか分からない」、「どのように本を選んでいいかわからない」という人が多いです。

今回は自分の本の選び方と、おすすめの本を3冊紹介していきたいと思います。

1 本の選び方まず、本の選び方ですが事前に欲しい本が決まっていない場合には、書店に行く前に何冊本を買うか決めてから書店に行きます。
そこで書店内を巡

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【#9】『犬と笛』芥川龍之介

【#9】『犬と笛』芥川龍之介

 先週末、芥川龍之介の本を買いました。(表紙がオシャレだったので)

 芥川龍之介といえば、高校国語の鉄板である『羅生門』や『蜘蛛の糸』が有名ですよね。

 有名な作品にはどれにも作者の意匠を凝らした跡が見られるものです。

 今回は芥川龍之介の作品の中でもマイナーとされる『犬と笛』という作品について考えてみようと思います。あらすじは以下の通りです。

 囚われの姫を救い、最終的に結婚して幸せにな

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【#6】『破戒』島崎藤村

【#6】『破戒』島崎藤村

島崎藤村の『破戒』を読みました。

現代では部落差別等の身分による差別はほとんどありません。

明治期の作品であるこの作品は現代との時代錯誤は感じさせながらも、実際に差別のあった時代に穢多非人の身分の人々がどう生きたのかが手に取るように感じ取れる作品でした。

主人公丑松は穢多という最低の身分でありながら、それを隠しつつ教師として生徒に勉学を教えます。

子どもたちだけでなく大人までもがはっきりと

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