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③長男の不登校からサンタさんになれた話#54(防衛機制編)

前回からの続きです。最初からご覧ください。
①課題の分離 編
https://note.com/yoshihiro1126/n/ne9a6b83a5ba1

②チャリティーサンタ 編
https://note.com/yoshihiro1126/n/n6c5b3e2bfa35

今回は心理学的解説です。
ただいま勉強中の為、間違い探しや解釈についてのご指摘など歓迎です。

さて本題。
どーしてもできない事や、苦手でしょうがない事。
うまくいかない人間関係や恋愛関係など、
人間は色々なストレスや不満・フラストレーションを
誰しもが、抱えていると思います。

そんな時、皆さんはどうしていますか?
「しーらねっ!」と、フタをして寝る。
「ちょっとゲームでもするー」と気を紛らわす。
「うまくいっている人を真似しよう!」と憧れる相手と同じことをする。
などなど、対応は様々だと思います。

「人が不安や葛藤、フラストレーションを感じた時に
 自己を守ろうとして働くさまざまな心のしくみ」
 これを「防衛機制」と言います。

様々な種類があり、代表的なものを紹介します。
抑圧・同一化・補償・昇華などがあります。
(今回は紹介しませんが、他にも沢山あります)
なんのこっちゃって感じですね。
以下、説明します。

抑圧」…自分の中に押し込めて、意識下にしまう。場合によってはその記憶を忘れる。
よく小さい子供などが行い、「忘却」として現れます。つまり処理しきれない感情を忘れてしまう。もっとも幼く未熟な反応であるとされています。

大人になると処理できる出来事も、小さいうちは受け止め切れなくて、とりあえず心の奥底にしまい込むようです。小さい時トラウマなどが原因が分かりづらいのはこのせいですね。

同一化」…憧れの人、尊敬する人の真似をして心を安定させる。身近な人の真似をする、アイドルと同じ服を着てみる。
自分の中に答えの出ない感情やストレスを、誰かに投射して同じになろうとする行動です。自分の中で答えを出すことができると行われなくなります。

補償」…置き換えとも言う。手に入らない物の代わりに、違う物に心を向けて安定させる。やや、高次な防衛機制。


「補償」(置き換え)は、本来登りたい山が天候不順で登れない場合
違う山に登って満足感を得るようなもの。

本当にお付き合いしたい異性が高嶺の花で届かないとき、
すごく身近な人とお付き合いする、などもそれに当たると思います。

この行動は一義的に「妥協」ですが、すべての人が行っていると思います。
理想通り人生を過ごしている方なんて多分いません。

みんな凸凹のある石で生まれて、川辺を転がってるうちに
欠けたり磨かれたりして最終的に丸くなっていく。
僕は、そんな人生のイメージを勝手にもっています。

よって、手に入らないことによる「心の穴」をどうやって埋めるかは結構大きな人生のテーマであったりします。

結果、その「寄り道」のおかげで新たな発見や才能、天職や最良のパートナーに出会い、幸せな人生を手に入れている人はたくさんいるかと思います。
補償行動が、良い悪いという話ではないんですね。

昇華」…ストレス感情を、社会的に価値のある方向に向ける。
たとえば、抑えられない暴力的感情
ボクシングなどのスポーツに向けて選手として活躍する。
悲しい気持ちやつらい気持ちを、絵画で表現したり文章にする。

ストレスから直接ではなく少し紆余曲折しながら文化的社会的に価値のある方向へと「昇華」する。

僕の場合は、この「対象」が「サンタさん」でした。
出会えたことにより、自分も優しくなることができて
周りの人たちも幸せになり、子どもたちも笑顔になり
いい事しか生まれていません。

今回の3部作は、ちょうど4年前の9月にはじまった長男の不登校。
これにより自分の中に生じた憤り・無力感。
このストレスを、サンタさんをすることに「補償(置き換え)」し、
活動内容に必死にクオリティを求めて「昇華」することにより、
社会的に意味のある行動に変えていたんだな。
という人生の振り返りでした。

なんだか自分語りは恥ずかしかったですが、
自分の人生を後から説明して「意味づけ」するってことが
意外にも楽しかったので皆様もぜひやってみてください。

読んでくださりありがとうございました!!

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