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プチ書評 勝又基 編『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』(文学通信、2019年)
本書は2019年1月に明星大学で開催されたシンポジウム「古典は本当に必要なのか」の成果をまとめたものです。
このシンポが開催された前提には、人文学、特に古典文学研究・教育の置かれた厳しい状況があります。この状況を打破するには、古典肯定派だけで古典の意義を論じるのではなく、古典否定派の論理にも耳を傾け、正面から反論することが必要だとして、このシンポが開かれたようです。
その内容をまとめ、当日のアン