5分で分かる欧州放浪記!アンドラ、スペイン後編
前回までのあらすじ
スイスを抜けてやってきたフランス。フランスはあまりに広い上に場所によって全く文化も違って非常に面白い体験をした。そんな夜舞がやってきたのはフランス西海岸フレンチバスク。
ここからボートで対岸のスペインに渡る事が可能ということで船でスペインバスク地方に入国。
その後スペインを南下してジブラルタル海峡を越えてアフリカ大陸モロッコに渡り2週間モロッコの明らかにヨーロッパとは違う文化を体験した後、出航先を間違えてアフリカスペイン領に入ってしまったりと散々な目にあったりしつつ、船でスペインに戻ってくる事に成功。
夜舞の旅がまた始まる。
こんにちわ、冒険者の夜舞です。今回は前回無念の帰国となってしまった念願のスペイン後編とスペイン、フランス国境にあるアンドラです。
前回帰る時はこの世の終わりのような絶望感に打ちひしがれての帰国となりましたが、帰国したおかげで大量に知識も足せたという事実もあるので人生七転び八起きですね。
スペインという国はやっぱり面白い。けど、それ以上にイベリア半島が大きすぎてこれだけの期間では一端に触れるのが限界でした。
いつの日かまた帰って来れる日が来るようにまた努力していきたいと抱負を述べた上で細かくスペインの話に入って行きたいと思います。
スペイン
前回はポルトガルから入りましたが、今回はフランスからとモロッコからのニ経路で入国することに成功したので、大体の国境は見れたかなとは感じています。
ピレネーを超えた先はアフリカ。
スペイン、ポルトガルからするとなんて失礼な言葉だと思う有名な言葉ですが、フランスからピレネーを超えてイベリア半島に入ると確かにそう思っても仕方がないほど景色が一変します。
バルセロナ側は別にそんな事ないのですが、一路サラゴサ方面に進むと青々とした緑が消えて、大地が剥き出しの荒野が広がります。
しかも平野ではなくて、山の中ですからね。
いきなりの景色の変化に戸惑いますし、国土の大半が農地として使える国と比べると明らかに使える面積が少ない枯れた大地。それがスペインです。
それに南半分はイスラム圏だった時代も長いという事で至る所にイスラムの匂いを感じますし、それがヨーロッパ文化と混じり合ってスペインとはいかなるものであるかと言うのを如実に語ってくれます。
それでもスペインは広いので、これだけの期間ではその一端に触れる程度となってしまいました。
本当に面白い国だし、住んでみたいと思わせる国でした。
スペインに住むともれなく中米、南米にも自由にいけるようになりますしね!
と、いう事で魅力あふれるスペインの各都市詳細です。
二回目:フランスからモロッコ
オンダビリア
スペインからボートで10分ぐらい。
そもそも湾だから普通にスペインと陸路でつながっているオンタビリアですが、明らかに街の感じがフランスともスペインとも全く違うバスクの匂いが強い場所で面白かったです。
そりゃこれはスペインの中でも我々はバスクであるって主張する訳だわって感じの癖が強くもっと滞在して詳しく知りたいと思わせる街でした。
サン・セバスティアン
オンタビリアからスペイン側に進んだ所にあるサン・セバスティアン。しかし現地ではドノシタって言うバスク読みで読むのが一般的みたいです。だって標識全部ドノシタになってましたからね。
街そのものは石造りは石造りでもかなり砂の成分が強くなった石造りの建物が非常に多く全体的に黄色っぽい。
ちょっと来るだけでスペイン色が非常に強くフランスとこんなにも違うなんてあまりに面白すぎるって思わずにはいられません。
丘の上の城から見る街の眺めは湾とピレネーがセットで見れるので非常にお得な感じでしたね。
パンプローナ
牛追い祭りで有名な過去のナバーラ王国の首都であるパンプローナ。昔の首都って事で古い街並みが非常に濃く残っており、更にかつてはイスラム教徒との闘争最前線であったという事で街全体を覆う城壁が独特の匂いを醸し出していてなかなか歩いていて楽しい街でした。大聖堂もかなりの物で色合いも砂の色って言うのは面白い
サラゴサ
バルセロナ、マドリードの丁度真ん中にある街サラゴサ。
流石にその交通基点な性質上非常に発展しており、気候もそんなに暑くもなく過ごしやすい街でした。それとは引き換えに街の真ん中にある大聖堂はでかいって数々の大聖堂を見てきた僕からしても感じる威厳のある場所でカトリック強国の大聖堂ってこうなるのかと感動しました。
また市内にはローマ時代の遺跡も残っており、歴史のある街って言うのはこういう物なのかと感じました。
トレド
三方を川に囲まれた強固な城壁都市トレド。旧カスティーリャ王国の首都としてその名を欲しいままにした街トレド。
しかし首都がマドリードに移ってからは特に発達する事もなく当時の栄光を今に伝えるっていう非常に美しい街です。
丘の上にあるので市街地を行ったり来たりするには登ったり下りたりする必要があって非常に大変なのですが、当時のカスティーリャ王国がなぜ力を持っていたのか、どうしてこの場所が首都として選ばれたのか歩いているといろいろ分かってきて楽しい街でした。
網の目のような路地の連続は非常に疲れましたが。
セビージャ
マドリードから南に進み、コルドバから西に進んだ場所にある南部の中心都市セビージャ。日本語だとセビリアとかセビーリアとかいろいろ呼び方ありますけどスペイン語ならセビージャ。
かつてのイスラム教に支配されていた時代に大きく発展してキリスト教の元に戻ってきてからはアラビア語のギリシャ、ローマ時代の史料を自分たちの言語で訳した事で結果的にルネサンスを招いたっていう歴史的に見ると大変価値のある街がセビージャです。
時間がなくて古文書資料館には行けませんでしたが、街の中心にあるあまりにも巨大な大聖堂に他の街なら大聖堂扱いされているであろう大きな教会の数々。
イスラム様式とキリスト様式が混ざった町の様子など非常に見る物を楽しませてくれる街であったとは思います。
アルへシラス
イベリア半島の最南端ではないのですが、港が集まっている街がアルへシラス。特にこれと言ってみる物もないのですが、かなり街そのものがイスラム様式が増えたなと言うのが印象です。
そして対岸に見えるアフリカ大陸にはワクワクします。
セウタ
ジブラルタル海峡を渡って1時間。アフリカにあるのに未だスペインっていうややこしいし、実際にモロッコは返還を求めているって事でどこの国も領土問題を抱えているんだなって改めて思うセウタ。
半島の付け根にあってモロッコととんでもなく近いのに明らかにスペインって事で領土返還の難しさを感じさせてくれる街でした。
メリリャ
スペインのアフリカ側のもう一つ領地メリリャ。
本当は行く予定なかったのですが、ナドール発のフェリーを予約して乗り場がメリリャになっていたので、ナドール発だと思っていたけど実はメリリャ発だったのかって思って行ったら
普通にナドール発だった
ってターミナルで言われるって大失態。
急いでナドールに戻ってギリギリ乗船できたっていう二度とやりたくない経験をする羽目になりました。
おかげでメリリャの街が見れたって言うのは幸運でしたけど、落ち着いて観光する時間も余裕もなかったので特にコメントはありません。
三回目:モロッコからフランス
アルメリア
モロッコから船で5時間。イミグレ抜けたのは日が変わった後だったので、これメリリャ行かなかったらシェルゲン一日浮いたんじゃね?って思ったりしましたが、予定では当日入船予定だったので仕方ありません。
アルメリアは海が対岸のモロッコと同じく非常にきれいで、ビーチもきれいな場所でした。
街そのものは古い街はそんなに残っていないので特に見る物はカテドラルぐらいかな…とは思いますが、なかなか過ごしやすそうな港町でした。
アフリカからのフェリーが発着するからかイスラム系の服装の人が多いように見えたのも印象的でした。
グラナダ
世界遺産アレハンブラ宮殿がある南部最大の観光都市グラナダ。
他のイスラム系の都市が次々陥落する中、200年もイベリア半島で勢力を維持し続けたやりおる王権が最後の灯に贅の限りを尽くしたアレハンブラ宮殿とそれを取り巻く城下町って事でスペインだし、キリスト教化されているにも関わらず物凄いイスラム臭が漂っているっていうとんでもなく面白い街でした。
是非とも次は予約してアレハンブラ宮殿の中を見学したいものです。
丘から見るアレハンブラ宮殿と後ろの山脈は非常に絶景でした。
バレンシア
スペイン東海岸で有名なバレンシア。残念ながらバスの関係でなんと夜到着早朝発って言う非常に残念な事になってしまい、夜の街でその一端を見るだけになってしまいました。
やはりスペインはでかい!
グラナダからがそもそも遠すぎた。普通にアルメリアからムルシア行ってバレンシアに抜けるべきだったなーと。
まぁその辺りは仕方がないのでパエリア含めて次回以降の課題ですね。
バルセロナ
スペイン最終地点バルセロナ。スペイン抜けるならここからって決めていたのでここまでこれて安堵の気持ちが大きい。カルタゴ領として発展し、イスラムに取られた後バルセロナ伯爵領。
そして現在に至るスペインの第二の街にして、カタルーニャ独立でお騒がせなバルセロナ。
街の一番最初にカタルーニャ語が書いてあるのは観光客に優しくない。
イギリスで言うウェールズみたいな場所でした。確かにこれは独立がどうこう主張するのも頷ける。民衆の意識が高そうな地域でしたね。
けど、街そのものは所詮は伯爵領。スペイン、フランスに比べるとちょっと落ちるなって思ってしまったのも確か。サクラダファミリアが完成したらまた行ってみたいです。
アンドラ
スペインとフランスの間のピレネー山脈の真ん中にある標高1000mの小国アンドラ。なんとこの位置にあるのにシェルゲン未加入で普通にパスコンいるって言う不思議な国でした。
国そのものは街の中心の買い物客用の店、周りのスキーリゾート。高台のお高そうな家。
っていうお金持ちの皆さんが住んでいるんだろうなって想像できる国でした。
全体的に芦屋みたいな感じを想像してもらうと分かりやすいかな。
またいつの日か行く日が来るのか…ちょっとそこは未来の自分に聞かないと分かりません。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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冒険者の夜舞でした。
次回は海を挟んだアフリカ大陸モロッコ。
そして帰ってきてのフランス。
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