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【読書暦】2003年に読んだ本

【★☆☆☆☆】ダ メ【★★☆☆☆】普 通【★★★☆☆】面白い【★★★★☆】お薦め【★★★★★】名 作


★★★☆☆ 「黄金の羅針盤」上・下 フィリップ・プルマン 新潮文庫12/26
★★★☆☆ 「ファイアボール・ブルース2」桐野夏生 文春文庫12/17
★★★☆☆ 「旅のラゴス」筒井康隆 新潮文庫12/15
★★☆☆☆ 「機関車先生」伊集院静 集英社文庫12/11
★★★★☆ 「光源」桐野夏生 文春文庫12/8
★★☆☆☆ 「フランケンシュタインの方程式」梶尾真治 ハヤカワ文庫12/4
★★☆☆☆ 「クラッシュ」馳星周 徳間書店12/2
★★☆☆☆ 「スタンド・バイ・ミー」スティーヴン・キング 新潮文庫11/29
★★★★☆ 「シーズ ザ デイ」上・下 鈴木光司 新潮文庫11/18
★★☆☆☆ 「マットの魔法の腕輪」ニーナ・キリキ・ホフマン 創元推理文庫11/9
★★★☆☆ 「記憶汚染」林譲治 ハヤカワ文庫11/3
★★☆☆☆ 「薔薇の渇き」ホイットリー・ストリーバー 新潮文庫10/28
★★☆☆☆ 「あやかし」上・下 高橋克彦 双葉文庫10/20
★★☆☆☆ 「始祖鳥記」飯嶋和一 小学館文庫10/8
★★☆☆☆ 「うつろ舟」澁澤龍彦 河出文庫9/24
★★☆☆☆ 「琥珀のひとみ」ジョーン・D・ヴィンジ 創元SF文庫9/16
★★☆☆☆ 「神狩り」山田正紀 ハヤカワ文庫9/4
★★☆☆☆ 「薬菜飯店」筒井康隆 新潮文庫9/2
★★☆☆☆ 「イルカの島」アーサー・C・クラーク 創元SF文庫9/1
★★☆☆☆ 「もう一人のチャーリイ・ゴードン」梶尾真治 ハヤカワ文庫8/26
★★★☆☆ 「惑星カレスの魔女」ジェイムズ・H・シュミッツ 創元SF文庫8/22
★★☆☆☆ 「しあわせの理由」グレッグ・イーガン ハヤカワ文庫8/15
★★☆☆☆ 「黄泉びと知らず」梶尾真治 新潮文庫8/5
★★☆☆☆ 「平面いぬ。」乙一 集英社文庫8/4
★★☆☆☆ 「砂場の少年」灰谷健次郎 新潮文庫7/30
★★☆☆☆ 「ターン」北村薫 新潮文庫7/25
★★★☆☆ 「人間の檻-獄医 立花登 手控え(三)-」藤沢周平 講談社文庫7/22
★★★☆☆ 「愛憎の檻-獄医 立花登 手控え(三)-」藤沢周平 講談社文庫7/17
★★★☆☆ 「風雪の檻-獄医 立花登 手控え(二)-」藤沢周平 講談社文庫7/15
★★★☆☆ 「春秋の檻-獄医 立花登 手控え(一)-」藤沢周平 講談社文庫7/11
★★★★☆ 「マンゴー・レイン」馳星周 角川書店7/8
★★☆☆☆ 「劫尽童女」恩田陸 光文社7/3
★★☆☆☆ 「天に遊ぶ」吉村昭 新潮文庫6/30
★★☆☆☆ 「消えさりゆく物語」北杜夫 新潮文庫6/26
★★☆☆☆ 「夢見通りの人々」宮本輝 新潮文庫6/20
★★☆☆☆ 「タクラマカン」ブルース・スターリング ハヤカワ文庫6/17
★★★☆☆ 「アクアリウム」篠田節子 新潮文庫5/29
★★☆☆☆ 「ビンゴ」西村健 講談社文庫5/27
★★★☆☆ 「生と死の幻想」鈴木光司 幻冬舎文庫5/16
★★★☆☆ 「クラインの壺」岡嶋二人 新潮文庫5/13
★★☆☆☆ 「城をとる話」司馬遼太郎 光文社文庫5/9
★★☆☆☆ 「ドリームキャッチャー」(1)~(4) スティーヴン・キング 新潮文庫5/3
★★☆☆☆ 「小指の先の天使」神林長平 早川書房4/12
★★☆☆☆ 「プロフェシー」ジョン・A・キール ヴィレッジブックス4/8
★★☆☆☆ 「月の裏側」恩田陸 幻冬舎文庫3/31
★★☆☆☆ 「コンチネンタル・オプの事件簿」ダシール・ハメット ハヤカワ文庫3/25
★★☆☆☆ 「平安妖異伝」平岩弓枝 新潮文庫3/14
★★☆☆☆ 「地図のない街」風間一輝 ハヤカワ文庫3/12
★★☆☆☆ 「モンスター・ドライヴイン」ジョー・R・ランズデール 創元SF文庫3/4
★★☆☆☆ 「でんぐり侍」小松重男 光文社文庫2/28
★★★☆☆ 「定年ゴジラ」重松清 講談社文庫2/24
★★☆☆☆ 「月のしずく」浅田次郎 文春文庫2/18
★★☆☆☆ 「雇われ探偵」大藪春彦 光文社文庫2/12
★★☆☆☆ 「見張り塔からずっと」重松清 新潮文庫2/7
★★☆☆☆ 「ゴールデン・マン」フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫2/5
★★☆☆☆ 「神無き月十番目の夜」飯嶋和一 河出文庫1/29
★★☆☆☆ 「ハリウッド・ノクターン」ジェイムズ・エルロイ 文春文庫1/21
★★☆☆☆ 「蛇を踏む」川上弘美 文春文庫1/15
★★☆☆☆ 「秘祭」石原慎太郎 新潮文庫1/10
★★☆☆☆ 「ダイヤモンドダスト」南木佳士 文春文庫1/8


シ(キ)ンチョーの夏、日本の夏。夏の読書感想文。

これは2018/07/13に書いたブログ記事から引用しています。

 高校生の時に全校集会で突然名前を呼ばれ、この盾を渡されました。伊達にヨンダのアイコン使ってないって感じですか(笑)。でも、これは新潮ではなく角川文庫主催の「読書感想文コンクール」でした。つまり読んだのは角川文庫の本。とは言え読書感想文を書くような生徒がほぼ皆無の工業高校だったので、まったく自慢にもなりゃしません。ただのネタ写真くらいにしか使えない盾。

 今も昔も常にヤル気の足りない人間ですから、当然「帰宅部」。必修クラブ活動ですら「読書クラブ」を選択するというナマケモノです。その「読書クラブ」の担当が国語の先生だったので、SF小説ばかり読んでいる私に、たまには崇高な文学作品とか読みなさい的な訓示をいただきスタンダールなどを勧められましたが、まったく食指が動きません。
 そこで、この堅苦しい国語の先生への精一杯のあてつけに読んだのが、ゲーテの戯曲『ファウスト』(角川文庫)でした。
 選んだ理由は、著名な文学作品の中であらすじに最も興味をひかれた本だったから。だって高名な学者(錬金術師!)が悪魔と取引をして世界中を飛び回る話ですよ。今の日本なら完全に漫画やアニメ、ラノベのネタじゃないですか。

 そんなヨンダおじさんが、夏休みの読書感想文に相応しい本をピックアップして10冊挙げておきます。文学作品ゼロ…

 夜市  恒川光太郎 角川ホラー文庫(Kindle版あり)

 ほぼ同時期に似た作風の作家・朱川湊人が『花まんま』で直木賞を受賞していますが、『夜市』の方が断然センスが良いです。作家としても恒川光太郎の方が外れはないです。寡作ですが、常に作品の質は高い。

西の魔女が死んだ  梨木香歩  新潮文庫

 一時期毎年のように「新潮文庫の100冊」にセレクトされていた名作。たぶん2001年発売時に新刊の文庫を購入して読みました。映画化もされました。しかし当時の梨木香歩はこれ以降の作品は今ひとつでした。

シーラという子 トリイ・ヘイデン ハヤカワ文庫 HB (Kindle版あり)

 彼女のノンフィクションシリーズは全て読みました。ノンフィクションがフィクションのエンターテイメントを超えたと思える作品群ですが、それは著者の文才によるものです。シーラの成長後に再会する続編「タイガーと呼ばれた子」も必読です。

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間  斎藤惇夫 岩波少年文庫(Kindle版あり)

 リアルタイムにアニメ版を観て感動し、30代以降にDVDBOX入手。その頃に原作を読みましたが、本はアニメと違う感動があります。著者の『グリックの冒険』も読みました。どちらも昔講談社文庫版がありました。

戦闘妖精・雪風(改) 神林長平 ハヤカワ文庫JA(Kindle版あり)

 どこかに書きましたが、トム・クルーズが映画化権を取得しています。SFマガジン連載中に数話読み、1984年に発売された文庫を読みました。連作短編。(改)はそれに20年後、加筆修正がされた改訂版です。機械のような人間、人間のような機械が主役のSF小説(OVAもあります)。

風樹の剣 北方謙三 新潮文庫

 はっきり言って少年ジャンプのヒーロー物よりはるかに格好いいです。シリーズになりましたが、気に入ったら勝手に続きを読んでください(笑)。今の子供がTVで時代劇を観ることがあるのか知りませんが、少年時代アニメや特撮、映画やTV時代劇も観ていた私が今は剣豪小説をお勧めします。

アルジャーノンに花束を〔新版〕 ダニエル・キイス  ハヤカワ文庫NV(Kindle版あり)

 人によって捉え方が変わる物語だと思います。可哀想な話と思う人もいれば、医学の恐ろしさや残酷さを感じる人もいるでしょう。私はこれを読んで魂の不在を確信しました。脳は生きたCPUです。機能停止すれば何も残らないというのが持論。

動物記 新堂冬樹 角川文庫(Kindle版あり)

 アウトローな世界ばかり描く作家ですが、この本は人と動物の関わりを通して、家族の大切さや自然の厳しさ優しさを学ばせてくれる名著。自分が本当に動物を飼う資格があるのかどうかを考えさせられます。秀逸な中短編が3作品収録されています。

光の帝国―常 野物語 恩田陸 集英社文庫(Kindle版あり)

 筒井康隆の七瀬シリーズを思わせる名作ですが、個人的にはシリーズ化せずこれで終わった方が良かった。七瀬は3部作でそれぞれ魅力あります。しかし映画でもなんでもそうですが、劣化した続きは不要です。

夏の庭―The Friends  湯本香樹実 新潮文庫

 新作を読んでしまうのが惜しいと思うくらい好きな作家です。以前は新潮文庫の100冊の1冊でした。シリーズのような『ポプラの秋』『西日の町』もお勧めです。老人と子どもをモチーフにした児童文学。


「新潮文庫の100冊」


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<(ↀωↀ)> May the Force be with you.