Yoko Inoue 井上陽子

新聞記者・特派員として約20年 / 40から北欧デンマーク移住 / デンマーク人の夫と…

Yoko Inoue 井上陽子

新聞記者・特派員として約20年 / 40から北欧デンマーク移住 / デンマーク人の夫とコペンハーゲンで2児の子育て中。クーリエ・ジャポン、Business Insider等で執筆。連載の有料記事はすべてnoteのメンバーシップで読めます。無料記事もありますのでプロフィールをぜひ→

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    Business Insider で有料会員向け(月額890円)に執筆している連載「なぜ北欧は『幸せの国』になれたのか」を全文掲載します。また、連載記事を深掘りする内容や関連するテーマの内容などもお伝えします。 連載では、こんなテーマについて書いています。 ▶︎どうして午後4時に帰るような働き方でも経済がうまく回ってるの?その強さの秘訣は? ▶︎ 具体的に、北欧の人たちはどうやって働いてるの? ▶︎ この人間らしい生き方を可能にするインフラはどう機能しているの?

  • 幸せについてハーバードが教えてくれたこと

    ハーバード留学時代、私は、大学史上最多の学生を集めたという「幸せについて教える授業」を聴講する幸運に恵まれました。この授業を含めて、幸福について学んだことについて、こちらのマガジンにまとめています。

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    悩んでいた昔の私が知りたかったこと。人によく聞かれること。 ごく個人的な話を盛り込みつつ書いています。

  • こんな世界もある

    デンマーク人の夫と子育てをする日々は、笑えること、がっかりすること、感心すること、色々含めて、現場としての面白さが詰まっているなあと感じます。そんなエピソードを、こちらのマガジンにまとめています

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ざっくりと自己紹介はじめまして、井上陽子と申します。私のnoteにご興味を持っていただき、ありがとうございます。 北欧のデンマークに、2015年にやってきました。当時、妊娠8ヶ月でした。その直前まで、新聞記者としてばりばりと仕事をしていました。 夫はデンマーク人です。夫と出会ったのは、37歳の時。鎌倉のお寺での座禅会イベントで出会ったのがきっかけでした。知り合ってけっこうすぐにおつきあいを始め、しばらく遠距離恋愛を続け(私が米国赴任になったため)、妊娠がわかり、日米デンマ

    • 世界競争力1位のデンマークは「単なる経済成長」目指していない。国の成功の鍵は「生産性を生活の質に転換できるか」

      2022年に私がこの連載を始めることにしたきっかけの一つが、この年、デンマークが世界競争力ランキングで1位になったことだった。ランキングは、スイスのビジネススクール・IMDが1989年から毎年発表しているもので、デンマークは続く2023年も1位。日本はと言うと、2023年のランキングで64カ国中35位で、過去最低となってしまった。 デンマークが競争力でトップだと言っても、かつて日本経済が好調だった時のような、人々が仕事中心の生活をしながら経済成長を目指すようなイメージとは、

      • 休息と時間の豊かさについて

        先日、近所のカフェで、編み物をしつつおしゃべりをしていた2人の写真(↑)をツイートしたら、たくさんの反応があった。デンマークではよく見る冬の光景なのだが、こんなふうに時間の豊かさを感じることが難しいからかもしれない。 北欧で暮らしていると、この社会がうまくいっている理由の一つが、人を休ませるうまさであるように感じる。午後4時すぎにはたいていの人が家路に着くような働き方をしているので、日常的に、仕事以外の時間を持ちやすいということもある。さらには、長期の休暇をしっかり取らせる

        • その昇進、受けるべきか、受けざるべきか

          会社で昇進の話を受けたという女性の友人が、受けるかどうか決めかねている、と言う。光栄なポジションだけど、できるかどうか、自分に合っているのかよくわからない、と。 よくよく聞いてみると、年齢と妊娠のタイミングも、決断を迷う原因のようだった。仕事を優先させるあまり、妊娠のタイミングを逃すかもしれない。それでいいのだろうかと。 話を聞きながら、私が38歳だった時に、予想もしていなかった海外赴任の話を受けて、決断に迷った経験を思い出した。当時、ようやく「この人は」と思えるパートナ

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          2022年に私がこの連載を始めることにしたきっかけの一つが、この年、デンマークが世界競争力ランキングで1位になったことだった。ランキングは、スイスのビジネススクール・IMDが1989年から毎年発表しているもので、デンマークは続く2023年も1位。日本はと言うと、2023年のランキングで64カ国中35位で、過去最低となってしまった。 デンマークが競争力でトップだと言っても、かつて日本経済が好調だった時のような、人々が仕事中心の生活をしながら経済成長を目指すようなイメージとは、

          世界競争力1位のデンマークは「単なる経済成長」目指していない。国の成功の鍵は「生産性を生活の質に転換できるか」

          休息と時間の豊かさについて

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          先日、近所のカフェで、編み物をしつつおしゃべりをしていた2人の写真(↑)をツイートしたら、たくさんの反応があった。デンマークではよく見る冬の光景なのだが、こんなふうに時間の豊かさを感じることが難しいからかもしれない。 北欧で暮らしていると、この社会がうまくいっている理由の一つが、人を休ませるうまさであるように感じる。午後4時すぎにはたいていの人が家路に着くような働き方をしているので、日常的に、仕事以外の時間を持ちやすいということもある。さらには、長期の休暇をしっかり取らせる

          休息と時間の豊かさについて

          その昇進、受けるべきか、受けざるべきか

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          会社で昇進の話を受けたという女性の友人が、受けるかどうか決めかねている、と言う。光栄なポジションだけど、できるかどうか、自分に合っているのかよくわからない、と。 よくよく聞いてみると、年齢と妊娠のタイミングも、決断を迷う原因のようだった。仕事を優先させるあまり、妊娠のタイミングを逃すかもしれない。それでいいのだろうかと。 話を聞きながら、私が38歳だった時に、予想もしていなかった海外赴任の話を受けて、決断に迷った経験を思い出した。当時、ようやく「この人は」と思えるパートナ

          その昇進、受けるべきか、受けざるべきか

          質問が持つ力

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          幸福とか幸せという言葉は、ちょっと使いづらい。そんなものを追い求めることに、軽薄な響きがしなくもない。最近は「ウェルビーイング」という言葉も広がっているけれど、それと幸福は何が違うのか、あまり確立してはいないようにも見える。 「たった今、楽しい時間を過ごしている」という一時的な快楽の感情と分けて考えるために、アリストテレスが提唱した「ユーダイモニア」という概念が使われることもある。ハーバードの授業では、その両方が必要であって、それを総合して幸福(hapiness)という単語

          「知識よりも知恵」がもたらす穏やかさ

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          ひょんなきっかけで、昨年末から、ハーバード留学時代に取った「幸せについての授業」を改めて聴き直しています。もう15年も前に取った授業の内容がいまだに色褪せず、むしろ説得力を増して聞こえるのは、そこで語られているのが人間についての普遍的な内容だからなのだろうな、と。当時もそうだったんですが、この授業を聞いていると、穏やかさを取り戻します。 より幸せを感じながら生きるにはどうしたらいいのか、科学的根拠に基づいた内容を伝える、というこの心理学の授業は、悩める学生たちに絶大な人気を

          「知識よりも知恵」がもたらす穏やかさ

          デンマークはなぜ化石燃料依存から「再エネ8割」へ変身できたのか。原発に頼らず経済成長とCO2排出減を両立

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          この連載は、午後4時台がラッシュアワーという働き方をしているデンマークの人たちが、どうやって世界競争力ランキングで首位になるような経済を作っているのだろうか、という疑問からスタートしている。 このランキングを発表するスイスのビジネススクール・IMDが、2022年にデンマークを首位と位置付けた時、その理由としていたのが「積極的にサステナビリティ領域に力を入れていること」だった。 人口600万人に満たない北欧の小国ながら、デンマークは、環境・サステナビリティの分野で世界でも大

          デンマークはなぜ化石燃料依存から「再エネ8割」へ変身できたのか。原発に頼らず経済成長とCO2排出減を両立

        記事

          質問が持つ力

          幸福とか幸せという言葉は、ちょっと使いづらい。そんなものを追い求めることに、軽薄な響きがしなくもない。最近は「ウェルビーイング」という言葉も広がっているけれど、それと幸福は何が違うのか、あまり確立してはいないようにも見える。 「たった今、楽しい時間を過ごしている」という一時的な快楽の感情と分けて考えるために、アリストテレスが提唱した「ユーダイモニア」という概念が使われることもある。ハーバードの授業では、その両方が必要であって、それを総合して幸福(hapiness)という単語

          「知識よりも知恵」がもたらす穏やかさ

          ひょんなきっかけで、昨年末から、ハーバード留学時代に取った「幸せについての授業」を改めて聴き直しています。もう15年も前に取った授業の内容がいまだに色褪せず、むしろ説得力を増して聞こえるのは、そこで語られているのが人間についての普遍的な内容だからなのだろうな、と。当時もそうだったんですが、この授業を聞いていると、穏やかさを取り戻します。 より幸せを感じながら生きるにはどうしたらいいのか、科学的根拠に基づいた内容を伝える、というこの心理学の授業は、悩める学生たちに絶大な人気を

          「知識よりも知恵」がもたらす穏やかさ

          デンマークはなぜ化石燃料依存から「再エネ8割」へ変身できたのか。原発に頼らず経済成長とCO2排出減を両立

          この連載は、午後4時台がラッシュアワーという働き方をしているデンマークの人たちが、どうやって世界競争力ランキングで首位になるような経済を作っているのだろうか、という疑問からスタートしている。 このランキングを発表するスイスのビジネススクール・IMDが、2022年にデンマークを首位と位置付けた時、その理由としていたのが「積極的にサステナビリティ領域に力を入れていること」だった。 人口600万人に満たない北欧の小国ながら、デンマークは、環境・サステナビリティの分野で世界でも大

          デンマークはなぜ化石燃料依存から「再エネ8割」へ変身できたのか。原発に頼らず経済成長とCO2排出減を両立

          北欧人が本気を出すクリスマス

          今年もクリスマスですね。デンマークでは、クリスマスの季節は11月から徐々に始まって12月から本格化し、12月24日の夜にクライマックスを迎えて、25日にはその余韻でまったり(ぐったり)しています。 北欧人たちがクリスマスを盛り上げようとする本気ぶりには毎年圧倒されますが、今回のnoteでは、それを写真をまじえつつご紹介したいと思います。デンマークに来て以来、毎年どんなクリスマスを過ごしてきたか写真を見返していましたが、ほんとに毎年よくこんなに色々やってきたな、、としみじみ。

          北欧人が本気を出すクリスマス

          幸福度を上げるためのtool kit

          noteは月に3本を目指しているのですが、今月は、怒涛のクリスマスイベントが続いているうえに、家族が次々と体調不良に陥り、なかなか思うようにアップできておりません。毎年冬になると、息子が幼稚園からウイルスの類を次々もらってくるので、恒例行事のようなものなんですが、今年は夫の体調不良が長引いているのがしんどい。そんな時に限って洗濯機が壊れたりするもんだから、いやもう勘弁して…。 気分が塞ぐ時、私は、気分を上げるために、tool kitと呼ぶべきものを思い出すようにしています。

          幸福度を上げるためのtool kit

          スキルではなく心を育てる(2)

          前回の原稿では、我が家の子どもたちが平日の午後の時間をどう過ごしているのかを紹介しながら、デンマークの子どもたちがいかに自由に遊んでいるかについて書いた。日本の幼稚園児や小学生の習い事事情も紹介したが、そこから垣間見えるのは、子どもの自由時間を何らかの「能力やスキルを育てる」ことに費やそうとしていること。それは、「子どもの能力開発の責任は親にあり」というプレッシャーから来ているようにも見える。 それと比べると、デンマークの親たちのアプローチはかなり異なっている。子どもが小さ

          スキルではなく心を育てる(2)

          デンマークの中心地にはなぜ高層ビルが存在しないのか。建築家ヤン・ゲールが広げた「人間スケール」の街づくり

          北欧・デンマークで暮らし始めてから何年目だったか、イギリス・ロンドンに遊びに行った時の戸惑いをよく覚えている。林立するビルに囲まれて、私は圧倒されていた。その感覚に驚いたのは、以前、東京に住んでいた頃にロンドンを訪れた時には、そんな圧迫感を感じた記憶がなかったからだ。 これを機にコペンハーゲンの中心部を観察してみたところ、大企業が一等地に高層ビルを建てるようなことがないし、歩行者天国を中心とした低層の街並みが続くことに気がついた。それが、歩く人の感覚に合わせた都市設計のため

          デンマークの中心地にはなぜ高層ビルが存在しないのか。建築家ヤン・ゲールが広げた「人間スケール」の街づくり

          悪いのは雨ではなく、服の方なのだ

          悪い天候というものはない、ただ悪い服装があるだけーーという言い回しがありますが、それを地でいくのが雨の日のデンマーク人たち。 最初、デンマークに来た時には、このどしゃぶりの中、自転車を漕いでいる人たちが理解不能でした。自分も自転車を使うようになってわかったのは、まず、市内の移動は断然に自転車が便利であること。それから、冬は雨がよく降る季節で、しかもずっと降っているというよりは、一時的に降ってまた晴れて…となるので、「一日中晴れ」という日を待っていたら、自転車通勤ができなくな

          悪いのは雨ではなく、服の方なのだ

          学生寮、オフィス、刑務所…デンマークが建築のクオリティにこだわる理由。鍵は「自分が大切にされている」という感覚

          コロナ禍が一段落したこともあり、日本からデンマークを訪れる人が増えたように感じている。 私も日本からの視察に同行することがあるのだが、首都コペンハーゲンに初めて来た人たちにどんな印象を持ったか聞いてみると、よく言われるのが「落ち着いた街」「デザインの国だけあってセンスがいい」といったコメントだ。建物は美しくないとダメっていう決まりでもあるんですか、と聞かれたこともあった。 美的感覚は人それぞれなので、センスがいいといった感想が全員に当てはまるわけではないだろうが、たしかに

          学生寮、オフィス、刑務所…デンマークが建築のクオリティにこだわる理由。鍵は「自分が大切にされている」という感覚

          スキルではなく、心を育てる(1)

          以前、「デンマーク人の働き方」を紹介する記事で、父親も母親と同じように幼稚園や小学校に子どもを迎えに行くこと、午後4時ごろにお迎えに来るパパ友の一人は、政府・デジタル庁の局長というバリバリの官僚だった、と書いた。これを読んだある人から言われた言葉が、印象に残っている。 「でも、なんで延長保育を利用しないんですか?」 なるほど、日本で子育てをしている人はそう考えるか…と唸ってしまった。 まず、デンマークの保育園(1〜2歳)と幼稚園(3〜5歳)というのは、単に子どもの年齢で

          スキルではなく、心を育てる(1)

          働く人を大事にするデンマークのオフィス環境

          今月のBusiness Insider連載は、建築をテーマにしました。デンマークの建築家たちが、「建築とはart form(芸術形式)である」と教えられてきた伝統を紹介しつつ、大学の学生寮や公立学校の建築といった公共性の高いプロジェクトにも、潤沢な資金が回る仕組みなどについて書いています。 もともと私は、建築やデザインに詳しいわけではなかったですし、日本に住んでいた頃は、職場にしても住まいにしても、建物や環境には無頓着な方だったと思います。でも確かに、日々を過ごす空間が質の

          働く人を大事にするデンマークのオフィス環境

          デンマークで「デザイン」の課題解決力を実感。公園設計から人件費の無駄カットまで、未来を見通した社会を実現

          この連載を始めたのは、2022年の世界競争力ランキングで、北欧の小国であるデンマークが1位となったことがひとつのきっかけだった。6月に発表された2023年のランキングでも、デンマークは再び首位となり、これで2年連続のトップとなった。 連載第1回に書いたことだが、縁あって住むことになったこの国が各種の国際ランキングで高い評価を受けているのを見ながら、なぜこうして“一歩先”を進むことができるのだろうか、と疑問に思っていた。 連載第11回の自転車インフラを例にとっても、「都市は

          デンマークで「デザイン」の課題解決力を実感。公園設計から人件費の無駄カットまで、未来を見通した社会を実現