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#文学フリマ
同人誌の感想:久慈川栞『標本整理箱』
久慈川栞さんの『標本整理箱』を読みました。
「公園で怪獣を散歩させていたら職務質問された」「わたしたちは指輪の上で踊る」「なつのおばけ」「或る監督員の記録」と、それぞれに趣が異なる四つの幻想譚が収録されています。
それぞれの物語の題材(ネタといいますか)は、「●●が怪獣として飼われている話」「人間の寿命が近づくにつれて、だんだん透明になっていき最後に●になる話」「帰省先で『なつのおばけ』と出会
2020/9/6文学フリマ大阪で買えるアワノ寄稿本のご紹介
来週(2020/9/6)、OMMビル 2F BCホールにて第八回文学フリマ大阪が開催されます。
私は参加できませんが、私が書いた作品が載っている本が2種類買えますのでご紹介します。
【D-35:バイロン本社さま】吸血鬼作品集「VIAGGIO NOTTURNO」カラー口絵4枚・小説9作、総勢12名による「吸血鬼もの」アンソロジー
別冊32p「オプショナルツアー小冊子用 吸血鬼作品集『VIAGGI
「鶴のゆく末」について②(吸血鬼作品集『VIAGGIO NOTTURNO』所収)
★前回の記事はこちら
前回に引き続き、「鶴のゆく末」について書きます。
合同誌やアンソロジーに参加するとき考えること個人誌では自分の好き勝手をしますが、ほかの人と作品を寄せ合ってひとつの本を作る場合は、可能な限り自分の立ち位置をどうするか考えます。
要するに「ほかの人とかぶらないように書く」ということですね。
歴史・時代モノで私がどうにか書けそうなのは日本か、せいぜい映画でよくお見かけする
「鶴のゆく末」について①(吸血鬼作品集『VIAGGIO NOTTURNO』所収)
せっかくnoteを始めたので、私が書いた小説の紹介をします。
どれから紹介しようかなあと考えたところ、時期的にちょうどぴったりなので、今日は2018年に書いた短編「鶴のゆく末」について書きます。
「鶴のゆく末」のあらすじはこちら。
平成最後の夏、東堂渉はダリアと東京・日比谷公園にて再会する。
ダリアに会うたび思い出すのは、家族の面影と愛した人、そして渉が「人ならざるもの」に生まれ変わったあの