「ママは良い人生なの?」vol.32
コロナ禍の入院とは、入院患者と家族はほとんど顔を合わせることなく接点を持たずに過ごす期間になるということ。よって自宅で待つ家族と医師はほとんど会えない。
私が夫の主治医と会って話をしたのは入院時と手術時、そして退院時の3回だけだ。病棟看護師とも「荷物の受け渡し」で数秒会うだけ。そもそも病棟に長時間居ることができない。コロナが与えた「会えない」という状況が与えた影響は非常に大きい。人と人との対話が少ない環境では、お互いの考えや気持ちの行き違いが出やすい。数少ない情報で全てを理解