書きたいことはないのに、書けないことならたくさんある
書きたいことがない、何を書けばいいか分からない。
ほとんど毎日そんな状態だけれど、皮肉なことに、書けないことならたくさんあるし、その書けないことが何かははっきりと分かっている。
文章にできるほど思考が整理できておらず「書けない」、そんなものもあれば、「書きたくない」という明確な意思のもとに「書けない」ものもある。
連日こんな文章を書いているけれど、自分のためだからとか、ありのままで良いからといって自分の丸裸を晒せるほど、僕は強くない。
書きたいこと以上に、書けないことの方が多いかもしれない。
けれど、それでもこうして毎日何かしら文章を書けているのは、書けないことが募っていくという一見足し算のように見える引き算のおかげだと思っている。
書けないことが増えれば増えるほど、「書けること」の存在感が増し、くっきりと浮かび上がってくる。
「やりたいこと」にも同じようなことが言えるかもしれない。
やりたいことは何も思い浮かばないのに、やりたくないことややれないことばかり思い浮かぶ。
それは一見「やりたいことが見つかる」というゴールから遠ざかっているように思えるけれど、実は、幾つかの「やりたくないこと」の共通点や要素が「やりたいこと」へのヒントだったりする。
「書きたいこと」に話を戻すと、書けないことを挙げていくと、「じゃあ、自分は何なら書きたいんだ?書けるんだ?」と何度も問いかけられるし、よく考える。
仕事についてはあまり書きたくない、じゃあ自分の内面について書くしかないな、みたいに。
正直、自分がこれまで書いてきた文章を見返したら、矛盾だらけな気がしてならない。
一ヶ月前はこう書いていたのに、一ヶ月後には自らの考えを否定していたり辻褄が合わない、なんてことが平気でありそう。
それはそれでリアリティがあって良いかもしれないけど。
自分のために書いている文章なんだし。
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