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消費だけでは物足りなくなってしまう

SNSを眺めたり、YouTubeで動画を観たり、好きなアーティストのライブへ行ったり、日頃たくさんの消費をしている。

今はインターネット上でのコンテンツが増えたので、消費活動のほとんどをインターネット上で行っている人が多いだろう。

自分自身も例に漏れずそうなのだけれど、最近消費に疲れたというか、純粋な気持ちで消費を楽しめなくなっている気がしている。

好きなクリエイターやアーティストに対して、一ファンとしての気持ちよりも尊敬の気持ちの方が強くなってきているし、休日のほとんどをYouTube鑑賞に費やしてしまった日には「このまま一生消費する側なのか自分は...」と、漠然とした不安に苛まれる時がある。

回りくどい書き方になってしまったが、要するに生産したくなってくるのだ。

消費をすればするほど自分自身も何か生み出したい、という気持ちが強くなってくる。

きっと、「何者かになりたい」との欲求とも近しいのだと思う。

むしろ、これだけたくさんの消費をするようになったからこそ、「何者かになりたい」と望む人が増えたのではないだろうか。

昔は、芸能人によるコンテンツを消費していたのに対して、今は素人が素人でなくなっていく様子や、何者でもなかった人が何者かになっていく様子をリアルタイムで消費できるようになった。

芸能人は、僕らにとってあまりにも遠い存在に感じられたので、羨ましさや嫉妬心のような感情は湧きにくかったけれど、素人のサクセスストーリーを見ていると、いよいよ「自分もああなれるのでは?」と身近に感じられてくる。

「何かを生み出したい」というのは、抑えることのできない人間の本質的欲求なのかもしれない。

人間の欲求を5段階に理論化した心理学者がいたけれど、それを参照する限り、承認欲求や自己実現欲求は特に「消費」だけでは満たされなさそうだ。

そう考えると、消費ばかりでは欲求不満になると納得できるし、それが「何者かになりたい」との形で表出されるのも頷ける。

自分がnoteで文章を書いているのも、消費ばかりでは飽きてしまった末路だろうし、実際文章を書くようになって、自分の頭の中のモヤモヤが一つひとつ丁寧に言語化されていくのが心地良いと感じるようになった。

ただ、この生産活動の末路がどうなっているのか、今は全く想像がついていない。

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