夏埜スイ|sui natuno

美しさに溺れるよう、文学の息をしています。

夏埜スイ|sui natuno

美しさに溺れるよう、文学の息をしています。

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散文の日記 1/25 tue

理不尽な都合をきっぱりと断る、大切なこと。 けれども、例えば好きな人からの着信。 都合はつくのだけれど、話したくない気分。 相手は話したいと思い、かけてきてくれている。 なんとなく心の隅に置いて、話してしまう。 断るのが苦手なのではなく、傷つけるのが苦手な人。僕なんかはまさにそうで、傷つけるシーンをつくりたくないから、端からそういった要因を、失くしてしまおうとする。 どれほど寂しくても、話したくても。 自分から電話をかけることはない 傷つけるのが怖い、傷つくのが怖い

    • alone

      他人の気持ちを知っていたいのは 自分の気持ちに触れてほしいから それが当たり前の世界を望むから そんな偶像ばかり映した フィクションがリアルで 馬鹿馬鹿しいね 話して聞かせて 教えてよ君の今の気持ちを だって分からなくて 分かりたくもなくて ただ知りたくて 知っていたいだけ 塵になった感情 拾い集めて 怖くなった現状 見ないフリして 見えてるものが正解とは限らない だって見たくないもの映せはしない 信憑性がないの 誰より自分のこと 誰かといれば現実になる 憂鬱になる暇なんて

      • 6/6

        今になってわかったこと 君はとても強いこと 間違っていたのは 僕のほうだってこと 手を離した僕は 必要じゃなかった そうなれやしなかった そうなれたらいいな 伝えたいことは 特になにもなくて あの日、あの瞬間にだけ 伝えられたのだろう 美しさじゃなくて 醜い私のこと 君にだけわかってしまう それはきっと大切なこと 今はただ、幸せを願ってる そんなもの必要なくて 気持ちの良くない話だけど どうかみないでほしい それだと綺麗すぎるから 相手にしないで幸せに 世界に僕が

        • no title

          墜落した宇宙船に乗り込む、座席には誰もいなくて一人きりの空間、窓の外には暗闇と散りばめられた星々、燈に包まれ眠る数億光年、数え切れない夢をみて目を覚ました。朝も夜もない不思議な旅の途中、亡骸のように彷徨う破片に触れて教えられたこと、今という時間が愛おしくも価値の無いものだと。笑えるほど悲しくて、痛いほど愛おしい、心の機微に認める、指先に揺れる、微睡む瞼にのみ映る心象はいつも色鮮やか、途方も無く未知のはずなのに見知った将来像ばかり、書いていたはずの日記は場所も忘れてしまったし、

          adult children

          いつからだろう 他人の気持ちを 割り切れるように なってしまったのは 心からの言葉 伝えられないこと 諦めもついて 恥ずかしさも覚えて 伝えきれないことに 伝う至らない稚拙さが 容赦なく僕を啄むから 避けて歩くようになった 大人になったんだ 隠した秘密は宙に舞う 春の匂いも変わらないまま 疎になった 足音も一つ また一つ聴こえなくなって 下駄箱に仕舞った 思い出の数だけ あれ そんなのあったっけ? 振り返ることも 疎になった 屯してた公園の背景も あの頃の友人 名前も

          diary 2024.3.12

          疲れ果てたけど眠れない、フラットな躁鬱を抱えて、集中しろもっと、気休めも程々、迎える朝が怖い。終幕の瞬間まで僕は僕を辞めれない、鋭敏に研ぎ澄ました先端、末梢神経が擽られた、琴線に音はない、軋むような涙、溢れてはいるのに伝う感触も、どこか遠くを眺めたまま俯いて。微かに聞こえる友の、それだけが救い。楽しいことを話したくて、藻がいて足掻いて躓いて、寄り添えども賞賛も羨望も、欲しかったものではない。

          no title

          冷めるまでが恋なのに 最期まで大切にしてよ 狡い優しさで逸らさないで ちゃんと心まで傷をつけてよ 大丈夫だから 君のことなんて 痣になっても数年後には 治ってるしもう忘れてしまって 誰かと笑い合っているから 勘違いしないで 好きだったよ 繋ぎ止めないで ちゃんと離してよ 思い違いしないで 愛していたの 昨日まではね 君はもういないよ 好きだったよ 昨日まではね 貴方のものとは違うの 都合良く扱ったりしても もう付き合うつもりなんてないよ 君ことを忘れられるまで 忘

          snsをしている自分が嫌いになってしまった

          snsをしている自分が嫌いになってしまった 俯いてばかみたい、居場所がほしかった。 君がいなくても生きていけるから つらくなってしまった 忘れてしまうから、きっと大丈夫。 僕がいなくなったとして 無責任に逃げたとして 数ヶ月経てば忘れてしまうから きっと大丈夫なんだ 逃げたっていいんだよ 誰も君を守ってくれないけど 誰もいなければ問題ないからさ たまには一人でいようよ 大切な仲間と出会って 辛さを分け合える関係 そんな友人を得ることがなにより 輝いて映ったんだ 僕には

          snsをしている自分が嫌いになってしまった

          niiki

          人間関係で傷つけてしまうこともあるけれど、それで人を遠ざけるの「傷つけたくないから」ってさ。悩んでるフリして自己嫌悪、相手遠ざけて関係を断つ、向き合っているようで向き合えてないのに悲劇的な詩文を語るんだ。僕は素直にダサいと思う、「傷つきたくない」と逃げるのは大いに賛成だ、自分をもっと愛したほうがいい。前者は行動が伴わない、本音を隠して狡いまま曖昧で。 想像してほしい、傷つけたくないからと遠ざけられた相手はそれこそ自己嫌悪に陥ってしまう。想像しない人は自己嫌悪に浸り病んで留まり

          2024.2.23 散文の日記

          誰も傷つけないよう優しさに傷つく貴方。誰もが笑って過ごせたとしても、そこに貴方の笑顔がないのなら笑えないよ。自分を大切に、自分を大切にしてくれる相手を大切に、互いに尊重し合える関係を大切にね。大丈夫、綺麗だよ。 ときに哀しさも、一過性の出会いや別れも存在する。その度に傷つき、それでも自分も大切に。きっと大丈夫、上手くいく関係だけが出会いじゃない、相手がいて貴方がいて、そこに感謝は存在する。分かり合えることばかりじゃないけど、分かり合えない愛もまた存在するのだから、大切にね。

          2024.2.23 散文の日記

          no title

          どれだけの日々を 過ごしたとしても ありふれたことで 綻んでしまうなら 解かないように 解けないように 結ばないままで ふたりでいようか 寂しくはないよ 孤独だとしても でも君がいないと なぜか寂しいんだ 結べない愛を 解けない愛を 冷めない愛を 醒めないままで 揃いの赤い糸はいらない 君のは赤 僕のは青 君は動脈で僕は静脈 ふたりでひとつにしてしまおう 離れられないように 息もできないくらいに 繋ぎ止めていたかった 君と生きていたかった でも どれだけの日々を 過ごし

          Diary 2024.2.19

          言葉で伝えることを必死に生きて数年、辿り着いた先に言葉はなかった。優しさを求めて冷たくなり、少しだけ人間じゃなくなってしまったみたい。求めてしまうと瞼に偶像、秤を捨てれば拾わなくていい。それでもエゴを捨ててしまうと存在を保てない、そんな自分ごと包容してしまう。つまるところ僕は僕の中に新しい世界を創造してしまった、乖離した世界では法則も自由だ。現行品の言葉では言い表せない表現も言葉を編めば悩まずに済む、共有した数値も表記も尺度もない、秤のない世界には常識も通用しないのだから。矛

          no title

          傷つきたくない、痛いから。 それでも傷つかないのはもっと嫌 貴方のいない人生なんて過ごしたくない 尊重の上で成り立つ関係、人と人 エゴとエゴ、心と心、痛みと痛み きっとふたつで愛なのでしょう。 言葉にしないと伝わらないのに 上手く言葉にできないから って誤魔化さないでよ、隠さないでよ ふたりのことだと言わせてよ 綺麗なものだけ映していたくて なんて決めつけて塞ぎ込まないで 笑ってよ、泣いてよ。 我儘だってふたりで決めればいいじゃん 辞書には書いてない 言葉の意味を 君と

          prologue

          やりたいことを口に出した20代、若さ故の未熟さ笑われた、あの頃の大人とおなじ年齢になった、誰も俺みたいな奴を笑わない。今何してますか、掃溜めから足し算、学ぶ事も碌にしてないから過ごした無駄な時間、関心が無いのも確かに頷けるよ足場に失くしたもの散らばり、でもそこに俺の死体はない。ありきたりな人生なんてクソ喰らえだと思ってた、ネクタイ締める会社員に嫌気差して辞めてた、今になって思うよ最高に格好良いなんてさ、積み上げたモノの重みを知るのは積み上がってからさ、見上げる雲みたいに綺麗だ

          存在傷名

          頬を伝うのが涙なら、それ以外はなんだって言うんだ。流れない涙に名前をつけようか、君の名前にしようと僕は言った。流れない涙の名前を呼びたくて名前をつけてみたけど、君が嬉しそうに涙を流すから、名前のなかった流れない涙も、頬を伝えばただの涙。名前がないから存在しないまま、確かにそこにあるのに触れられないんだ、辞書にはないけど、探してもみつからないけど、僕はここにいるよ、気づいてよ。 探してたものなんて、案外みつからないけど、答えなんてないから名前をつけてみようよ。嘘みたいだなんて

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          何度も誠実に間違えてきた 履き違えたshoes また靴紐を結ぶ いつか実を結ぶ 為の過程 後悔や懺悔 それで済まして良い筈がないだろう 尊重するほどpain 色濃く輪郭となって 懺悔する資格もない人間 いつか大人になった君へ 奪ってごめん 愛することも不敬だけど 答えじゃなくそうしていたいのさ 一生背負うことも許されないから 忘れたままそう願うのさ 間違いじゃない導いた解答 確かな感触 間違いだらけ 都合の良い思考 君からの言葉 胸を張って言いたい 愛していたのさ 最低の