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prologue

やりたいことを口に出した20代、若さ故の未熟さ笑われた、あの頃の大人とおなじ年齢になった、誰も俺みたいな奴を笑わない。今何してますか、掃溜めから足し算、学ぶ事も碌にしてないから過ごした無駄な時間、関心が無いのも確かに頷けるよ足場に失くしたもの散らばり、でもそこに俺の死体はない。ありきたりな人生なんてクソ喰らえだと思ってた、ネクタイ締める会社員に嫌気差して辞めてた、今になって思うよ最高に格好良いなんてさ、積み上げたモノの重みを知るのは積み上がってからさ、見上げる雲みたいに綺麗だった。

いつになれば本気になる、とどこか他人事、どうやら人間は都合の良いものしか見ないらしい。弱さと向き合うことが強さに繋がったり、そう思うと人に優しくなれた。きっと無駄なんてないんだと今になって思うよ、本気で無駄な時間を歩んできたから、意味を持たせたくて今は走るよ、置いて行くよ、明日にまた会おう。

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