R6司法試験 再現 刑事訴訟法
第1 設問1
1 本件の鑑定書は、鑑定人の公判廷外の供述を内容とする証拠であって、その内容の真実性が問題となる伝聞証拠(刑事訴訟法(以下法名省略)320条)であるから証拠能力が否定されるのが原則であるが、鑑定人によるその名義及び内容にかかる真正作成供述がされれば、例外的に証拠能力が認められる(321条4項)。
2 ポリ袋内の結晶の鑑定に先行する手続きに違法があり、鑑定書の証拠能力は認められないのではないか。
3 まず、Pは甲に対し職務質問(警察官職務執行法(以下「警職法」とい