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全ては失敗&試行錯誤の上に

この週末、久々に夜更かししました。

ここ近年、年をとって横着になって来たというか、昔のように体力的に無理が効かなくなってきたので、翻訳にかける時間は「私が日中だけの作業で肩がつけられる」時間で予定を立てます。

徹夜しなくては間に合わないような仕事は基本受けない、という形です。

アラフィフになると、一日夜更かし=一週間グロッキー。

それでも今回、少し夜更かしをしないと間に合わなかった理由は久々の紙媒体での依頼だったからです。(紙媒体をデータ化するのに時間が・・)

今は紙媒体でもデータ化できるソフトがありますが、以前は翻訳の仕事依頼で、貰えるのが書籍やコピーなどの紙資料の時、文字を数えるのは全て手作業でした。

(コレで4300文字。あとまだ3分の2あるわ〜❤)

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と言った具合です。

何気にこの文字数を数える作業には時間を要します。

そもそも分厚い書籍だと数えるのが大変過ぎるので、数ページの文字を数えデータベースにした後、ページ数で金額を割り出して見積もりを出し、先方がOKならそれで進行となります。

その場合、もちろん「まとまった大きな仕事を下さったのですから」実際の字数よりも安い見積もりになります。まとめ買いしたら少し割引になるのと同じ理由です。

でも以前、ある大会社の月一コラムを翻訳していた時のお客さんはとても厳しく、一文字でも余計なお金を払いたくない、できれば翻訳にお金をかけたくない感じのお客さんでした。

それまで日本人顧客がいなかったから必要なかったのが、日本人顧客が出来始めてニーズが出てきた事による、新たな出費だったからです。

これまで必要なかったお金が必要になる=できるだけ安く抑えたいという心理。しごく当然の事です。

大会社ほど細かい。

それまではアバウトにワードの自動計算文字数を元に見積もりを出していました。

私の一文字当たりの単価は市場価格よりも安かったので、「もっと高く取っていいですよ」と言われても「高い」と言われた事はありませんでした。

実は文字を一文字ずつ数えるというやり方は、もっと以前ではしていませんでした。それまで大半のお仕事は、翻訳依頼一件あたりでの依頼が来て、

「私が見積もりを出す」→「お客さんがOKしたらOK」

という受け方だったので、一文字いくらという基準は勿論ありましたが、そのピッタリではありませんでした(端数切り上げで整数にしていました)

それなのに、その時の仕事は見積もりを出したら「それは一文字いくらですか?」という問い合わせが来ました。

え?それ聞いちゃう?そこまで手の内を明かさなくちゃいけないモンなの?!
それってメーカーに「この原価はいくら?」って聞くようなもんよ!?


その時の依頼は、一文字計算した時に1780香港ドル(仮)で、見積もりを1800香港ドル(仮)で出しました。(byワードの自動計算)

端数切り上げ分さえ許されないって・・・それ丸裸やん。

じゃあ、それだけシビアなら1780香港ドルピッタリに下げたらいいわけね・・と思ったら違いました。

先方から「この文書の文字数は〇〇字です、一文字が〇ドルなら1678.2(仮)ドルです。1738.2ドルで再検討お願いします。」

と来たのです。

・・ん?先方が提示してきた文字数自体、私が提示した数字より30文字ほど少ないのです。

、。( )「 」のみならず、数字、単位、日付、固有名詞、そう言ったものまでこれは翻訳として扱うな、と言うのです。、。( )「 」は100歩譲って省くとしても数字、単位、日付、固有名詞って翻訳不用でも、私入力しなくちゃいけませんよね?!字数換算しないということは、そこは入れなくていいという事ですが。

(「・・・他を当たってください。」)


フリーで受ける仕事ならこの時点で「さようなら」ですが、エージェント経由で受けた仕事で、諸事情あって、双方から「その言い値でお願いします。」的な無言のプレッシャーがありました。


そうして私は文字カウンターのサイトを活用し始めました。

でも、先方の言うように{、。( )、「 」、数字、単位、日付、固有名詞}までを取り除こうと思ったらそこは全部手作業で抜くことになるのです。

今では親指で右カーソルを長押ししながら人差し指で、。( )、「 」、数字、単位、日付、固有名詞を抜くのがめちゃめちゃ早くなりました。

ワードもスペースなしまでは計算してくれますが普通は句読点も字数換算されます

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ちなみにコレで見る限り左下に表示されているのは字数ではなくて単語数らしいです。どっからどこまでを一単語として読み取っているのか、それはそれで謎(;^ω^)

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今の新しいお客さんは、句読点を抜かなくても全然私の言い値で全く問題ないみたいですが、大会社案件で二年間、この文字数カウント調整に慣らされた結果、( )、「 」、数字、単位、日付、固有名詞までを抜いた形が新たな「私スタンダード」となりました。

これならどのクライアントからも文句を言われなくて済むからです。

その代わり、当時から見れば私の単価も上げています。

何てったって事前のこの文字カウント作業も、抜かなくちゃいけない物がたくさんあって全て手作業なのですから。

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ハザカイユウ

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香港在住約20年。アパレルメーカー駐在員として広州、香港に赴任。香港人の旦那と結婚して現在アラフィフのフリー通訳。ディープな香港をお伝えします。格闘技が好きで中国拳法を10数年習っている他、ヘヴィメタルが好きでバンド活動もしています。どうぞよろしくお願いします。