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体験と経験~違いの美学~

こんばんは、チーママやよいです!
じゃーん、先週に続きまして、名東さんです。 
週末たまたま吉祥寺に行くことがあったので、
名東さんに寄ってみました!
今回はこちらの定番のオリジナル味の台湾カステラを買ってみました!


カステラだと思っていたのに、もはやこれも
まるでスフレチーズケーキのようでした!
美味しすぎて止まらず一気にいただいてしまいました😆
今回は冷やしたものを食べたのですが、焼きたての時、レンジで温めた時と、それぞれ食感が違うようです。
また買いに行って違う食べ方をしなくては!💨
こんな感じで想像以上にお気に入りに。
もっと早く買っておけばよかったと思いました。

東京の書道教室 書道のはな*みち 主宰 スパルタ書道家 高宮華子先生の双子の姉、はな子ママのラジオ番組「はな子ママのお部屋」を聞いて、学んだこと、気づいたこと、感じたことなどを愛弟子兼チーママやよいの独自の視点も加えて書き連ねていきます。はな子ママのお部屋のnote支店としてもご活用ください。

はな子ママ、華子先生のことをもっとお知りになりたい方はこちらにアクセスしてみてくださいね。

書道のはな*みち きれいな字が書けると人生はもっと美しくなる

今回はご好評いただています”違いの美学”をお届いたします。
そして、今回取り上げましたのは、「体験」と「経験」の違いです。
みなさまはこの二つの言葉、どのように使いわけていますか?
わたしは・・・言葉の意味を深く考えずに直感で決めていたように思います。

「体験」と「経験」。
似ていますが、定義はやはり違っています。
森有正さんという方が体験と経験の違いを語っていらっしゃるのでまずはそれをご紹介したいと思います。

「体験」とはその人を自分の世界に閉じ込めること。

「経験」とは自己を進化させ、同時に世界に向かって私たちを開いていくもの。

これが体験と経験の定義です。

どうでしょうか?
これだけでおわかりになりましたでしょうか?

続けますね。

この森有正さんという方は1900年代の哲学者です。
彼は言っています。

体験をする時というのは、とても視野が狭くなりがちである。
そして、深まらない。流れていくものであると。

一方で、
経験というのは、座標軸が全く違っています。
彼の感覚でいくと、
この10年1日のごとく、というのが経験の感覚です。
つまり、ある人に言われたことが10年後にあっとわかる
そういったことがまさに経験的な出来事と言えるということです。

体験も経験も自分の中では、そのキャリア、実際に体感が起こったことです。

例えば、書道に置き換えてみましょう。
”字を書く”
上手に書きたい。
上手に書いてほしい。
いろいろな気持ちがあると思いますが、その思いを叶える、
そのために字を習うことがあります。
一方的な気持ち、つまり受け身でいる場合、
お手本をいただいて、その通りに書こうと思って練習をする。
それは書道の体験をしたと言えるでしょう。
お手本をいただいて、こういうふうに書いてくださいと言われて、
自分の頭や体を動かして書く。
これはそう体験です。
けれど、これを何かにしようと思わなければ、
なんか書道体験やりました。以上!みたいな感じで、有正さんがおっしゃるように”流れていく”というような感じにしかならないのではないでしょうか。
”やりました。”
でも、自分の中にはそんなに何も残りません。

このやったこと、つまり体験したことを、経験にするためには、今後、人に教えられるように、そういう心づもりで受ける必要があります。

例えば、初めましての書道体験レッスン。
お手本をいただきます。
その通りに書こうと練習する。
これは体験も経験も同じです。

しかし、これを、自分の子どもに教えてあげようと思って受けるとどうなるでしょう。
小学生低学年の子どもにもう少し字を上手く書かせたいという思いから、お母さまが書道の体験レッスンに行きます。
この体験レッスンの目的は、お子さんに教えてあげられるようになる!ということになります。
そのお母さまは仮に、これまで書道塾に通っていなくて、義務教育だけだったとしましょう。
そうすると、その義務教育で習ったことはかすかには残っていると思いますが、本当に久しぶりです。
気持ちも新たに体験レッスンに臨むことになります。
この時に、
「筆ってどうやって持てばよかったかな?やっぱりしっかり立てて書かなくちゃいけないんだな。」
とか、
「筆っていうのはあまり力入れて書いてはいけないんだよね。」
とか、そういったことを思い出していくでしょう。
書いていると、「そうだそうだ。私が学校で子供の頃、こういう風に習ったなっ。」というようなことをどんどん思い出します。

お子さまに教えてあげようと思って書道の体験レッスンに行ったことによって、このお母さまにとっての書道体験は経験に変わったのです。

自分が子どもの頃こういう風に指導されたな”とか、
”先生が言っていたことってこういう意味だったのか”というようなことが分かることもあるでしょう。
また、この初めての書道体験レッスンを通じて、その先生から褒められることもあるでしょう。
「すごい姿勢がいいですね。」
「素晴らしいですね。」と。
逆に、
「ちょっと力が強すぎるので、もう少し緩めてくださいとかね。」
と指導されたり注意されることもあるでしょう。
その時、わたしたちは、
”なるほどやっぱり大人でも褒められると嬉しくて、注意されるとちょっと心が、うーんってなるんだな。”ということに気付きます。
そうすると、今後お子さまに教える時にはどういうふうに言ったらいいのかがわかり、伝え方が変わっていくでしょう。

つまり”同じ書道体験レッスンを受ける”ということでも、
その人が自分の体験として受けた場合と、
これを誰かに教えようと思って受けた場合、
ここで体験と経験の違いが生まれる
ということです。

よく”教えることは教わること”と言います。
誰かに伝えようとか、誰かに教えてあげようと思うと、全然身の入り方が違ってきませんか?
体験止まりだと、自分がただそれをやりましたというだけで終わってしまいますが、これが経験になったらどうでしょうか。
世界は外を向いているのです。

例えば、
書道をずっと習ってきました。
段も持っています。
これまでやってきたことは、蓄積していくので経験値は上がっていきます。
でもこれは、1回1回が体験なのです。
でも、これが、いつか書道師範になったらお弟子さんをとって、そのお弟子さんに教えてあげたいとか、家で困ってる人に教えてあげたいと思ったら、もうこれは体験ではなくて経験になります。
そしてその経験が積み重なって自分のキャリアになっていくのです。

体験と経験の違い。
だいたいわかっていただけましたでしょうか?

これまでの話を踏まえてもう1度、体験と経験の違いの定義を読んでみてくださいませ。

”体験とは、その人を自分の世界に閉じ込めること。”
”経験とは自己を進化させ、同時に世界に向かって私たちを開いていくもの”

体験は内向きで、経験は外向きと言えるでしょう。
そうすると私たちはやはり体験ではなく、経験を積み重ねていかなければならないこともあるのではないでしょうか。

わたしの所属している書道団体では、師範、準師範になる前に7段の上に特待生というのがあります。
この特待生になると師範の手前ではありますが、
人に教えることができるようになります。
つまり、教師の資格を先に持った上で、準師範や師範を受けることになるのです。
この成り立ちからも、
やはり”経験を積みなさい”ということなのかもしれません。
ここから先うまくなるためには、
人を通じて、人の役に立って、人の上達をお手伝いする、
ということをしていくことで、”教えることは教わること”になっていく。
そういうことなのかもしれません。
”実地する”ということは大事ですね。

わたしも長年の体験を積み重ね、今年ようやく特待生になることができました。
娘も書道をやっているのですが、やはり教えてあげたいという気持ちが常にありました。
知らず知らずのうちに体験から経験になっていたこともあるかもしれません。
これからは、この先、人に教えることも視野にいれてお稽古をしていくことが上達するためには大切な要素なのだと気付かされました。

学んだことをちゃんとアウトプットする。
発信する。
誰かのお役に立つ。
そういった経験を積み重ねていくことが大切なのですね。。。

身近な人にやってみる。
そうすると、必ずフィードバックがあります。
相手があることは、相手のリアクションが必ずありますから、その相手のリアクションで、”なるほどな”という新しい気付きを得ることもたくさんあるでしょう。

体験から経験へ。
これを意識して過ごしてみるのもいいですね。

本日は以上です。
体験と経験の違い、さらに体験から経験にしていくにはどうしたらいいのかがわかりました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

それでは最後に恒例の
今日の水書き書道のコーナーです。
今日の草書はこちら!
何の漢字でしょうか?

正解こちら!
まずは行書で。

次に楷書で。

でした!

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます😊

おやすみなさい💤

今日のロアくん🐈

最近猫じゃらしを
獲物のようにくわえて持ち去ります。
この時は、娘の気配に気づき、
立ってしばらく固まってました😆



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