YASU@ねこ&ワイン好き弁護士

弁護士/JSA認定ワインエキスパート🍷/法科大学院非常勤講師。元厚労省職員▶️国会議員政…

YASU@ねこ&ワイン好き弁護士

弁護士/JSA認定ワインエキスパート🍷/法科大学院非常勤講師。元厚労省職員▶️国会議員政策秘書▶️法律事務所▶️事業会社【保有資格】宅建・賃管・管業・FP2級・個人情報保護士。目標に向かって一緒に頑張りましょう!

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本試験を控えた皆さまへ

 いよいよ本試験ですね。ここまでの道のりはとても大変だったと思います。資格試験は、社会人の方が多く受験されます。私もそうですが、仕事や家事、育児・介護に追われる毎日は、喜びや新たな発見も多い一方、やはり肉体的・精神的な負担は大きく、学習を続けていくこと自体、言葉ではうまく言い表せないほどの苦しさや難しさがあります。クタクタに疲れて机に向かうことまではできたものの、気づいたら座ったまま寝てしまい結局何も進まなかったというようなことも何度もご経験されたと思います。  仕事とプラ

    • コーヒーブレイク 過去問題集の選び方

       過去問の大切さ(=試験範囲を「限定」してくれるもの)ということを述べました。今回は具体的に、私が過去問題集をどう選んでいるか書きたいと思います。  まず、書店やAmazonを訪れると、いろんな過去問集が販売されており、そもそもどれを選べばいいの?と迷ってしまいます。私の選ぶ優先順位は、①分野別に少なくとも5年分は過去問がストックされているもの、②合格者正答率(受験者)が掲載されているもの、③問題が表、ページをめくると解説(裏に解説)の構成となっているもの&できれば裏の解答

      • 最後まで諦めない(当日編)

         前回は、総論的なことを書きましたので、じゃあ、具体的どうするの?ということを述べていきたいと思います。  前回書いたように「当日だから(本番だから)諦めない」ということはありません。敵(大変失礼しました。試験委員の偉大なる先生方)はいろんな手を尽くして受験生をあきらめさせようとしてきます。合格率が10%台以下の試験は明らかに落とすための試験です。宅建も行政書士も社労士も司法書士もマンション管理士も、達成度(習熟度)を確認するための試験ではなく、「選抜」の意味を持つ厳しい試験

        • 試験対策の本質④ 最後まで諦めない!

           司法試験に合格した年、1月中旬から5月中旬の本試験まで、5日間を除いて、家から外出することは毎週近所の郵便局に予備校の答練の解答を提出するだけで、あとは食事・睡眠時間以外をほぼすべて勉強にあてるという日々(約4ヵ月)を過ごしていました。その間、8科目という科目の多さ、なかなか時間内に答案書ききれないことの焦りから「やばいかもしれない」という不安が常に付きまとっていました。また、本試験当日も、民法で「終わった・・・。また来年ここにくるかもしれない」という思いが頭をよぎりました

        本試験を控えた皆さまへ

        マガジン

        • 不器用な僕がやっと気づいた学習法
          6本
        • 宅建試験・過去問解説
          6本

        記事

          試験対策の本質③ 過去問!過去問!過去問!

          大切なことですから、タイトルで3回も繰り返してしまいました。試験対策で最も重要なことは「過去問」の検討です。そんなの知っているよ(もうやっているよ)という方はとても多いと思います。ですが、過去問を「膨大な試験範囲を限定してくれるもの」と意識されている方は少ないのではないでしょうか。僕も司法試験の学習を始めたころ、「毎年毎年過去問が増えて嫌になっちゃうよ」と思っていました。また、「過去問はみんな解いてるでしょ。それじゃ差がつかないからほかの問題集をやった方が受験生に差をつけられ

          試験対策の本質③ 過去問!過去問!過去問!

          試験対策の本質② 本番でもぽいぽい「捨てる」

          「捨てる」ことは本試験・本番でも同様です。普段の学習から意識していれば、本番でも抵抗なく「捨てる」ことができます。特に「時間が足りない」と悩まれている方は、問題の捨て方を意識してみてください。大前提として試験では満点を取る必要はないし、ねらうとロクなことはありません(慎重になりすぎ&考えすぎで時間が足りなくなったり、緊張からイージーミスをします)。満点や高得点は結果論で、受験時は「とれたらいいな」というくらいの意識でいきましょう!さて、4択や5択など多肢選択式の試験を例に捨て

          試験対策の本質② 本番でもぽいぽい「捨てる」

          試験対策の本質① ぽいぽい捨てる

           各種試験で大切なことの1つは「捨てる」こと、特に完璧主義は絶対に捨てることです。お持ちの方は今すぐお近くのゴミ箱へお願いします。試験にチャレンジされる方は真面目な方、学習熱心な方が多く、「テキストを隅々まで読まなくては」「過去問は何年分すべて解かなくては」「予備校のテキストは邪道できちんとした基本書(教科書)で学習しなければ」「『○○士』『○○師』になるのだから試験対策から本質的に学習しなければ」「細かいことが出題されるかもしれないから、これも押さえなきゃ」という強迫観念を

          試験対策の本質① ぽいぽい捨てる

          不器用な僕がやっと気づいた学習法  はじめに

           これから夏・秋・冬と各種資格試験、学校の受験が本番を迎えます。私は、現在弁護士として活動していますが、司法試験には複数回チャレンジして(やっと)合格しました。世の中には、各種試験の1回合格や短期合格者の勉強法の本、○○大学出身者の勉強法などの本があふれています。けれど(妬みが入っていたらすみません)、その方々の多くはいわゆる経済的に恵まれたご家庭に育っていたり(都市部に育ち小さいころから有名な塾に通えたり)、父母などのご家族やご親族がいわゆる一流大学出身者であったり、進学校

          不器用な僕がやっと気づいた学習法  はじめに

          ソムリエ・ワインエキスパート試験対策その1

           ワインがとっても好きな方(興味がある方)やワインを取り扱う仕事に就かれている方で、今年2021年にソムリエ・ワインエキスパート試験を受験・合格しようと考えている方へ、私が考える試験対策をお伝えします! まず、早速ですが、次の問題を見てください。 【問題】Napa Valley に含まれる産地を選んでください。 ①Alexander Valley ②Stags Leap District ③Dry Creek Valley ④Russian River Valley  

          ソムリエ・ワインエキスパート試験対策その1

          きちんと学習・宅建過去問6【権利関係・令和元年2-2】

          【問 2】 AがBに甲土地を売却し、Bが所有権移転登記を備えた場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。 2 AがBとの売買契約をBの詐欺を理由に取り消す前に、Bの詐欺について悪意のCが、Bから甲土地を買い受けて所有権移転登記を備えていた場合、AはCに対して、甲土地の返還を請求することができる。 【思考プロセスを簡単に】 (1)取消と登記の問題。選択肢1とは対照的に、本問は、取消前の第三者であるCにAが登記なく、自己の所有権を主張できる

          きちんと学習・宅建過去問6【権利関係・令和元年2-2】

          きちんと学習・宅建過去問5【権利関係・令和元年2-1】

          【問 2】 AがBに甲土地を売却し、Bが所有権移転登記を備えた場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。 1 AがBとの売買契約をBの詐欺を理由に取り消した後、CがBから甲土地を買い受けて所有権移転登記を備えた場合、AC間の関係は対抗問題となり、Aは、いわゆる背信的悪意者ではないCに対して、登記なくして甲土地の返還を請求することができない。 2 AがBとの売買契約をBの詐欺を理由に取り消す前に、Bの詐欺について悪意のCが、Bから甲土地を買

          きちんと学習・宅建過去問5【権利関係・令和元年2-1】

          きちんと学習・宅建過去問4【権利関係令和元年1-4】

          【問1】Aは、Aが所有している甲土地をBに売却した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。 4  Bが甲土地の所有権移転登記を備えた後に甲土地につき取得時効が完成したFは、甲土地の所有権移転登記を備えていなくても、Bに対して甲土地の所有権を主張することができる。 次に、選択肢4について検討しましょう。 【思考プロセスを簡単に】 (1)時効取得と登記の問題。時効完成の前か後かで判例の結論は異なったはず。 (2)判例は、時効取得

          きちんと学習・宅建過去問4【権利関係令和元年1-4】

          きちんと学習・宅建過去問3【権利関係・令和元年1-3】

          【問1】Aは、Aが所有している甲土地をBに売却した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。 3  Bが甲土地の所有権移転登記を備えないまま甲土地をEに売却した場合、Eは、甲土地の所有権移転登記なくして、Aに対して甲土地の所有権を主張することができる。 【思考プロセスを簡単に】 (1)これは(図を書くと分かりやすいのですが)、AからB、BからEへと不動産が転々譲渡された場合の問題(→AはEの所有権取得について177条の「第三者」

          きちんと学習・宅建過去問3【権利関係・令和元年1-3】

          きちんと学習・宅建過去問2【権利関係・令和元年1-2】

          【問1】Aは、Aが所有している甲土地をBに売却した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。 2  Bが甲土地の所有権移転登記を備えていない場合には、Aから建物所有目的で甲土地を賃借して甲土地上にD名義の登記ある建物を有するDに対して、Bは自らが甲土地の所有者であることを主張することができない。 次に選択肢2を検討します。 【思考プロセスを簡単に】 (1)問題文には、ハッキリとは書かれてはいませんが、BはDに対して(選択肢1の

          きちんと学習・宅建過去問2【権利関係・令和元年1-2】

          きちんと学習・宅建過去問1【権利関係令和元年1-1】

          【はじめに】  宅建試験対策の過去問集には、いろいろな種類のものが出版されています。大手スクールならではの合格者正答率(不合格者正答率)が掲載されたものから、初学者向けにビジュアルを工夫したものまで様々です。それらを否定する気は全くありません。初めて法律を学習される方にとっては、見やすいものが使いやすい(飽きずに学習を続けられる)でしょうし、大手スクールのデータは、効率的・効果的な学習(あるいは戦略的な事前準備)を進める上で不可欠だと思います。  そのような意義のある過去問集

          きちんと学習・宅建過去問1【権利関係令和元年1-1】