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コーヒーブレイク 過去問題集の選び方

 過去問の大切さ(=試験範囲を「限定」してくれるもの)ということを述べました。今回は具体的に、私が過去問題集をどう選んでいるか書きたいと思います。

 まず、書店やAmazonを訪れると、いろんな過去問集が販売されており、そもそもどれを選べばいいの?と迷ってしまいます。私の選ぶ優先順位は、①分野別に少なくとも5年分は過去問がストックされているもの、②合格者正答率(受験者)が掲載されているもの、③問題が表、ページをめくると解説(裏に解説)の構成となっているもの&できれば裏の解答が表から透けてわからないものが望ましい、④カラー(二色刷り)であったり、デザインが自分に合うもの、です。

①の「①分野別に少なくとも5年分は過去問がストックされているもの」ですが、これは、試験対策の講義を聴いたり、テキストを読んだりした後に、当該範囲の過去問で知識の定着、理解を確認できるので、効率的に試験対策が行えるという観点です。

②の「合格者正答率(受験者)が掲載されているもの」は、②としましたが、①と同率1位くらい重要と考えています。前に述べましたように、試験では満点を取る必要はなく(むしろ狙いにいくのは危険で高得点は結果論とすべき)、他の受験者(合格者)が確実に正答してくる問題を得点できれば、試験には合格できます。その基準は試験によって異なりますが、私は、受験者正答率が7割、合格者正答率なら8割の問題は確実にとるという意識で対策を行い、各種本試験に臨んでいました。過去問題集を解いて、解答を間違えたとします。そのとき受験生正答率を見て、7割以上でしたら講義をその部分だけ聴きなおす、テキストを読み直すなどの復習を行います(本試験で再び似たような問題を間違えると、他の受験生に差をつけられてしまうからです。時間はかかっても理解を深めたり、何度もその部分に触れて専門用語に慣れるようにして他の受験生が当たり前に持っている知識を自分を持てるようにします)。なお、過去問集を解く場合、この復習は、1回目・2回目は対象外です。先にどんどん進んで、全体像・全体感をつかむことのほうが大切だからです。

一方、5割以下の問題はスルーです。受験生を惑わすため(合格点の調整のため=例年どおりの合格点とするため)にあえて出題した問題だろうと考え、「ふーん。こんな問題で合格点を調整したんだ」くらいに考え、解説もほどほどに次にいきます。5~7割の問題は、解説を読むのに留めます(68%のように7割に近いが、何度も間違える問題となると安全を期して復習をします)。このように、取るべき問題、捨てるべき問題(→ここはmustな知識かどうか)が戦略的に判断できるので、私は正答率を非常に重要視しています。

③「問題が表、ページをめくると解説(裏に解説)の構成となっているもの」ですが、見開きですと、私は解く前に(隠そうとしても)答えが見えてしまうときがあるので、いやだなと考え、できればこのような過去問集を選ぶようにしています。もっとも、答えは事前に付箋を貼って隠しておくなどの工夫もできますので、②よりは優先度は下がります。

④「カラー(二色刷り)であったり、デザインが自分に合うもの」ですが、過去問題集は長い間使っていくものですので、大きさやデザイン(字の大きさやフォントなど)が自分に合うものを選ぶのがよいと思います。なんかデザインが気に食わないから使いたくない、手を取るのがためらわれるというのでは本末転倒ですので、こういったことも選ぶ際には重視しています。



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