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試験対策の本質③ 過去問!過去問!過去問!

大切なことですから、タイトルで3回も繰り返してしまいました。試験対策で最も重要なことは「過去問」の検討です。そんなの知っているよ(もうやっているよ)という方はとても多いと思います。ですが、過去問を「膨大な試験範囲を限定してくれるもの」と意識されている方は少ないのではないでしょうか。僕も司法試験の学習を始めたころ、「毎年毎年過去問が増えて嫌になっちゃうよ」と思っていました。また、「過去問はみんな解いてるでしょ。それじゃ差がつかないからほかの問題集をやった方が受験生に差をつけられていいんじゃないか」と本気で思っていた時期もありました。そんな昔の自分に教えてあげたいです。「過去問は試験範囲を限定してくれてるんだよ」と。(せっかく限定してくれているのに、自分から手を広げにいってどうするんだと)。たとえば、法律の試験でいうと、民法って範囲が膨大です。総則から相続まであります。また、宅建でいうと、都市計画法や土地区画整理法って複雑でとても難しい法律です。FP試験でいうと、金融資産運用とか範囲が広すぎて、何を学習したらよいか(どこから手を付けたらよいか)わからなくなると思います。そのときに役立つのが過去問です。過去問で出題されている範囲(特に受験生の正答率が7割を超えるような過去問の知識はmustです)こそ、最優先で学習すべき範囲です。そうすると、各種試験で特徴はありますが、各科目(上記でいうと、民法、都市計画法、土地区画整理法や金融資産運用の各科目)で問われている箇所が限定されている、言い換えると、問われている箇所はほぼ例年同じ(あるいは数年周期で似たような問題が出る)ということに気が付かれると思います。そうすると、これらを中心に学習を進めるのが効率的です。出ていない箇所は(気になるかもしれませんが)後回し。これからも出ないと考えるのが合理的ですし、実際、試験日までの時間は限られているので、過去問で問われていないことまで目を配るのは至難の業と思います(そこまでやらなくても十分合格可能です)。ですから、過去問を解いて、「正解/不正解」に一喜一憂するのはあまり意味がなく(不正解でもまったく気にする必要はなく)、むしろ、「この知識って本当によく問われているよね」とか、「このひっかけ出題者サイド好きだなあ」とか、「ここまで覚えなきゃいけないの?と思ったけど、この知識ってこの後問われてないよね」というようねことに気づくことがもっと重要です。過去問を通じ、受験される試験がどんなレベル感なのか(どのような形式で、どのくらい難しさで問われるのか)を掴むことが過去問学習の一番の効用だと思っています。

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