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【してもらえる、有難さ…♡】高齢者向けファッションレンタルサービス 『社会課題への気づき』


「してあげる」「してあげなきゃ」「するべき」という心の中にある
自分を追い立てる言葉の数々。

「子どもたちに、してあげる」は、毎日山盛り
「家族のために、してあげなきゃ…」
「母親として、○○するべき…」
「仕事も、しっかり完璧にやるべき」
そこに「してもらえる」ことが1つでもあれば…
心が、ほんの少し柔らかく、楽になると思うんです。

2023年3月 京都大学で行われた「サービス学会」の基調講演
日本サービス大賞を受賞した『air Closet』天沼社長のプレゼンテーション
そこで語られた起業のコンセプトと
事業まもない頃届いた、お客様からの御礼の手紙
その手紙を読んだ時の、天沼社長の涙と覚悟

基調講演を聴いて私自身涙するとは、思ってもみなかった…。

天沼社長の起業時のKey Word「時間に、価値を生む」
ターゲットは、時間に追われ自分時間を自由に使えない
30代~40代の女性。
自分のその年齢を振り返り、ある日が思い出された…

長女が小学1年生の冬、大きな病気の可能性があると診断され
市立病院から小児病院へ。その後多くの検査をし、大学病院へ転院。
お陰様で無事完治し、今は成人して元気に生活しているけれど…
あの頃は、どうなることか…と心が痛み、
つきっきりの看病で、体はボロボロだった。
入院中に少しでも笑顔になれるよう…
何をしてあげれば、この子の痛みや辛さが緩和されるだろうと…
「してあげる」事をずっと考える毎日。

主人が病院での看病を交代してくれて、
自分の事をすべて後回しで疲れ切った私に、
「年末だから美容室でも言ってきたら…」と声をかけてくれた。
美容室のある大型ショッピングセンター内は、
子ども達と手をつないで楽しそうな家族が行きかい、うらやましく…
その姿を見るだけで、自分達家族の置かれている状況とかけ離れていて
人込みの中、一人ぼっちのような…言いようのない孤独感が混みあがり
ぎゅーっと心が痛み、苦しい…。
年末らしい正月飾りの華やいだ雰囲気とは真逆で、
私の瞳に映る全てに、色がなかった。

美容室で、シャンプーをしてもらっている時、
私の中の硬く縮こまった心が緩むような感覚が…
それを感じた時、顔の上に置かれたタオルの下、
私の眼がしらから、涙が頬をつたい流れた。
「人に、してもらえるって…、
 こんなに心を柔らかく、優しく、温かくできるんだ…」
ずっと、「してあげる」「してあげなきゃ」に追い立てられ、
忘れていた、自分に「してあげること」
その時間さえ作ることが、出来なかった毎日。
「してもらえることの、有難さ」を身に染みて知った日。

「自分にしてあげる」時間を持てない時、人は…
心が疲れ切って、胸が苦しくなり、ポジティブに物事を考えられない。
まして、自分が患うよりも、子どもの病気というのは、
その痛みや辛さを代わってあげられないもどかしさで、
ますます、自分を「○○してあげなきゃ」で追い込む。

天沼社長が語る事業への想い、これまでの経緯を聞きながら、
その時のことに、想いをはせた。そして、涙が止まらなかった。

基調講演後、私も早速『air Closet』を利用開始。
コーディネート「してもらえる」喜び
「届けてもらえる」手軽さを感じつつ、
ファッションによって、生活に彩と新しい風が加わり
幸せな日々を過ごすことが出来ている。

私も「してもらえる、有難さ」を実感できるサービスを
誰かに届けることはできないかなぁ…と。
それこそが、社会課題でもある高齢化社会における
私達世代の悩みに向き合い、解決の糸口となるようなサービス
『高齢者向けファッションレンタルサービス』
命には限りがあるからこそ
「時間と体験を価値あるものにできないだろうか…」
そしてファッションを通して
「ほんの少し気持ちが上がるきっかけ」を作りたい

高齢者はもちろん、高齢者を支えるご家族やそれを取り巻く関係者の方々にも
「してもらえるって、幸せ♡」に繋がれば…と願い、
いつか、形にしたい。
そして、実現したい。

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