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ASARI NOTE

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ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
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#文章

Pantha Du Prince - Black Noise

テックハウスといわれるタイプの音楽がある。それらのサウンドは20世紀初頭のBAUHAUS建築を思…

ASARI
1年前
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Emma-Jean Thackray - Ley Lines

Emma-Jean Thackrayが自らトランペット以外も全てのパートを演奏してプロダクションも自ら行っ…

ASARI
1年前

清水靖晃&サクソフォネッツ - ゴルトベルク・ヴァリエーションズ

筆者にとってゴルトベルク変奏曲は、グールド1954年の演奏がまず念頭にある。グールドを先に聞…

ASARI
1年前

Boredoms - Wow2

ハードコア期のボアダムスの音数多くリアリティー溢れる録音が素晴らしい。ボアダムスの変遷は…

ASARI
1年前
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藤井郷子&吉田達也 - Toh-Kichi

2002年リリース、筆者はトランスレコーズに残された音源に触れて以来吉田達也のアプローチに注…

ASARI
1年前
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The Monochrome Set - Strange Boutique

Bid率いる「白黒テレビ」を名乗るこのバンドはポストパンクらしさとモダンアート、ライトショ…

ASARI
1年前
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G.I.S.M. - Military Affairs Neurotic

リリース当時「MAN」と略されていたと思う。ハードコア、デスヴォイス、重厚さやスピード含めて硬派な要素しかないが、筆者はこのシーンのアートワークの美しさに惹かれている。髑髏であったりモノトーンであったり一定の様式がある中で素材のセレクトと配置、粗さを含めて当時のPUNK系ZINEは見つけるとつい手に取ってしまう。中でもこのアルバムのアートワークは、Crassと並んで惹かれている。 前作と比べると幾分かハードロック色が強く、ギターテクニックが存分に発揮されている。その分、ハー

Tachycardie - Autonomie Min​é​rale

Jean-Baptiste Geoffroyのパーカッションソロユニット、超絶技巧にして、電子楽器はハンドメイ…

ASARI
1年前

Chris and Cosey - Trance

元Throbbing Gristleの二人によるユニット。1982年のアルバムだという前提で聞いているがシン…

ASARI
1年前
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Dalis Car - The Waking Hour

コラボレーション作品としてこれが成功したかというと必ずしもそうは思わない。むしろ両者発揮…

ASARI
1年前
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Caldwell - More Unity

Crazy Dobermanでのバンド表現から離れランドンコードウェルは「ユニティ」という作曲コンセプ…

ASARI
1年前
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CINEMA dub MONKS - TRES

かつて彼らの走馬灯のような幻影を伴うライヴを何度か見た。演奏はいつも冒頭のドローンからは…

ASARI
1年前
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Tsuki No Wa - Ninth Elegy

その頃、Tsuki No Waという名前は知っていたけれども音を聞いたことがなかった。どこで名前を…

ASARI
1年前
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Kalbells - Max Heart

Salami Rose Joe LouisのAkousmatikousを聞いていて思い出したのが本作なのだが、久しぶりに聞いてみるとSalami Rose Joe Louisよりもずっと素直なアプローチに思える笑 2021年に本作を初めて聞いた時にはこの浮遊感やVaporwave以降感がとても野心的な作品と受け止めたが今聞くとむしろシンプルな構成に徹した長く愛せる音楽を目指しているようにも思える。 Purple Pinkはシンプルな8ビートを刻むシンセベースに不思議なコード