あなたは誰かに命の恩人だと面と向かって言われたことがありますか？

のっけから「命の」なんて、えらいこっちゃと思われるようなタイトルで気を引いてしまいましたが、命の恩人というのは誰にでも存在しているのに自分がそれに気づいていないだけ、ってことがありますよねっていう話です。

あなたは面と向かって命の恩人だと、誰かから言われたことありますか？
あるいは命の恩人だと、自分が思っているような人っていますかね？

まぁ、本人の目の前では照れくさくて「あなたは命の恩人です！」なんて面と向かって言わないにしろ、心の中でこの人は命の恩人だと思っている人はいるのじゃないでしょうか。

え？
そんな人、いませんか？

いやいや、きっといるのに、自分で気がついていないだけだと思いますよ。

誰かが一声かけてくれたおかげでタイミングがズレて、とんでもない災難から逃れることができたのに、その災難に巻き込まれなかったから気がつかずにいる、なんてことがあるはずなんですよ。(^_^)b

誰かの声や顔が浮かんだことで、何かを思い出したりして行動を変えた結果命拾いしたこともあると思います、気づいていないだけで。

命の恩人と拝まれた日

実を言うと私は、相手から面と向かって「あなたは命の恩人です！」と言われたことが、これまでに２度あるんですよ、２度も、面と向かって。😆

最初に命の恩人だと言われたときは、東京にある新橋駅の銀座口側の首都高速の高架下沿いの、銀座側から新橋駅に渡る横断歩道でのことでした。

夜中に通りがかったその横断歩道の脇の高架下の車道に、酔い潰れてうずくまっている人を助けたんですが、その人に言われたのが最初でした。

その日に銀座側から歩いてきた私は、銀座８丁目の交差点で信号待ちしているときに、何やら行く手の横断歩道を渡ったあたりから、新橋駅に向かう横断歩道の脇に、黒々とした物体が転がっているのに気づいたのです。😲

横断して見ると、その黒々と見えた物体は酔いつぶれた人で、そのままだと危険な状況でした。

そこで車に轢かれないようにと助け起こして、ガード下にある歩道に引きずり込んで安全を確保したわけですが、何やら意味不明の言葉をブツブツつぶやきながらふらふらと、また車道に寝そべるわけですよ。😓

そういう危険な行為を繰り返すので、危険だと言い聞かせて助け起こしてはガード下の歩道まで連れてくると、ロレツのまわらぬ言葉で本人がほっといてくれとダダをこねる、というコントみたいなことを繰り返したのです。

この人はもうへべれけ状態でグデングデン、満足に足腰も立たないような状態でしたが、這いずってでも車道に寝そべりたがるわけです。

乗ろうと思っていた終電もとっくに発車し見逃したので、深夜の２時頃までそうやって見守っていたのですが、通りすがる人たちも関わりたくないのかみんなチラ見するだけで、関わらないように避けて行き過ぎるのです。😢

何度かそんなことを繰り返して、静かに眠り込みそうな気配が見えたときに彼を残してやっと新橋駅側に渡ったんですね。

でも振り返ってみると、ちゃんと眠り込んでいる様子ではあるものの、また起き出して車道に寝っ転がるんじゃないかと、それが気になって仕方がないわけですよ。

しばらく観察していたんですが、またまたふらふら起き上がる様子が見えたので、まぁ、こうなったらとことん介抱しようと腹を決めて戻りました。

なぜ彼がこんなに車道に寝そべる行動をとるのか、ロレツのまわっていない言葉を聞き取ってみると、轢かれたい願望、要するに車に轢かれたいのだという意味のことをしゃべっていたらしいのです。😨

仕方なく、交番まで連れて行こうとすると暴れて嫌がる始末。

無理やり引きずって交番に連れて行くわけにもいかず、あきらめて肩をまわしてかかえたままで、新橋駅近くの知っている深夜営業の店に、えいこらえいこらと抱きかかえるようにして、引きずって行ったわけですね。

その店でたっぷり水を飲ませてからトイレに連れ込み、店を汚さないように気をつけてゲロさせたあと、ソファー席に横にして明け方までの介抱です。

その店の営業時間が幸いにも終夜営業だったので、お店の好意に甘えることにして、寝込んだ彼を置いて朝方に帰りました。😅

そんなことがあってから数日後に、私の会社宛に見覚えのない差出人からの手紙が届いたのです。

そうです、あのときの彼がお礼の手紙を送ってきてくれたのです。

お店の人から聞いたとのことで、会って直接お礼を言いたいと書いてありましたが、そのときの文面に「命の恩人です！」と書いてあったんです。

手紙には直接お礼に伺いますと書いてあったけど、会うまでもないのでけっこうですよと、電話でその後の無事を喜ぶ言葉を伝え、お礼辞退の連絡をしたわけです。

ところが、それから数日して突然彼が訪ねてきました。
ご丁寧にも手土産持参で来た彼は、私に向かって「命の恩人」をこちらが恥ずかしくなるぐらい連発して帰りました。😅

名刺をもらって知った彼の会社は半官半民の団体法人で、大きなミスをやらかして塞ぎ込んだまま、ドン底の精神状態に落ち込んで慣れない深酒をしてしまい、あんな悪いお酒になってしまったとのこと。

あげくの果てが、生きてても仕方がないと思い込み、あの夜の出来事になったようですね。

あのあとの彼はお昼近くになってから目覚めて、お店の人に自分の醜態を教えられて我に返ったらしく、あわてて謝罪しまくりで二日酔いのまま赤面の退場劇だったようです。😅

定時になっても出勤しないので、職場の上司などもミスを起こした彼のことをかなり心配していたようで、ミス絡みで欠勤したことが職場でも不安がられて小さな騒ぎになったようでした。

結局彼はその日に出勤できずに欠勤したらしく、翌日に出勤して前夜来の出来事の顛末を知った上司からも、直接お礼をしておきなさいと助言もされたことで、お詫びに訪れたらしいのです。

振り返ってみると、ただの酔っ払いが眠り込んでいたわけではなく、車に轢かれたい願望が頭を支配していた人物を介抱したので、大事に至らずに良かったかな、と。

まぁこれが、一度目の命の恩人騒ぎでした。(^_^)b

２度目のときは･･･これも、死にかかった人というか、死にそうになっている状況の人物を、最悪の事態に陥らないように手を尽くしたことを、後日になってから命の恩人と言ってもらったこと。

まぁ、その経緯の詳細については、その人物が引き起こしたある事件に関わることなので、ここには書かずにおくけど、これもいろいろな経緯や関係各社との交渉を経て、すったもんだの果てに解決させたことが理由でした。

それで２度目の「命の恩人です！」となったわけです。＾＾

思いがけない命の恩人

で、ですね！

ここで伝えたかったのは自慢話ではなく、命の恩人と言われたことがある人も言われたことがない人も、きっと本人が知らないだけで誰かから命の恩人と思われているかも知れないよ、ってことを伝えたかったのです。

そしてもっと大事だと感じるのが、命の恩人と言いたい人や命の恩人と思いたい人が、自分にもいることをしっかり認識しているかってこと。

これまでの人生を振り返って、自分には命の恩人なんていないかも、そう思った人もいるかも知れませんが、誰にだって命の恩人は存在すると思うのですよ。(^_^)b

この世に生を受けたということが、まず命を授かったということで、親は誰が何と言おうと命の恩人ですもんね！

そして、その親を産み育ててくれたお爺ちゃんお婆ちゃんも、間違いなく自分の命の恩人になるわけですよ。🤗

冒頭にも書いたように、何気なく声かけしてもらったおかげで命拾いしていることって、きっとあると思うのです。

人に声かけされたり頼み事をされて、手間や時間をとらされたおかげで生じた時間のズレが、大きな事故や事件・災難から逃れることになり、やっかいなことに巻き込まれずに済んで命拾いすることもあるわけですね。(^_^)b

私たちが毎日食べている食材も、海産物も畜産加工食品も、みんな命を繋ぐために欠かせないものとして、提供してくださる生産者・販売者さんたちも命の恩人だと言えるかも知れませんよね。🤗

だからいつもは意識していなくても、この世の中のあっちこっちに恩人がいると思って、そういう隠された恩人たちに感謝して生活しないと、いつかバチが当たるかも知れませんよねって、思う今日この頃。🤣

この世の中は、自分の恩人だらけで成り立っている････そう思っていりゃ間違いないと思うのですよ。

ウイルスの感染を防ぐために外出自粛することも、蜜を避けてマスクで予防することも巡り巡って誰かの命を救うことに繋がる行為なわけで、ここはひとつ命の恩人になるつもりで、心を落ち着けて過ごしたらよろしいかと。

思考を変えれば行動が変わる
行動が変われば結果が変わる
結果が変われば人生が変わる

なんてね！🤣

今日からこの世の中のアチラコチラに潜んでいる、命の恩人に感謝を忘れないように意識して、幸せに楽しく暮らしましょうね。🤗

ってことで　今回は
「あなたは誰かに命の恩人だと面と向かって言われたことがありますか？」といういつも考えておかなきゃいけないような話でした。(^_^)b
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。

では！

みんなして　　恩に感謝し　　のほほんと　

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