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要領が悪く不器用なほうが長い目で見て心強い戦力になることがあるという話

いつも読んでくれてありがとうございます。

今回はタイトルの通り、すぐに仕事を覚える人材よりも
どちらかというと不器用というか鈍くさいくらいの人材のほうが
戦力として頼りになることがある、という話です。

器用か不器用かを問われて
鈍くさいほうだと自覚のある人は、喜んでください。

そうではなく、自分は誰よりも優秀で
仕事も早くて上手にできるわい
という自信たっぷりの人は、すこしだけ覚悟を、ね。

あ、これからお伝えすることは
あくまでも私が体験した事例をもとにしたものなので
万有普遍の法則ではないことを先にお伝えしておきます。

なので、それは違うぞ!というクレームは
受付できないのでご了承くださいね。

さて、保険をしっかりかけたところで
個人的な見解を語ってみたいと思います。

タイトルの
「要領が悪く不器用なほうが、長い目で見て
心強い戦力になることがある」というのは
逆じゃないのか?という声が上がりそうですね。

そう言いたくなるのは、一般的には
妥当な感想だと思うけど、ちょっと違うのですよ。

すぐに仕事をマスターできる器用な人や
誰がみても仕事ができそうな人というのは
覚えた仕事にすぐ飽きてしまいがちな弱点があります。

また、同じ事をやらせても
人よりも素早く仕事を覚えて、手も速いから
サッサと済ませることができるわけですね。

おまけに、その仕事の速さを自覚しており
一緒に仕事している人の仕事ぶりをみて
自分と見比べては、その遅さにイライラしがちです。

そのために、自分の優秀さに優越感を感じ
他の人が能なしに見えてしまうのか
態度までが自信たっぷりで傲慢になりがちなのですね。

その結果どうなるかというと、あんたらみたいな
鈍くさい奴らと一緒にされてたまるか!
ってな調子で、協調性に欠けた存在になってしまうのです。

人より優秀であることを
上司からいつも褒められていないと不満を持ち
次第に能力全開の仕事ぶりじゃなくなります。

自分より遅い仕事の人にペースを合わせて
手抜きの仕事をするようになってしまうのです。

フルマックスの能力全開で仕事しないから
そこで成長が止まってしまい、要領だけが良くなるわけ。

そんな態度で臨んでいるうちに
同僚との差が縮まると、やれないのではなく
やらないだけなのだと変な言い訳をすることで
自分を納得させるようになってしまいます。


ここに至っってしまったら
職場のガン細胞と同じことになるので
早急に排除した方がいいのですね。

でも、その頃には本人が何かしら理屈をつけては
斜めに構えてチームから外れてしまい
逃げ出してしまうのですね。

これが、すぐに仕事を覚える器用な人材の
辿りやすいパターンなのですが、あくまでも
経験談になります。

その一方で武器用な人というのは
ほぼ例外なく、自分が不器用であることを
自覚しているわけですね。

だから、仕事を覚えることも遅くて
テンポもピッチもなかなか上げられないから
マイペースでコツコツやるしかないのです。

いつもコツコツやり続けるってことに
慣れているというか、身に染みついているのですね。

そのうえに不器用を自覚している人は
周りに迷惑をかけているのじゃないかと
いつも周りの目を気にしているので
周囲の様子が見えるようになってくるわけです。

このことが、すごく重要なんですね。

何よりも不器用な人が、貴重な戦力になるのは
人材育成において、その力を発揮するのです。

意外に思われる人もいるかも知れないけど
一人前になるまで、自分が多くの人に助けてもらい
チームの協力のおかげで一人前になれたと
感謝している人が多いのです。

感謝しているから
かつての自分のような、鈍くさくみえる後輩でも
優しく接することができるのですね。

「だいじょうぶ、私なんか
もっと不器用で、鈍くさかったんだから」

この言葉をかけてもらった後輩たちは
その先輩を信頼して、同じようにコツコツと
頑張るわけですよ、ほぼ全員が先輩のように。

そういう風土が培われていくと
先輩社員のいじめや嫌がらせのせいで
途中退職する挫折組が大幅に減ってくるのですね。

長い目で見たら、この恩恵というのは
素晴らしいものになるわけですよ。

経営者はもちろんのこと
店長や職場の管理責任者といった立場の人には
ノドから手が出るほど、欲しい人材になるのです。

こういった不器用な人を
時間をかけて貴重な人財として育てると
得がたい人材育成のリーダーに変身するのです。

そんな不器用だったリーダーに協力してもらって
チームワークの良い店舗運営の職場になりました。

体制整備の途中からは店長も不要で、仕入れの発注や
納品受け入れ、レジ精算から閉店作業・朝の開店作業に
売上金の銀行入金と、ほぼすべてを任せていました。

このやり方で10店舗を運営していたけど
店舗の仕事を担当するメンバーには
アルバイト採用の一次面接も任せていたぐらいです。

応募者の電話連絡でのマナーや
履歴書持参で店舗を訪問してきた応募者の対応をみて
自分たちの仲間にしたいかを判断させたのです。

仲間として一緒に働きたいか、働きたくないかを
先輩のバイト君やバイトさんが判断して決めるのが
一次面接でした。

その第一印象でバイトスタッフたちから
OKが出た応募者を書類選考も考慮した上で
二次面接を行い最終決定を行っていたのです。

おかげで採用が、ものすごく楽ちんだったのですね。

このやり方で集めたメンバーだから
趣味や価値観も似たもの同士で、仕事を離れてからも
同じチームの一体感があり、実に和やかな
家族みたいな組織でした。

不器用な人は
器用な人より時間をかけて一人前になった分
一度身に付けたことは簡単に忘れないものです。

仕事においても安定性の高い仕事をするし
人柄も、一皮むけた後に好ましい成長を遂げるのです。

私は、そんな不器用な人たちが、大好きだ。

人柄さえ良ければ、あとは時間がどれだけかかろうと
上に立つ人間が目先の成果を、とやかく言わなければ
もの凄く戦力になる人材に育ってくれるのですね。

人は育てるのじゃなく、育つのですよ、自分でね。

器用になる努力は、しなくていいと思う。
自分のペースで、こつこつまじめに取り組んでさえいれば
不器用な人を必要としている人が、必ず気付くから。

まわりの声を気にせずに
自分は自分、自分らしく生きていけば良いと思う。

そして今、自分は器用だと自覚している人は
不器用な人の、コツコツ地道に、を見習って
足元を踏み外さないように気をつければいいと思う。

それだけで、もっとステージが上がると思うから
気を抜かずに、がんばりたいものです。

結局、急がば回れが
最短時間で確実に到着できるルートですもんね。


ってことで、今回は
要領が悪く不器用なほうが長い目で見て心強い戦力になることがあるという話」という器用と不器用についての個人的な体験談のシェアでした。🤗
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。


では!

不器用を  武器に換えたし  のほほんと

<昨日投稿のサブアカの記事がこちら!>


この記事をわざわざ読んでいただいたご縁に感謝します! これからもクリエーター活動にがんばります!サポートを心の支えとクリエーター活動に活かしますので、よろしかったら応援よろしくお願いします。