見出し画像

昔の仕事:外国人が驚いた江戸時代の速達郵便

江戸時代末期に来日をした外国人が
日本の町のきれいさやマナーの良さに
感激したというお話は多々ありますね。

誰だったか、当時の日本社会を見て
「蒸気機関を使用しない社会では、
最高水準の文明」と表現した欧米人の
話しを読んだことがあります。

長崎→江戸の配達は速達で11日

さて、当時も郵便屋さんの仕事がありました。
飛脚は有名ですね。

日本の郵便事情について江戸末期に来日していた
シーボルトが日記に書いていた記録で、
速達便についての記載がありました。

長崎から出した手紙が江戸に到着するには、
速達で何日かかったと思いますか?
その記録によると、なんと11日だそうです。

はやいですねー。
車や鉄道を使わず11日とはすごい。

この様な郵便制度が発達する為には
飛脚の様な手紙を運ぶ人がいるだけでは駄目で、
道路網の発達(街道が整備されていました)等
インフラが整っていることや、
料金を支払えばきちんと郵便を届けてくれるという
貨幣経済が確立していないと成り立ちません。

蒸気機関や化石燃料で動く機械無しで
当時の社会が機能していたことが分かります。

郵便制度の発達

この江戸時代の郵便制度は、明治以降発達し、
夏目漱石の小説を読むと明治時代の東京では
郵便は1日に8回ほど配達されていた様子が
描かれています。

その後も郵便は発達して、
自動車や飛行機などを使用してより早く、
より大量に配送できるようになった様に、
形を変えて現代日本でも郵便や宅配便が
高いサービスのクオリティで機能しています。

最近では不在配達のロスを無くす為に、
AIを活用して人が在宅の家を優先的に配達する
ツールが出来ています。
(電気メーターのデータからAIが最適な
配送ルートを割り出すそうです。凄いですね)

それによって不在配達によって発生している
年間2000億円の経済損失をゼロにする取り組みです。

人間が最新の技術を活用して価値を創出

同じ郵便と言う仕事でも、200年前から現代まで
テクノロジーを取り入れてどんどん高度化しています。
自動車、飛行機、船舶、そしてAIと最新の技術
が取り入れられていきますが、
それを使っているのは常に人間です。

どの時代でも、誠実にきちんと仕事をする人々が
郵便の仕事を担ってきたからこそ、
いつの時代でも質の高いサービスを利用出来るのですね。

今回取り上げた郵便業界で働いてきた人々の様に、
変化に適応し、新しい技術を取り入れ使いこなし、
事業やサービス、仕事のレベルを上げていきたいものです。

(2022年1月24日)

山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

<公開済みのキャリアチェンジ・ストーリー>
キャリアチェンジ:化学メーカーから製薬会社の経営戦略部門へ
年収5000万円から500万円への幸せ転職:ファンドマネージャーから地方自治体の公務員へ
40代のキャリアチェンジ:メガバンクから製造業の経営企画室長へ
キャリアチェンジ:ECサイト運営会社の技術職から戦略コンサルタントへ
キャリアチェンジ:証券会社の投資銀行部門からベンチャー企業のCFOへ

<お役立ち情報>
転職の自己分析
退職交渉マニュアル
・参考ツール(無料):タイプ分け診断
・推薦図書一覧:キャリアの図書室

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?