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気ままな読書日記

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ジャンル関係なく、気ままに本の感想を書いていきます。
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#ケア

イヴ・ジネスト、本田美奈子『ユマニチュードへの道 イヴ・ジネストのユマニチュード集中講義』誠文堂新光社

イヴ・ジネスト、本田美奈子『ユマニチュードへの道 イヴ・ジネストのユマニチュード集中講義』誠文堂新光社

病院や介護の世界で、いま注目されている「ユマニチュード」の哲学と技術を伝えるため、複数の大学でおこなわれたジネット先生と学生との対話をまとめたものだそうです。

ユマニチュードは、NHKの番組などでも取り上げられ、その言葉を聞いたことがある人は多いかと思います。介護におけるケアの技術であることくらいは知っている人もいるかもしれません。

ユマニチュードは、認知症の人や高齢者に限らず、ケアを必要とす

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恩藏絢子、永島徹『なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか』中央法規出版

恩藏絢子、永島徹『なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか』中央法規出版

脳科学者の恩藏絢子氏は、同居する母親がアルツハイマー型認知症と診断され、とても混乱してしまったという。脳科学の専門家にもかかわらず、母親が「脳」で病気になることを防ぐことができなかった。

「もの忘れ」「徘徊」「妄想」など、脳科学的に分析していくと、恐れる必要がないことだと気づき、意外と健康な人でもよく起こっていることだったり、その人の今までの習慣と合わせて分析すると、なんら不思議ではないことだっ

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濱島淑惠『子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁』角川新書

濱島淑惠『子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁』角川新書

家族の介護をするため学校に行けない子どもがいる。ヤングケアラーの認知度は高まっているとはいえ、実際には、ほとんどの人が認識していない。目に映っていながら見えていないのである。

高校生の調査によると、ケアを要する家族がいると回答した高校生は約1割で、その半数が家族をケアしているという。ケアの対象は様々で、最も多いのは祖母である。母親をケアする子どもも相当数いる。

病気、身体障がい、認知症、精神疾

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