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八咫鏡は魔鏡(卑弥呼は二度死なない)

やまとみずほの国に生まれて  第十一話

第十話「天照と素戔嗚の誓約は女王と男王の確執」に天岩戸伝説は卑弥呼の死と書いた。もちろん卑弥呼は人なので復活したりしません。卑弥呼は後世に月の女神であるツクヨミに習合されます。ツクヨミの宣託にて邪馬台国は王権拡大したのですが、その神通力が失われると元の倭国大乱に戻りかねずこれからどうするかお先真っ暗になったことを太陽が隠れたと神話化した。

魏志倭人伝
卑弥呼の死によって大いに塚が作られた。径は百余歩、
殉死した奴婢は百余人。さらに男王を立てたが、
国中が服さない。互いに誅殺し合い、当時千余人を殺した。

そこでツクヨミの弟として実務を担当していたアマテラスはツクヨミの死に関与したスサノオを追放して実権を握ります。互いに誅殺するのは国譲りのシーンですが、天岩戸で行ったショーはツクヨミの後継者であるだけでなくツクヨミの神通力も受け継いだとアピールした。魏が下賜した銅鏡100枚ではとの説もありましたが、後に国産とされた三角縁神獣鏡魔鏡でした。

天岩戸で行ったのショーの主役はズバリ八咫鏡です。神話ではアマテラスを鏡に写し、私より尊い神は誰かと錯覚させて岩戸から引っ張りだしますが、実際はその逆で魔鏡にツクヨミの像を浮かび上がらせた所へ、アマテラスがその魔鏡像の前に立ったのです。ニニギ天孫降臨する際に、アマテラスは三種の神器とし、特に八咫鏡を私だと思って宮中に祀りなさいと渡します。

しかし第10代崇神天皇は神器のパワーが強すぎると草薙剣と共に八咫鏡も宮中の外に祀ります。崇神天皇四道将軍を派遣しますので、天皇自ら剣を持つことは無くなったとも解釈できますが、天皇家最大の祖神と同等である八咫鏡までないがしろにする理由は偽りの鏡だからです。偽りなら捨てればと思いますが、「黄泉比良坂は墳墓ハウツー物語」の通り祟られるなです。

崇神天皇即位5年に疫病の流行し人口が半減したのを、祟られたとうろたえたのでしょう。三種の神器の剣は武力、勾玉は祭祀の力です。今も天皇家が宮中に祀るのは八尺瓊勾玉のみです。草薙剣と八咫鏡は形代しか宮中になく草薙剣は熱田神宮に、八咫鏡は紆余曲折し天照大御神と共に伊勢神宮内宮に祀られます。国民のために祈る力さえあればいいとのことなのでしょうか。

災いを天皇のせいにされてしまうから、祟らないでと祈ります。念じます。

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