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私たちの仕事場はリビング

リビングでお昼ごはんを食べている最中に母がしきりに聞いてきます。
今日は何を描いたらええんかなー、あんた何を描いて欲しい・・・

まだ食べ終わっていない私に、食事を終えた91歳の母がせっついてきます。

「お母さん私、まだご飯を食べよるんよ」と言うと、
母は「食べながらでええんよ、私が今日描くイラストは何、教えてや」とイラストを描きたくて仕方がない様子です。

根負けした私は、食事を中断して、投稿する記事の音読を始めます。母に投稿の内容を伝えて、トップ画面のイラストを描いてもらうためです。

「投稿の内容はよう分かったよ、それで、どんな絵がええかなー」と母が再び聞いてきます。

「お母さんの感性に任せるけん」と言うと
「親子二人三脚のブログなんじゃけん、あんたがアイディアを出さんといかんわい」と、母は私にアイディアを求めてきます。

仕方なく、私が描いて欲しいイラストのアイディアを出すと、母は「あんたこの食器は、もういらんよー」とテーブルの上を早く片付けて欲しい様子です。

食器を片付けると、母は食事が終わってない私のことはお構いなしでイラストを描く作業を始めました


描いている時の91歳の瞳はキラキラと輝いています。食事をしている私に気を取られることもなく、一心に筆を進めています。半端ない集中力です。

暫くすると「これどうじゃろ、これでええかなー」とイラストを描き上げて、「墨の濃淡、問題ないかな・・・、もっと薄かった方がよかったかな・・・」と意見を求めてきます。

やっと食事を終えた私は、スマホに投稿する文章を打ちながら「お母さん、いいねー、物凄くいい、流石じゃねー」と伝えると、母はこの上なく嬉しそうな顔になり「良かったわい、気に入ってもろて、それで次に描くもんは無いかね」と聞いてきます。

「まだ描くん、そしたらお母さん、俳句とコラボのイラストを描いてくれる、秋の季語で詠みたい句を詠んで、それにぴったりのイラストも描いてね」と言うと、母は待ってましたとばかりに、季語集を開いて作句を始めます。

私たち親子のnoteへの投稿は、食事をするようにこうして毎日リビングで行われています。私は思っています。

リビングは私たちの仕事場みたい、それにしても何て面白い親子なんだろう」と。

これが私たち親子が日々繰り返している投稿の舞台裏です。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《きちっとしとかんといかんのよ》




リビングで夕食を食べ終えたばかりのばあばと。

「リビングに食器があったらひらめきが悪いけんねー、早よ片付けて欲しいんよ、やっぱりきちっとしとかんといかんのよ

「お母さん、イラスト描き始めたら他のことは目に入らんのじゃろ


「うん、何でも一生懸命にせんとね、私はお年寄りじゃけん、出来上がってあんたに、これでええ言われたらほっとするんよ


何だか、私が母を追い詰めているようですが、実は母はものすごく楽しんでイラストを描いているんですよ。


【ばあばの俳句】

秋日和思いのままに風を切る


休日のお天気がいい日にはサイクリングを楽しむ人たちの姿を多く見かけます。自転車で秋の爽やかな風を切って心地よさそうに走る姿は、見ている方も清々しい気分になってきます。母はそんな状況を詠みました。


目的を決めないで思いのままに時間を過ごせるのは休日の良さですよね。


最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗

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