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クローゼットは私の歴史

必要最小限の物を揃えてミニマムな生活をするのも素敵だと思いますが、私のウォーキングクローゼットには、たくさんの洋服やバッグ、小物たちが詰まっています。

母は私のクローゼットにやって来て「あなたのこの部屋は宝の山じゃね」と言って、気に入ったスカーフなどがあると自分のコーディネイトに使っています。

何度かクローゼットの中を整理して、少なくしましたが、どうしても捨てられないのです。

クローゼットの中には、私のお洒落の歴史が詰まっています。大袈裟に言うと私の人生がそこにあるのです。

私にとってファッションは、日常の装いであると同時に、仕事の武器であり、記念日の彩りであり、ときめきの記録です。

一着一着に購入した時の思い出や、当時の自分が映し出されるのです。訪れた場所、仕事のワンシーン、その時々の自分の姿が洋服から甦ります。

アナウンサーの新人時代にリポートで着ていたデニムのガウチョパンツは今、自宅の寛ぎウエアーになっています。

アナウンスの式典で着た白いスーツを見ると、その時の誇らしい気持ちが甦ります。

天皇陛下が来県された時に懇親会の司会で着用したグレーにグリーンのパイピングが施してある上品なスーツは私の宝物です。

頑張っていた時の気持ち、その時の私の環境、ときめいていた恋心など様々な記憶が洋服から呼び覚まされます。

クローゼットの洋服たちは、私の人生の記録であり、記憶であり、成長の証なのです。



買った当時は上手に着こなせなかったワンピースも、今はアクセサリーや帽子のコーディネイトで、お洒落に着こなすことができるようになりました。

有名ブランドのトレンチコートはもったいなくて最初はあまり着ていませんでしたが、今は気軽に着こなせるようになりました。

たくさんの洋服を着ることで着こなしもコーディネイトも少しずつ上達してきたと思います。

クローゼットの中の洋服は年代によって似合い方も、組み合わせも大きく違ってきています。

ファッションって、本当に面白いなと思います。

私はクローゼットの中の洋服たちとお洒落の話をしながら、トレンドの新しい仲間も加えて、私ならではのお洒落を楽しんでいます。

何故ならファッションは私の人生のエッセンスだからです。


【毎日がバトル:山田家の女たち】


《私は自分をより生かすためにお洒落しよんよ》


イラストに夢中のばあばとの会話です。

「あんた洋服を本当にたくさん持っとるよね、コーディネイトもだんだん上達しとらい」

「それはありがとうございます」

「ほんのちょっとの着方で違うよね、個性や人間性みたいなもんが着こなしに出るんよねー、じゃけん自分らしいファッションになるんよねー」

「お母さんにとってファッションとは」

「私は自分をよりよく生かすためにお洒落をしよんよ、カラーコーディネイトも決まってないと、気持ちが悪いんよね」

「お母さんがイラストを描くことにも繋がるものがあるのかな」

「もちろん、ほんのちょっとした線や影で全てが変わるけんね」

イラストが趣味の91歳の母は、私以上にお洒落心を持っています。そしてそのこだわりは半端ないのです。私は母からファッションの楽しさを教わりました


【ばあばの俳句】


ファッションの世界発信秋近し


お洒落に敏感な人たちにとって様々なファッションイベントが開催される秋は魅力ある季節です。今年はどんなファッションがトレンドになるのか楽しみで仕方がありません。


91歳でもお洒落心を忘れない母は、日本から世界に向けて発信されるファッション情報をワクワクしながら待っています。そんな気持ちを詠みました。

  

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また明日お会いしましょう。💗

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