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言葉とのあいまいな関係

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詩、エッセイ、つぶやき。
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2020年9月の記事一覧

【エッセイ】 誰かの声がした

【エッセイ】 誰かの声がした

私は、新型ウィルス騒ぎが始まった頃、母を亡くしてしまうのかと思う経験をした。兄から、知らせがあった。

母が熱を出し、危篤のような状態になっていると。わけのわからないことを口走り、死んだ誰彼の名前を出し、聞いたこともないような、昔の話をしていると。そうでないときは、ただ、眠っている。見つけた時は、母の部屋はめちゃくちゃで、ベッドから落ち、そのままシーツの山の中で、それこそ、死んだように眠っていた。

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【エッセイ】 自意識過剰

【エッセイ】 自意識過剰

自意識過剰は、じゃまになる。

自分が生まれ育った時代でも、私はそうだったのだから、今のように「格差社会」などの言葉が日常語になっている時だったら、私はもっと自意識過剰で疲れていたと思う。

私はブレイディみかこさんが好きで、彼女が絶賛という本のあおりだけで、ギリシャ経済についての本も手に入れ読んだ。彼女の「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」は、評判になり始めた頃、すぐ読み、感動し涙した。

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【お礼】 すっきり! 明快な回答に救われた 子供の性欲への動揺と コミュニケーションについてのモヤモヤ

きのう子どものことを書いた詩を投稿しました。

私は、この詩を、自分の十代の子どもが、新型ウィルスがニュースになり始めた頃にできたガールフレンドと、親が思うより深い関係になっていることに気づいた時に書きました。自粛で、あまり会えなかったのですが、おさまってからは、よくお互いの家も行き来していました。もちろん、本当に、というところは100%はわかりません。でも、かなり確かなんです。で、事情や状況、真

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【エッセイ】 自信

【エッセイ】 自信

自信:自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。(Weblio辞書)

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いっしょに暮らす連れ合いに、不満を口にした。このごろ始めたnote というサイトのおかげで、私がまた詩を書くようになったことを話した時だ。おもしろいように、言葉がどんどんあふれてくること。連れ合いは、ふん、とも言わず、黙って聞いている。

あなたはいつもそうなんだ。どうして、言葉

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